妊娠中に疲れがとれない、生理的な妊娠症状、病気が隠れている場合
128views

妊娠中に疲れがとれない、生理的な妊娠症状、病気が隠れている場合

妊娠のよくある症状のひとつに、妊娠中に疲れがとれないというものがあります。多くは妊娠に伴う生理的なもので、妊娠の全期間で可能性があります。しかし、倦怠感を症状とする妊娠に伴う病気もまれにあります。それぞれの特徴をまとめました。

妊娠中の疲労感、倦怠感

妊娠中の疲労感、倦怠感

妊娠中に疲れがとれないほとんどの原因は妊娠に伴う生理的なものです。

しかし、稀に妊娠中の倦怠感には妊娠中に発症する病気の症状の可能性もあります。

妊娠中の疲労感、倦怠感の原因を探ってみましょう。

つわりによる倦怠感

妊娠初期に多くの妊婦さんを悩まされるつわり。つわりの症状の一つに疲れがとれないというものがあります。

妊娠初期はホルモンバランスが大きく変わり、子宮の中で胎盤が作られていきます。このため、疲れやすくなるのです。妊娠初期に出るプロゲステロンというホルモンは倦怠感や眠気をもたらすホルモンです。その上つわりのため食べられなかったりするとますます疲れがとれなくなってきます。

この場合の倦怠感は多くは妊娠10週程度までに治まってきます。

妊娠中期から後期までの倦怠感

妊娠中期から後期までの倦怠感

妊娠中に疲れがとれない時期として多いのはむしろつわりが治まった妊娠中期以降です。

ホルモンバランスの問題と、大きく成長する胎児と子宮、それに伴う筋肉や靭帯などの身体のバランスの変化で疲れやすくなったり眠くなりやすくなります。

血糖値の低下

妊娠中は血糖コントロールが不安定になってきます。重度の場合は妊娠糖尿病になったりしますが、そこまでいかなくても、血糖値の乱高下が起きやすくなるのです。

血糖値が下がると疲れやふらつきを感じます。

この場合は食べることで落ち着きます。キャンディーなどでも良いでしょう。

貧血

妊娠中は貧血になりやすくなります

妊娠中の血液量は最大で通常の1.5倍ほどになります。しかし、赤血球の増加はそれについていけませんから、妊娠中は貧血になりやすくなります。また、普通は血圧も下がります。

妊娠中の貧血は、ヘモグロビン濃度がおよそ10以下になると治療が必要となります。鉄剤の服用と、食事療法が基本です。そうでない場合も鉄分やたんぱく質、ビタミンの豊富な食事を心がけ、貧血予防を図りましょう。

HELLP症候群

HELLP症候群は臨月から分娩後に起こりうる、一連の症状です。かつては死亡率が非常に高く怖い病気でしたが、現代ではすぐに発見して適切な管理を行えば母子共に助かることが多い病気です。

90%は妊娠高血圧症候群に伴うため、妊娠高血圧症候群の方は注意しましょう。

マタニティブルー、うつ病

マタニティブルー、うつ病

女性は男性に比べうつ病にかかりやすいのですが、妊娠中や出産後は特に気分の変調を起こしやすくなります。

涙が出てしまったり、塞ぎこむ場合はわかりやすいのですが、頭痛や不眠、倦怠感などの身体症状として表れることもあります。

感染症

妊娠中でも風邪やインフルエンザ、風疹、りんご病などの感染症にかかります。むしろ体力の落ちている妊娠中は感染症への注意が必要です。

発熱やせきなどのほかに、だるさや倦怠感が初期症状となることがあります。感染症の中には風疹やりんご病など胎児に影響を及ぼすものもあります。

妊娠中の倦怠感は

妊娠中に疲れがとれないときは、まずは無理をせずゆっくり休みましょう。

どうしても疲れがとれないときや、急激な倦怠感を覚えた場合、他の症状も出てきた場合は病気の可能性も考慮に入れ、早めにかかりつけの医療機関に相談してください。

PR