おくすり手帳は必要?患者さんへのメリットと小型化、電子化について
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おくすり手帳は必要?患者さんへのメリットと小型化、電子化について

料金の改正が続くおくすり手帳。料金面ばかり話題になりますがおくすり手帳は必要なのでしょうか。おくすり手帳の患者さん側のメリットをご紹介します。忘れる、大き過ぎると不満の方向けに小型化、電子化の情報もお伝えします。

改正を繰り返すおくすり手帳

おくすり手帳は必要?

おくすり手帳を断ると安くなるとか、逆に持っていくと安くなるとかいろいろな情報がインターネットに氾濫していて混乱していませんか。
おくすり手帳の歴史は案外古く、導入されたのは1993年のことです。よくない薬の飲みあわせで患者さんが死亡した事故を受けての導入です。

ここ数年は料金の改正を繰り返しているため、ネットやSNSにさまざまな情報が氾濫しているのです。2014年の改正で、おくすり手帳を持参すると薬剤服用歴管理指導料の料金が70円高くなるようになりました。2016年の改正では、同一の薬局に半年以内におくすり手帳を持参すると10~40円値引きされるようになりました。料金については今後も改正される可能性があります。

おくすり手帳で気にするのは料金だけでいいの?

マスコミはおくすり手帳に関して、料金が高くなるか安くなるかという面ばかりを強調し、多くの国民も料金面しか重視していません。
でも、それでいいのでしょうか。
おくすり手帳は必要なものなのでしょうか。
おくすり手帳は持っていると患者さんの利益になる面がたくさんあります。

薬の重複や飲み合わせのチェック

おくすり手帳

おくすり手帳が導入されたきっかけとなったのが、抗ウイルス剤の1種と抗がん剤の1種の飲みあわせで15名もの死者を出したソリブジン薬害事件です。

薬は飲み合わせで効果が薄れたり、副作用が起こることがあります。

また、2つ以上の医療機関にかかると、別の病気であっても効果が同じ薬が重複して出されてしまうことがあり、効果が出過ぎたり強い副作用が出てしまい危険です。

病院に通いなれている患者さんでも自分の薬の名前を正確に覚えている人はあまりいません。
また、おくすり手帳がないと医療機関や薬局のチェックも煩雑になりますし、患者さん側も二度手間になる恐れもあります。

アレルギーや既往症のチェック

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おくすり手帳には、アレルギーやこれまでかかった病気などを記入する欄もあります。
薬剤アレルギーがあった場合、そのアレルギーを起こす恐れのある薬を避けて処方するのですが、患者さんが判断するにはかなりの勉強が必要となります。医師でも薬の知識は案外少ない方もいます。

また、食物アレルギーで禁忌となる薬もありますがこれも薬剤師以外の人に判断の難しいものです。
既往症による禁忌(避けなくてはならない薬)や、妊娠などによる禁忌、年齢や性別による処方の違いもあります。

災害時などの緊急事態に役立つ

意外なおくすり手帳の効果もあります。阪神大震災や東日本大震災のときに、多くの病院が倒壊したり、サーバーがダウンしてコンピューターが使えなくなったりしました。

このときにおくすり手帳を持って避難した患者さんは迅速に適切な処方をすることができたのです。
災害時以外にも、急な怪我や病気のときなど本人がすぐに話せないときもあります。
いざというときにおくすり手帳は必要なのです。

おくすり手帳を持ち歩くのが面倒くさい…

スマホにアプリを入れておくすり手帳として使うアプリ型があります

かけがえのない健康を守るためにおくすり手帳は患者さんへのメリットが大きいものですが、つい忘れてしまったとか、持ち歩くには大き過ぎると思う人も多いものです。

おくすり手帳は薬局でよく貰うA6サイズのものだけでなく、ポケットサイズといわれるA7の小さいサイズのものもあります。またご存じない方も多いのですが、おくすり手帳は自分で選んだ手帳や手作りでも構いません。

また、最近ではおくすり手帳の電子化も進んでいます。電子おくすり手帳には1枚のカードで管理するカード型とスマホにアプリを入れておくすり手帳として使うアプリ型があります。まだ普及率が高いとはいえませんが、これなら絶対に忘れずにすみますね。

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