弛緩出血とは?出産で出血することについて知っておこう!
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弛緩出血とは?出産で出血することについて知っておこう!

痛みのイメージが先行するので、出産で出血ことを想像するのはなかなか難しいですが、母子手帳をよく見てみましょう。出産時に出血量の欄が必ずあると思います。それだけ出産と出血は隣り合わせ、多量出血ということもある弛緩出血について紹介しますのでぜひ知識をもってのぞみましょう。

出産でどれくらい出血するか?

出産の痛みについてはあれこれ想像してみるものですが、出産で出血することをどれだけの妊婦さんは考えているでしょうか?

出産の際に大量に出血してしまった場合には輸血がされることもあります。その中で多いのが、弛緩出血や軟産道裂傷といった分娩時の異常によるものです。

例えば医療機関以外で出産する際には緊急時と言えばこの弛緩出血はあらかじめ念頭に置いておく必要があるほど頻度も多くおこるものなのです。

分娩時出血多量は分娩中と2時間後までに出血量が500ミリリットルを超えることを言いますが、この弛緩出血があることが多いと言われています。

出産の際に大量に出血してしまった場合には輸血がされることもあります

Quarantesima / Zygia https://www.flickr.com/photos/zygia/14386291868/

子宮がもどらないとどうなるか?

赤ちゃんが産まれた後に胎盤娩出をしても子宮が良好に収縮しないことを子宮弛緩症と言います。

このために胎盤はく離部の断裂血管などから出血が続いてしまうことを弛緩出血と言います。

出血は少しずつ起こる場合も、一気に始まる場合もありますし、出血の出方もとめどなく出続けることもあったり、出たり止まったりを繰り返すこともあります。

出血の始まり方や出方には個人差がありますが、子宮腔内に血液が大量に溜まるとショック症状をおこすこともあります。分娩に時間がかかりすぎたり、逆に短時間で終わった場合におこりやすいとされています。

出産による出血の正常範囲とは?

本来は、赤ちゃんが産まれて胎盤が出てくると子宮腔内が空っぽになるので子宮収縮が起こります。そして筋肉の収縮により止血されるので、出血は徐々に収まってきます。

200~250ミリリットル程度の出血が通常で、500ミリリットルまでは正常範囲と言われています。

しかしながら、500~1,000ミリリットルの出血は弛緩出血の15.2%、1,000~2,000ミリリットルの出血は2.6%の頻度であります。

子宮全体が収縮しない場合と、胎盤はく離部の子宮壁といった部分的に収縮しない場合があります。

200~250ミリリットル程度の出血が通常で、500ミリリットルまでは正常範囲と言われています

Measuring Cup / Andrew E. Larsen https://www.flickr.com/photos/papalars/1268742256/

弛緩出血はなにが原因?

弛緩出血にはさまざまな原因があります。

癒着胎盤など子宮腔内に残ったものが原因であることが多いのですが、他にも多胎妊娠や羊水過多症、巨大児など「子宮の伸び」が影響する場合や、遺伝や全身麻酔薬の影響、血液凝固障害、子宮筋腫や前置胎盤などを合併している場合も原因となります。

また、肩甲難産などでお産に時間がかかり「子宮の疲れ」がある場合も影響することがあります。そして、妊婦におこりがちな重度の貧血も弛緩出血をおこしやすくなると言われています。

弛緩出血にはさまざまな原因があります

000068750004 / katya_alagich https://www.flickr.com/photos/katya_alagich/8434993470/

出血を止めるためにすることとは?

早く子宮を収縮させないとならないのですが、その方法としては子宮収縮薬の注射や下腹部のマッサージ、アイシング、医師による子宮圧迫による止血があります。

500ミリリットルを超えるような出血量によっては、輸液や輸血が必要になる場合もあります。

めったにないことではありますが、これらの治療に効果がなく出血が止められない場合には子宮全摘除などの手術が必要になることもあります。

通常、出産後には子宮が収縮するときの痛みである「こう陣痛」がきます。これは人によってはとても痛みが強くてつらいものですが、子宮を収縮させる意味のある痛みなのですね。

お産は命がけ

1,000ミリリットル以上の多量出血になるのに10分もかからないと言います。

しかも難産でなくてもそれまで通常の分娩であったにも関わらず弛緩出血が起こることも少なくありません。

お産は命がけとよく言われますが弛緩出血のことを知るとほんとうにこの言葉の意味が身にしみますね。

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