早く出産しないと死に至るって本当?急性妊娠脂肪肝病の症状とは?
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早く出産しないと死に至るって本当?急性妊娠脂肪肝病の症状とは?

映画「抱きしめたい」でも話題になった急性妊娠脂肪肝病の症状や原因、治療法などについて詳しくご説明しましょう。急性妊娠脂肪肝病は妊娠後期に起こる大変危険な病気です。母体のみならず胎児にも影響するため、罹患した場合は早期出産が望ましいとされています。

出典:HBC北海道放送「記憶障害の花嫁」

出典:HBC北海道放送「記憶障害の花嫁」

北川景子さん主演の映画「抱きしめたい」で主人公が患った急性妊娠脂肪肝病についてご説明します。急性妊娠脂肪肝病とは、あまり聞きなれない病名かもしれませんが、妊娠後期に起こる肝臓病のひとつで、発症率は非常に低く1万3千人に1人くらいと言われています。珍しい病気ですが、出産しなければ急激に悪化してしまうため、母子ともに死亡のリスクが高まります。以下では急性妊娠脂肪肝病の症状や原因、治療法などについて詳しく見ていきます。

急性妊娠脂肪肝病について詳しく知りたい!

急性妊娠脂肪肝病の特徴

急性妊娠脂肪肝病の特徴

急性妊娠脂肪肝病は、35週くらいの妊娠後期に患う病気です。人間以外の動物では発症したケースは無く、妊婦さんにおいても1万3千人に1人くらいの発症率と、非常に稀な病気になります。現在のところ、統計的に多胎妊娠の方や痩せている方に発症しやすいと言われています。

原因は何か?

急性妊娠脂肪肝病は、すべてが解明されたわけではなく、分かっていることは非常に少ないのですが、原因としては通常の脂肪とは異なる種のものが急激に増えるためと言われています。ただし、脂肪だからと言って妊娠中の偏食が原因とは少々考えづらく、明確な理由が見つかっていません。
また、女性ホルモンやミトコンドリアが代謝異常を起こすことが原因とも言われていて、脂肪が肝臓に溜まってしまうことも関係しているようですが、これもはっきり断定できるものではありません。

急性妊娠脂肪肝病の症状

急性妊娠脂肪肝病の症状

急性妊娠脂肪肝病の症状は、発熱や嘔吐、だるさを訴える方が全体の70パーセント近くいて、その他に黄疸が見られたり頭痛やお腹の上の方に痛みを感じる方もいます。最初は風邪のような感じがするため早期発見が難しく、最初から急性妊娠脂肪肝病を疑ってかからないと見逃してしまうケースが多々あります。さらに、重症化すると腎不全や脳炎、凝固系の異常なども見られ、子癇発作が起きやすく肝破裂や妊娠高血圧症も引き起こすことがあります。

検査方法や治療法とは?

急性妊娠脂肪肝病は、血液検査をすると異常値が出るためすぐに分かります。しかし、急性肝炎や妊娠高血圧症候群と似ているので、表に出ている症状などと総合的に診断することが一般的です。
また、妊娠中にどんどん悪化してしまうという特性を持っている為、早期に出産して、その後集中治療室で治療を行っていきます。
出産については様々なリスクを伴うため帝王切開が一般的になります。一昔前までは、急性妊娠脂肪肝病に罹患すると死亡率が80パーセントとかなり高かったですが、最近では15パーセント程度に下がっており、助かるケースがずいぶん増えてきました。

予防法はあるのか?

急性妊娠脂肪肝病の予防法については、残念ながら現在のところ明確な答えは出ていません。しかし、早期発見が何よりも治癒や生存率につながるため、日頃の体調管理はしっかりしておいた方が良いでしょう。妊娠後期に少しでも異変を感じたら、自分で判断せず医師に相談することが一番です。また、すぐに相談できる状態を作っておくために、毎月の妊婦健診は必ず受けた方が良いでしょう。特に妊娠後期の妊婦健診は二週間に一回の頻度になるので、何か異常があれば発見するチャンスもそれだけ増えます。妊婦健診を受けておくことで、かかりつけ医として医師の指示を仰ぎやすくなるので、必ず受けるようにした方が良いでしょう。

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