歯周病が早産の原因になるって本当?リスク7.5倍の理由とは?
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歯周病が早産の原因になるって本当?リスク7.5倍の理由とは?

歯周病が早産の原因になるということをご存じですか?「えっ歯周病がなんで妊婦と関係あるの?」って思うかもしれません。しかし、歯周病の妊婦は、歯周病でない妊婦に比べて早産になるリスクが7.5倍もあります。その理由を以下で詳しくお答えします。

歯周病が早産の原因になるって本当?

歯周病になると、歯がぐらぐらしたり溶けたりして、トラブルへ発展することはご存じかもしれません。口臭も強くなるため、人と会話するのも恥ずかしくなります。

そんな厄介な歯周病が早産の原因になる、ということもご存じですか?

なぜ、口内トラブルである歯周病が、早産の原因になるのでしょうか。以下で詳しくお話します。

歯周病が早産の原因になるわけ

早産の危険因子のひとつだから

アメリカのある医療機関で研究をしていたところ、歯周病の菌の中に、早産の原因となる危険因子が含まれている、ということが分かりました。

早産の原因を探っていたこの医療機関は、妊娠37週未満で出産した妊婦の口内を調べていました。すると、ほとんどの妊婦に歯周病が見つかったということです。しかも、かなり進行している人ばかりだったそうです。

また、2500グラム以下で生まれた低体重児を出産した妊婦にも同様の検査を行いました。すると、ほとんどの妊婦に歯周病がみられたということです。

この結果を踏まえ、歯周病菌を調査していたところ、早産の原因となる危険因子が見つかったと言われています。

そして、歯周病を患っていながら治療せずに妊娠期間を過した人は、早産になったり低体重児を出産したりするリスクが、歯周病でない妊婦の7.5倍と発表しました。

日本では、2003年に鹿児島大学が県内にある産婦人科とともに歯周病と早産について関連を調べました。すると、やはり同様の結果が出ました。

日本では切迫早産も対象に入れ、歯周病の妊婦と歯周病でない妊婦を比較しました。しかし、アメリカでの研究結果と同様、前者の妊婦の方が5倍近くも早産になるリスクがあると結論付けました。

早産の危険因子のひとつだから

早産になるメカニズム

歯周病と早産の関係を裏付けるメカニズムも分かりました。これは、まさに出産が始まるメカニズムと同じでした。

陣痛は、子宮収縮作用のある物質が分泌されて起こります。この物質の分泌を促進するのが、「サイトカイン」です。これは、炎症によって増える“生理活性物質”と言われています。

妊婦が、細菌などに感染して絨毛膜などが炎症を起こすと、サイトカインが増加します。すると、その刺激により子宮収縮作用のある物質が分泌されて陣痛が始まってしまい、早産になるのです。

これと同じメカニズムが、歯周病にも当てはまります。

歯周病は歯周病の原因となる“菌”によって炎症を起こします。歯の周りが炎症を起こすと、サイトカインが増えて子宮収縮作用のある物質が分泌されます。すると、子宮の収縮が始まり、早産になるというわけです。

歯周病が深刻になるにつれ、血中のサイトカインが増加します。サイトカインの数値の高い人ほど出産時期が早まる、ということも判明しています。

妊娠中の歯周病、対処法は?

歯磨きをしよう

歯磨きをしよう

妊娠中はつわりがひどかったり、身体がだるかったりして、思うように歯磨きができないかもしれません。

しかし、歯周病の予防に最も効果的なのは、歯を磨くことです。どうしても磨けない時は、ガムを噛むだけでも違います。唾液を分泌させるだけでも効果はあります。毎食後のことで大変ですが、妊娠中は歯のセルフケアを欠かさないようにしましょう。

安定期に入ったら治療しよう

安定期に入ったら治療しよう

妊娠初期はつわりで思うように身動きがとれないかもしれません。安定期に入ってつわりも落ち着いたら、歯医者で治療を受けましょう。歯垢を取ったりクリーニングをするとすいぶん良くなります。

また、特に問題のなさそうな人でも、念のため歯科検診を受けると安心です。

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