妊娠しないと思ったら抗精子抗体が陽性。抗精子抗体の治療って何?
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妊娠しないと思ったら抗精子抗体が陽性。抗精子抗体の治療って何?

不妊に悩むカップルが年々増えていると報告される近年。と同時に生殖医療も飛躍的に発展しています。大切な精子を病原菌と勘違いしてできる抗精子抗体もそうした技術で妊娠に結び付けることができます。不妊の原因や抗精子抗体の治療について調べてみました。

不妊治療を受けている人は?

女性の社会進出とともに晩婚化、出産の高齢化が進んでいます。

仕事か出産かを選ばざるを得ない社会的状況や女性自身が妊娠出産についての知識が乏しかったりして、子どもがほしいと思ったときには自然妊娠が困難な状況にあったり、自覚症状がない不妊の原因がったりと、不妊に悩む方々が多いようです。

結婚に適齢期はありませんが、卵子や母体の老化を考えれば、医学的には明らかに妊娠出産の適齢期は存在します。不妊に悩む人は2003年の時点で46万人と推計され、現在では50万人とも言われています。

そんな中、生殖医療は高度に発展し、日本で体外受精や顕微授精で生まれた赤ちゃんの数は年々増え、2013年度には4万人を超えています。小学校の1クラスに1人程度はいることになります。

不妊治療を受けている人は?

不妊の様々な理由

不妊とは?

不妊とはどのような状況を指すのでしょうか。

それは健康な男女が定期的に性交を2年間しても、妊娠しない状態です。

2年ではなく1年と考える場合もあるようですが、この定期的な性交というのもカップルによって事情が違うのでわかりにくいですが、月に排卵は1度しかないのですから、月に1度、全く関係のない時期にしかしていないと全く的外れなことをしているわけで、せめて週に1度くらいを基準に考えたいですね。

でも日本は夫婦の性交回数に関しては世界的に見れば全くの後進国。調査によると1週に1度の性交をしている夫婦は1割程度しかいないよう。。。。

不妊とは?

不妊の原因

不妊の原因は昔は女性が一手に非難を引き受けてしまっていましたが、現在では、男性に原因がある場合もあることが認知されつつあります。

割合としては、原因が男性だけの場合25パーセント、女性だけの場合40%、男女ともにある場合25%、原因不明が10%程度と考えられています。

また、どちらに原因があったとしても、いまだ妊娠のプロセスには未知の部分があり、妊娠しない原因を特定し、治療し、実際に妊娠するのを100%にすることはできません。最後の最後は神のみぞしる、という領域です。

不妊の原因

女性に原因がある場合は?

不妊に悩んで病院を受診するとまずは問診や検査などでその原因を探ることになりますが、女性側には様々な原因が考えられます。

排卵はしているのか、卵子は健康か、卵管は正常か、子宮頸管、子宮に問題はないか、など。卵管そのほかも正常なのになぜか子宮まで精子が到達しない場合があります。これには免疫機能が関係している、と言われています。

精子を敵と判別?!

性交によって女性の膣内に放たれた精子は一斉に卵子に向かって進んでいきますが、その過程で女性の体が精子を敵、異物とみなしその動きを止めてしまう場合があります。これを抗精子抗体による不妊、と言います。

精子を敵と判別?!

抗精子抗体とは

抗精子抗体は、本来は体の敵である病原菌を対象に作られるはずの抗体が、精子に対して作られてしまうもので、この抗体は精子と結合し、精子の動きを止めてしまうので妊娠には至りません。

抗精子抗体があるかどうか、つまり陽性か陰性かは血液検査によって確認できますが、なぜ抗精子抗体ができるかはわかっていません。アレルギー体質の方がなりやすいという傾向はあるようです。

抗精子抗体の治療とは

抗精子抗体の濃度は常に一定ではなく変動します。

その時々によって段階を踏んで抗精子抗体の治療を行います。抗精子抗体の濃度が低いときは人工授精が可能です。まれに自然妊娠をする場合もあります。人工授精の場合は採取した精子を洗浄濃縮して、元気で健康な精子を集めて子宮に人工的に送りこみます。

人工授精がだめなら

人工授精がだめなら

抗精子抗体の濃度が高い場合や人工授精が成功しない場合は、体外受精を行います。

体外で受精させたものを子宮に送り込むので、抗体に触れずに精子と卵子が出会い、妊娠することが可能となります。きちんと着床するかどうかはまた別問題ですが、実は抗精子抗体の濃度が高い場合は1度の体外受精で妊娠する確率が高いともいわれています。

男性側にも抗精子抗体が?!

男性側に抗精子抗体がある場合もあり、同様に検査でわかります。この場合は顕微授精を用いた体外受精をすることになります。

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