早期に発見することが決め手となる子宮外妊娠の治療。どんな治療方法があるの?
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早期に発見することが決め手となる子宮外妊娠の治療。どんな治療方法があるの?

子宮外妊娠の治療方法は、子宮外妊娠であることが判明した時点の症状により、待機療法、薬物療法、手術療法という3つの治療方法の中から医師と話し合って選ぶことになります。子宮外妊娠は、気が付かないまま妊娠が進んでしまうと、命の危険にさらされることもあるものですから、何よりも早期発見が重要です。

子宮外妊娠って何?子宮外妊娠の症状は?

子宮外妊娠の症状

子宮外妊娠では、不正出血の他、腹痛を感じることもあります。

子宮外妊娠とは、言葉のとおり子宮以外の場所に受精卵が着床してしまうことで、多くの場合は卵管内に着床するものですが、卵巣や子宮頚部など、卵管以外に着床することもあります。症状は、ほとんどないことも多く、市販薬による検査でも、病院の検査でも、妊娠反応は通常の妊娠の場合と変わらず陽性になります。

子宮外妊娠の症状で、通常の妊娠とは異なるものとして、腹痛や不正出血もありますが、これも個人差が大きいものですから、自分自身での判断は難しいでしょう。病院の診断では、尿検査での妊娠反応が陽性でありながら、腹部の超音波検査で妊娠6週目になっても子宮に胎嚢(赤ちゃんが入る袋)が見えない場合は、子宮外妊娠が疑われます。

子宮外妊娠の治療で行われる3つの療法について。

子宮外妊娠の治療法

治療の方法は、子宮外妊娠をしている場所と、妊娠の進度などにより、医師と話し合って決めます。

子宮外妊娠の治療方法を選ぶに当たり、何より重要なことは、子宮外妊娠を早期に発見することです。
子宮外妊娠は、気づかないまま放置しておくと、卵管内に着床している場合などは卵管破裂により大量出血を起こして、命の危険にさらされることもあります。
子宮外妊娠を予防する方法は現在段階ではわかっていませんから、誰にでも子宮外妊娠の可能性はあるのです。そういった意味でも、予定通りに生理がなく、妊娠の可能性が考えられる場合は、早めに病院で診断を受け、妊娠の状態を確認しておくことが大切であるといえるでしょう。

子宮外妊娠が判明したときには子宮外妊娠の場所と妊娠の進度によって、医師と話し合いながら治療方法を決めることになりますが、卵管破裂を起こしていたり、緊急に処置が必要な場合は、医師の判断に任せることになります。

待機療法

子宮外妊娠の治療方法の1つめは、待機療法と言われるもので、受精卵が成長をせずに自然に流産するのを待つものですが、実際にはこのように自然流産してしまう割合は高いものです。ただし、待機療法は、妊娠したときに分泌されるホルモンHCGの血中での値が低い場合には可能ですが、HCGの値が上昇している場合にはこの療法を選ぶことはできません。

薬物療法

2つめは、抗がん剤を使用して妊娠組織を消滅させる薬物療法で、全身に投与する場合と、腹腔鏡などを用いて、直接投与する場合があります。母体を傷つけず、卵管や卵巣を残すことができますが、抗がん剤を用いるということに抵抗を感じる人も多く、また吐き気や倦怠感などの副作用が見られることもあります。また、効果が100%ではないこともあり、欧米ほど日本では普及しておらず、薬物療法を取り入れている病院とそうでない病院があります。

手術療法

子宮外妊娠の手術療法

そして3つめが、子宮外妊娠では一番多く行われている、妊娠組織を切除してしまうという手術療法で、従来の開腹手術に加えて、腹腔鏡手術も可能になりましたので、母体への負担は少なくなりました。卵管に着床している場合は、卵管を切除することになりますが、片方の卵管を切除しても、妊娠の可能性は半分になってしまうわけではありませんので、手術後も妊娠することは可能です。

ただし、大変残念なことながら、子宮外妊娠の場合、お腹の赤ちゃんを子宮に戻す方法は現在のところなく、どの治療方法を選択しても、赤ちゃんとはお別れしなければなりません。

子宮外妊娠のリスクが高いケース

子宮外妊娠は、誰にでも起こり得るものですが、リスクが高いケースもあります。

子宮外妊娠は、まだ予防の方法がないため、誰にでも起こり得るものですが、中にはリスクの高いケースもありますので、そのケースに当たる人は、妊娠の可能性があるときにはできるだけ早く病院で妊娠の状態を確認しましょう。リスクの高いケースは、クラジミア感染症にかかった経験のある人、腹部の手術を受けたことがある人、以前に子宮外妊娠を経験したことがある人などです。

子宮外妊娠のリスク

お腹の赤ちゃんとお別れしなければならないのは、とても辛いことですが、子宮外妊娠をしても、次の妊娠の可能性がなくなるわけではありません。早期に発見・治療をして、早く元気な体に戻ることを一番に考えましょう。

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