妊娠中のストレスは赤ちゃんにも伝わっちゃう?
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妊娠中のストレスは赤ちゃんにも伝わっちゃう?

女性の社会進出も増え、ただでさえストレスの多い現代社会の中で妊娠すると、さらにいろいろな場面で強いたくさんのストレスにさらされます。妊娠中のストレスはお母さんだけでなく、お腹の中の赤ちゃんにも影響を与えるのでしょうか?妊娠中のストレスについて調べてみました。

ストレスの影響

ストレス社会の現代

何かと心配事が多い現代社会では、ストレスを感じないほうが難しいですね。

ストレスによるうつ病などは以前よりもよく聞くようになりました。厚生労働省の資料によると1990年代のうつ病患者は45万人ほどで横ばい状態が続いていましたが、2000年を迎えると70万人、90万人、105万人と、右肩上がりに急増しています。

ストレスの時代

stress / anitafrances https://www.flickr.com/photos/anitafrances/5105208245/

妊娠中のストレス

こんなストレス社会で妊娠をした女性は、さらなるストレスにさらされます。

妊娠中のストレスには、突然のホルモン変化による体調の変化、マタハラに代表する職場での環境などのほかにも、意外と多いのが家族からのストレス。

子どもが生まれるまでなかなか父性に目覚めることができない夫の無理解は、大きなストレスで、なぜこのつらさが分からないのか、なぜ手伝ってくれないなか、など些細なことから大きな火種となります。

また自分の親や義理の両親からも、平気でタバコを吸うといったこと生活面から、逆に昔の情報を押し付けてくる、といった行き違いも。様々な妊娠中のストレスはお腹の赤ちゃんに影響はないのでしょうか?

妊娠中のストレスはお腹の赤ちゃんに影響はないのでしょうか

DSC_9682 a / bradfordst219 https://www.flickr.com/photos/83850382@N02/15947026712/

受精卵が子宮内に着床すると、胎盤が形成されて、妊娠4か月頃には完成します。

赤ちゃんの成長と共に発達し、出産のころには、500~600グラムほどの大きさになります。

この胎盤は赤ちゃんとへその緒でつながり、酸素や栄養、血液のやり取りをするだけでなく、お母さん側の危険因子を取り除くフィルターの役割をしますが、分子量の小さい薬やニコチン、アルコールなどは、除去されずそのまま赤ちゃんへと送り出されてしまいます。

ストレスホルモン

人はストレスを受けたり、感じたりすると、ストレスホルモンと言われるカテコールアミンとコルチゾールが分泌されます。

このホルモン自体は、ストレスに対抗するために分泌されるのですが一時的な分泌ならば問題ないのですが、これらが長い間分泌され続けると、お母さんの体に悪い影響を及ぼし、赤ちゃんの胎動が減ったり、心拍も減ると報告されています。

本来は胎盤のフィルター機能で赤ちゃんには伝わらないはずですが、胎盤が完成する前の妊娠初期や何等かの影響で胎盤が十分に機能してないと、赤ちゃんにも影響がでます。

人はストレスを受けたり、感じたりすると、ストレスホルモンを分泌する

January 2013 / phalinn https://www.flickr.com/photos/phalinn/8364037005/

ストレスで赤ちゃんが栄養不足に

上記のように、胎盤が完成し機能していれば、ストレスホルモンは直接は赤ちゃんに影響を与えないようですが、ストレスホルモンが分泌されるとお母さんの体の血管は収縮状態になり血行が悪くなります。

さらに血液は重要な心臓や脳など生命に関係する器官に優先的に送り込まれるため、胃や子宮などは血流が滞ってしまい、十分な血液が赤ちゃんへ送られず、栄養不良となり成長に悪影響を及ぼします。

近年、低体重の赤ちゃんが増えているのは、ストレスのせい、と言われることもあるのはこのためです。

ストレスはアレルギーに関係する?

アメリカの研究によると、妊娠中のストレスを感じていた場合、赤ちゃんの喘息やアレルギーのリスクを上げている、と報告していますが、まだサンプルは600例に満たなく、今後の追跡調査が待たれます。

ストレスは子どものうつに影響?

イスラエルの研究によると、ストレスホルモンのコルチゾールがお腹の中の赤ちゃんの神経系の発達に影響を与えることから、出生後、うつや注意欠陥過活動性障害、情緒不安定で神経質な性格の赤ちゃんになりやすい、と発表しています。

このように海外では妊娠中のストレスと赤ちゃんについての研究が進んでいるようですが、日本では研究体制が整っていません。あまり神経質にならずに、ストレスの発散に努めましょう。

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