検証してみた。避妊薬のピルで妊娠しやすい体になるって噂は本当?
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検証してみた。避妊薬のピルで妊娠しやすい体になるって噂は本当?

ピルは高い効果を発揮する経口避妊薬です。しかしこのピルで妊娠しやすい体作りができるという噂を聞いたことはありませんか?ピルで妊娠しやすくなるというのは本当なのでしょうか?またその理由は何でしょうか?正しい知識で上手にピルを使用しましょう。

避妊薬のピルで妊娠しやすくなる!?

避妊薬のピルで妊娠しやすくなるのか

ピルは正しく服用すれば100%に近い効果を発揮する経口避妊薬です。しかし、最近「妊娠の必要がないときにピルを飲んでおくと妊娠しやすくなる」という噂が流れています。

避妊薬で妊娠しやすくなるとはどういうことでしょうか。
果たして、本当に噂どおりピルで妊娠しやすい体が作れるのでしょうか。

正解は!?

場合によっては妊娠を希望していないときのピルで妊娠しやすい体になる可能性は大いにあります。

しかし、さしあたって妊娠したい人がそれ目的で服用することは一部を除いて意味はありませんし、避妊効果があるので逆効果です。

ピルで妊娠しやすくなる5つの理由

理由1.望まない妊娠を防げるから

さしあたっての妊娠を希望していない場合ピルで妊娠しやすい体になるといわれている大きな原因は、高い確率で望まない妊娠を防げるからです。

妊娠や流産、人工流産などは母体に大きな負荷をかけます。いざ赤ちゃんが欲しくなったときに後遺症に悩まされるリスクもあります。まれなことですが、もう赤ちゃんを望めなくなるリスクも否定できません。

理由2.月経周期が正しくなるため

月経周期が正しくなるためピルで妊娠しやすくなる

ピルを定期的に服用していると、月経周期が安定し、生理痛や生理前の不快な症状をやわらげます。これにより、直接的に妊娠しやすくなるわけではありませんが、妊娠に向けて体調を整えやすくなります。

理由3.子宮内膜症の予防・進行停止・改善

子宮内膜症という病気を知っていますか。胎盤となる子宮内膜が子宮以外の場所にできてしまうことで、不妊症の大きな原因となります。

初期は症状に気づきにくく、女性の10人に1人は子宮内膜症を持っているといわれていますが、不妊症の女性の場合は3人に1人はこの子宮内膜症です。

ピルを飲むとこの病気の進行を止めたり、改善したり、予防することができます。

理由4.子宮がんや卵巣がんの予防

ピルの服用は、子宮体がんや卵巣がん、良性卵巣腫瘍、良性乳房疾患などのリスクを下げます。特に子宮体がんのリスクはピルを1年間服用しただけで半分にまで下がるのです。

このため結果的にピルで妊娠しやすくなるということもできます。

理由5.その他の病気の予防効果

大腸がんや関節リウマチ、ニキビのリスクも減ります。貧血の改善効果もあります。これらの病気は直接妊娠とは関係ありませんが、がんやリウマチの闘病中に妊娠や出産をするのは大きな努力が要ります。回りまわって妊娠に好影響といえるでしょう。

ピルに妊娠を促進する力はありません

ピルに妊娠を促進する力はない

ピルの服用で直接妊娠しやすくなることはありませんが、ピルで妊娠しにくくなることもありません。
しかし、上記の5つの理由からピルには不妊症の原因のリスクを下げる効果があり間接的に妊娠しやすくなるといわれているのです。

ですから、将来的に赤ちゃんが欲しくて今妊娠する予定のない場合のピルの服用はお勧めです。特に子宮内膜症と診断されている場合は将来の妊娠を目指してピルを服用することがあります。

しかし、すぐに赤ちゃんが欲しい場合に妊孕力向上を目指してピルを飲むことはあまり意味がありません。また、ピルには高い避妊効果がありますから、ピル服用中に妊娠することはできません。

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