分娩後時やその後の出血が増えると死にもつながる【出産で弛緩出血】の恐ろしさとは?
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分娩後時やその後の出血が増えると死にもつながる【出産で弛緩出血】の恐ろしさとは?

出産で弛緩出血…妊婦さんにとってはなんなんとも物騒な話ですが無事に出産した後でも、出血量500mlを超える場合には、分娩時出血多量と判断されていて、弛緩出血が起こっている可能性が高くなると言われています。その出産時の弛緩出血について調べました。

出産で弛緩出血ってどんな状態?

出産で弛緩出血ってどんな状態?

たまに耳にする分娩時の異常のひとつに、弛緩出血と呼ばれるものがあります。弛緩出血は胎盤娩出後からじわじわと持続する異常出血のことで状態が急変する場合もあり、ひどくなれば出血性ショックなどで母体が生死にかかわる重篤な状態に陥る場合があります。
弛緩出血の起こる頻度は分娩の約5~10%とされていて出血量が2,000mlを超えると重篤な症状を陥り、母体の命に危険がおよぶことに。しかし、それ程の危険な状態は、全分娩の0.15%程度にとどまります。

弛緩出血のメカニズムとは?

赤ちゃんがお腹にいる間、胎児の栄養補給のため子宮の血液量は多くなっていて妊娠後期の子宮には毎分1Lもの血液が流れているといわれています。

通常の分娩ならば、胎児が出た後、まもなくして胎盤が出されます。赤ちゃんがいなくなって空になった子宮は急激に縮み、妊娠で胸の下まで伸びてしまった子宮は、分娩後すぐにおへその下あたりまで戻ります。そして、剥がれた胎盤のむき出しとなっている血管群を締め付けてその後の出血を抑えてくれます。

なので、分娩後の子宮の収縮が弱いと、通常なら起こる血管の締めつけがうまく起こらず胎盤がはがれたところから大量の出血が続きます。 このように、分娩後何らかの原因で子宮が収縮しないことを子宮弛緩症といい、この時の異常出血(500ml以上)のことを子宮弛緩出血といいます。

弛緩出血の原因

弛緩出血の原因

出血の原因で考えられるのは、子宮筋腫や多胎、また赤ちゃんが大きくて子宮の負担が大きくて子宮筋が伸びきった状態だったりで子宮筋の収縮が悪いなど子宮筋の問題、前置胎盤、分娩が長引いたことによる母体の疲労などが挙げられます。

弛緩出血の対処法

弛緩出血になったら、下手したら生死に関わる一大事!

弛緩出血になったら、下手したら生死に関わる大事です。こんなときの対処は病院がさすがにちゃんとしてくれますが、妊娠しているなら知識として知っておくと慌てずにすみますね。

1.お腹をマッサージする・・・子宮は揉まれるとギュギュっと収縮力がもどります。帝王切開なんかでは子宮を直接揉んで収縮を助けるそうです。
「揉む」というと優しく聞こえますが、実際は、そんな生易しいものでは無く子宮の筋肉って、叩くと凄く良く収縮するので収縮が悪いとお医者さんはぺシぺシ叩くんだとか。イメージとしては、お寿司屋さんで職人さんが赤貝を叩きつけてる感じなのだとか。そんな感じで収縮を助けるためにお腹をマッサージするのも大切な手段の1つになります。

2.お腹を冷やす・・・筋肉は冷やすと収縮するいう性質を利用してお腹にアイスノンのような冷却材をのせて冷やします。

以上のような方法だけでも、止まる事もあるのですが、全く効果を表さない場合には、最終的には、膣の中から手を入れ片方の手をお腹に添えて子宮を包み込みギュギュギュっとひたすら圧迫し続けます。(想像するだけで下半身がモゾモゾして怖いですが・・・)この方法を双手圧迫法と呼びます。これは、昔から有名な方法で一説には「この方法によりほとんどの出血はコントロールできる」とも言われます。

しかし、それでも出血がコントロールできなかった場合、出血している大元の子宮を摘出する事になります。これは、母体が非常に危険な場合、命に関わる場合の本当に最終的な手段に限られます。しかし、出産直後の子宮を摘出するのは輸血もしなくちゃいけませんし、プロフェッショナルなお医者様にしても技術的にも非常に難しく簡単ではないようです。

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