出産時の大量出血が危ない シーハン症候群の症状・原因・治療法
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出産時の大量出血が危ない シーハン症候群の症状・原因・治療法

出産時に大量出血をしてしまい、動脈がつまってしまうことによって起こるシーハン症候群。シーハン症候群は、甲状腺が関係している病気です。難病指定されている病気で、身体がだるくなるのが特徴の病気です。シーハン症候群の症状や原因、治療法についてご紹介しましょう。

出産時に引き起こされるシーハン症候群とは?

出産の時に、大量出血が起こることがあります。

その出産時の大量出血が原因となって、下垂体の機能が低下してしまうシーハン症候群になることがあります。難病にも指定されているシーハン症候群の症状や原因、治療法についてご紹介しましょう。

シーハン症候群になるとどんな症状が出るの?

シーハン症候群になるとどんな症状が出るの?

シーハン症候群になると、脳と一緒に硬膜に包まれている脳下垂体の機能が損なわれ、副腎皮質ホルモンや成長ホルモンなど、色々なホルモンの分泌が起こります。多くのホルモンの分泌によって、低血圧が起こり身体がふらふらとしてしまったり、月経がこなくなってしまったり、乳汁分泌障害が起こったりします。

食欲不振となったり、皮膚が乾燥してかゆみが生じることもあります。また、小児時期にシーハン症候群に掛かると、発達が遅れてしまう発達障害が起こることがあります。

どうしてシーハン症候群になるの?

シーハン症候群はどうして起こってしまうの?

シーハン症候群はどうして起こってしまうのでしょうか?

女性は妊娠をすることによって、脳下垂体の大きさが2倍になります。脳下垂体が大きくなると、それだけ多くの血液が集まってしまいます。出産時には、子宮から大量出血が起こります。

そして、出血が止まらないショック状態になってしまうと、脳下垂体に行き渡る血液の量が低下します。そして、血液が行き届かないことによって、組織が壊死してしまい、脳下垂体が機能しなくなってしまいます。

女性がシーハン症候群になるのは、出産時の他にも、脳の手術をした場合や放射線での治療、脳腫瘍による下垂体腫瘍などがあります。

シーハン症候群の治療法

シーハン症候群の治療法は?

シーハン症候群の治療をするときは、原発性であるか続発性であるかをまず考える必要があります。

続発性の場合は、脳下垂体の機能が低下しており、甲状腺刺激ホルモンの値が低下します。原発性の場合は、甲状腺刺激ホルモンを分泌しようとするため、血中濃度が高くなります。

続発性のシーハン症候群は、甲状腺機能低下症の治療だけではなく、副腎機能の治療も行わなければいけません。副腎皮質ホルモン剤で、副腎機能を治療し、その後に甲状腺ホルモンの薬を飲んでいく治療となります。

脳下垂体機能が低下することで、その他のホルモンの分泌も低下しますが、この低下したホルモン補充の治療をします。ホルモン補充の治療は、一生涯に渡って続けます。

注意しなければいけないのは、ホルモン治療の1つであるヒドロコルチゾンを身体に補充しているときには、過食に陥りやすくなることです。

過食になると、メタボリックシンドロームになる可能性が高まるため、栄養バランスを考えながら栄養指導を受けることが大切です。

シーハン症候群と不妊

シーハン症候群になると、女性ホルモンの分泌が低下してしまうこともあります。

シーハン症候群になると、女性ホルモンの分泌が低下してしまうこともあります。

これによって、不妊となってしまうケースもあります。一人目の出産時にシーハン症候群が起こり、二人目を望む場合はゴナドトロピン治療を行う必要があります。

ゴナドトロピン療法は、卵巣を刺激して排卵を促す方法で、他に薬物療法を使っている場合は薬の調整をしながら治療を継続していきます。シーハン症候群になると、疲れやすくなるため、体調と相談をしながら治療を続けることが大切です。

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