え?赤ちゃんがお腹から出てこれない?児頭骨盤不均衡とは。
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え?赤ちゃんがお腹から出てこれない?児頭骨盤不均衡とは。

医療が発達した現代においても、今も昔も変わらず、難産はあります。ただ、医療機器の進歩であらかじめその可能性を知って対処することは増えてきました。赤ちゃんが骨盤を通ることが難しい児頭骨盤不均衡もその一つ。児頭骨盤不均衡とは、どういうものなのか調べてみました。

出産時のトラブル

医学が発達してきたとはいえ、いまだに出産は女性にとって命を懸けた大仕事。人間の手が届かない領域もあるものですが、迅速な判断と処置で命を救える場面が増えています。

赤ちゃんがでてこれない?

お腹の中で赤ちゃんが大きくなりすぎると難産になりやすい、と聞いたことがありませんか?様々な原因が考えられますが、その中に赤ちゃんの頭とお母さんの骨盤の大きさのサイズが合わないとこによって、赤ちゃんがお腹の中から出てこられないことがあります。
赤ちゃんが大きくなりすぎると出て来られない!?

それは児頭骨盤不均衡

赤ちゃんは出産が始まると頭を、出口である子宮口に向け、産道を回転しながら進んできます。

しかし時に赤ちゃんの頭のサイズがお母さんの骨盤より大きくて、通り抜けられないことがあり、それを児頭骨盤不均衡といいます。児頭骨盤不均衡とは、どんな場合に起こるのでしょうか。

児頭骨盤不均衡の起こる場合

一般的に、赤ちゃんの頭の大きさは横約9cm、お母さんの骨盤の通り道は直径約11cmと言われています。

出産のときには、赤ちゃんは頭蓋骨を重ね合わせるようにして小さくし、お母さんも、骨盤が緩み開きやすくなります。つまり通る方は小さく、通らせる方は大きくなるわけですが、それでもサイズが合わないで通れない場合があるのですね。

この児頭骨盤不均衡は、全出産の4~6%に起こるといわれており、特に身長150cm以下の妊婦さんは、体のつくりがもともと小さいので、要注意と言われています。しかし、体の小さい方は赤ちゃんも小さいことも多く、必ずしもなるわけではなく、さらに4000グラムを超える赤ちゃんでも、お母さんの体も大きく、骨盤も大きければ、無事に骨盤を通過できるので、巨大児が必ずしも児頭骨盤不均衡になるとは限りません。

つまり、児頭骨盤不均衡とはバランスの問題なのですね。問題のないマタニティライフを送ってこれたのなら誰のせいでもありません。
児頭骨盤不均衡は、全出産の4~6%に起こると言われている

児頭骨盤不均衡の診断と出産法は?

出産間近の検診での超音波検査で、児頭骨盤不均衡の可能性が考えられた場合、お腹の上から触って調べるザイツ法や骨盤X線検査を行って診断できますが、最近では被ばくを考えてあまりレントゲンは行わないようです。

明らかに児頭骨盤不均衡の場合は計画的に帝王切開での出産になります。しかし初産の場合などは診断がつきにくいので、帝王切開の準備をしつつ、経膣分娩を試みることが多いようです。ただ、お産がはじまっても、なかなか赤ちゃんが下りて来られずに緊急に帝王出産になる場合もあります。

帝王切開での出産はどのくらい?

上記のように児頭骨盤不均衡が疑われる場合でも、まずは自然分娩を試みてみて、実際そのまま出産できる確率はどのくらいでしょうか?

あらかじめ帝王切開と予定していた場合、途中で帝王切開に切り替わった場合は、全体の5割強。実はそのまま自然分娩できたのも5割弱、となっています。出産前の診断はあくまでも推測の域を出ず、実際赤ちゃんがどのくらい頭を小さくしてくるのか、お母さんの骨盤がどのくらい緩むのか、は出産が始まってみないとわからないことが多くあります。

出産前に児頭骨盤不均衡が疑われた場合は、良く産院と話し合い、産院の方針や状況を把握しておきましょう。

帝王切開での出産はどのくらい?

繰り返す?児頭骨盤不均衡

なかなか赤ちゃんが出てこられないときは、児頭骨盤不均衡が疑われますが、赤ちゃんの回旋異常や微弱陣痛、お母さんの仙骨異常なども難産の原因となりますので、必ずしも児頭骨盤不均衡ではない場合もあります。

しかし、一度、児頭骨盤不均衡と診断された場合、吸引分娩や鉗子分娩などの難産だった場合は、2回目以降の出産でもその可能性が高い場合があります。

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