異常妊娠の一つである胞状奇胎の治療には、必ず抗がん剤が必要なの?
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異常妊娠の一つである胞状奇胎の治療には、必ず抗がん剤が必要なの?

一人のJリーガーが、妻の胞状奇胎の治療に際して、抗がん剤で頭髪を失うかもしれない心の負担を少しでも軽くできればと、スキンヘッド姿を公表したことで、胞状奇胎という病気を知った人も少なくないでしょう。異常妊娠の一つと言われる胞状奇胎の治療には、どのような場合も抗がん剤が用いられるのでしょうか?

胞状奇胎とはどんな病気なのでしょう?

胞状奇胎って知ってる?

胞状奇胎って知ってる?

胞状奇胎を知っていますか?これは、異常妊娠の一つであり、妊婦の400~500人に1人という割合で起きると言われるものですが、それほど確率が大きくないために、あまり知られていないものでした。

最近、一人のJリーガーが妻の胞状奇胎の治療に際し、抗がん剤で頭髪を失う可能性があるため、その心の負担を少しでも軽減しようと、家族でスキンヘッドにした姿を公開しました。そのニュースを見て、胞状奇胎を初めて知った人も少なくないのではないでしょうか。

胞状奇胎とは、どんな病気なの?

受精卵は、精子と卵子が受精すると、子宮内膜に到着して着床し、胎児となる胎芽部分と、母体から栄養分や酸素を吸収し、胎盤へと変化をしていく絨毛へと分かれますが、時によってこの絨毛だけが異常増殖して、子宮内腔を埋め尽くすほどになることがあります。

これが、胞状奇胎というもので、胞状奇胎には2つの症例があり、一つは絨毛が異常に増殖するものの胎芽部分も育っている部分胞状奇胎で、原因は1つの卵子に2つの精子が侵入してしまうことであり、もう一つは絨毛が子宮内腔全体を埋め尽くすようになり、胎芽部分が育たない全胞状奇胎で、受精後に卵子の核が不活化し、精子の核だけが分裂増殖することが原因です。

胞状奇胎は、妊娠が進むうちに起こる病気なので、今のところ、予防する方法はなく、20歳以下の若年妊娠や、40歳以上の高齢妊娠での発生率が高くなっています。

胞状奇胎とは、どんな病気なの?

胞状奇胎の治療方法。

胞状奇胎の症状とは?

胞状奇胎の症状は、受精卵が子宮内膜に着床して、発育していく頃、つまり妊娠2か月から4か月頃から、表れてきます。つわりがとても重かったり、不正出血や茶色いおりものが見られる、などの症状や、むくみや高血圧などの症状が見られることもありますが、なかには、ほとんど自覚できる症状がない場合もあります。

胞状奇胎の症状とは?

妊娠を継続することは、難しい。

胞状奇胎と診断された場合、一番心配になるのは、妊娠が継続できるかどうかということだと思いますが、残念ながら妊娠の継続は難しいと言っていいでしょう。

全胞状奇胎のように、胎芽部分の発育が見られない場合は赤ちゃんが育っていないので諦めるしかないのですが、部分胞状奇胎で、胎芽部分が発育しているのに妊娠の継続が難しいのは、胞状奇胎は適切な処置を施さないと絨毛ガンになるリスクがあるからです。

もし、妊娠の継続を望むのであれば、医師が慎重に判断を行うべきであり、また詳細な経過観察が必要になります。

胞状奇胎の治療は、どのように行うの?

胞状奇胎の治療では、流産と同じような処置を行うことになり、胞状奇胎の部分を除去する手術を行うことになります。

この手術は、一度目の手術の後、1週間程度経過した後に、再手術を行うことが多く、また、胞状奇胎の後は絨毛ガンになるリスクがあるため、長期にわたり、経過を観察する必要があります。

経過観察の際に、妊娠を継続させるために分泌されるHCGというホルモンの値が順調に下がれば、特に問題はありませんが、下がらなかったり、逆に増えるような場合には、絨毛ガンに移行するリスクが高いため、抗がん剤治療を行う必要があり、場合によっては子宮を全摘することもあります。

また、今後の妊娠を望まない場合には、治療として子宮全摘を選択することもあります。子宮摘出を行わなかった場合、治療後の半年から1年くらいの経過観察を経て、医師からの許可が出れば、妊娠・出産も可能です。

妊娠による再発が心配になるかもしれませんが、次の妊娠で胞状奇胎となる可能性は、他の妊婦さんたちと変わりありません。

胞状奇胎の治療は、どのように行うの?

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