突然の悲劇!赤ちゃんもお母さんも危険な胎盤剥離とは?
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突然の悲劇!赤ちゃんもお母さんも危険な胎盤剥離とは?

胎盤は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中で成長する上でへその緒を通して、お母さんと様々なものをやり取りする本丸。その胎盤が妊娠中に剥がれてしまうことがあるとか。胎盤剥離とはなんなのか、胎盤の役割や症状について調べてみました。

胎盤とは?

胎盤とは?

Yin & Yang / Torsten Mangner https://www.flickr.com/photos/alphaone/2916236666/

重要な役割の胎盤

妊娠中、赤ちゃんとお母さんをつなげているのがへその緒。

そしてそのお母さん側の、へその緒を通して赤ちゃんとやり取りする器官が胎盤です。妊娠5週ころから形成され、酸素や栄養を送ったり、また赤ちゃんから老廃物を受け取ったり、赤ちゃんが作った血液を受け取りきれいにしてあげたりします。

またお母さん側の危険因子が赤ちゃんに移行しないようにフィルターの役割もします。ただし分子の小さいアルコールやニコチンまでは制御はできません。

胎盤の完成と成長

胎盤は、安定期を呼ばれる妊娠4か月ころに完成し、そのときは100グラム程度の円盤型をしています。

その後も、お腹の中の赤ちゃんとともに成長を続け、最終的には、直径は約20cm、厚さは2~3cm、重さも500~600gにまでなります。この胎盤は、赤ちゃん誕生後、自然と剥がれ落ちて体外へ排出されます。赤ちゃんが成長する上で非常に大切な胎盤。

しかし、まれに胎盤の異常により赤ちゃんが危険にさらされることも。

胎盤に関する異常

受精卵は通常、子宮の上の方に着床し、胎盤を形成します。しかし何等かの原因で子宮の下の方に着床してしまい、そのまま胎盤ができ、内子宮口の全部または一部を胎盤が覆ってしまうことがあります。前置胎盤と言われ、どの程度子宮口にかかっているのか、子宮の成長とともに位置が正常になることもあり、注意深く見守る必要があります。

出血しやすく、また子宮口がふさがれているので出産時に赤ちゃんが出てこれず、帝王切開になることも多いようです。しかし、胎盤の位置は正常なのに、突然胎盤がはがれる、という事態があります。それが常位胎盤早期剥離です。

胎盤に関する異常

IMG_8570 / teachercreature;-) https://www.flickr.com/photos/saychedda/7081969467/

胎盤がはがれてしまう?

胎盤剥離とは、赤ちゃんもを無事に外の世界に送りだした後に、自然と体外に出てくるはずに胎盤が、まだお腹の中に赤ちゃんがいるのに、はがれてしまうことです。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

原因としては、妊娠高血圧症候群や切迫早産、喫煙などが危険因子であることは間違いありませんが、これらが全くなくとも起きてしまうこともあり、不明な部分もあります。また一度、常位胎盤早期剥離を経験すると2度目も起こりやすく、再発率は10%程度。また明らかに腹部に外部から衝撃が加わったときなどに危険です。

しかし前述のように予測不能な場合もあるので、十分な観察が必要です。

どのくらいの人がなるの?

常位胎盤早期剥離は、分娩のうち0.5から1%、100から200例に1例の頻度と言われています。

また死産に至るのは500~700例に1例程度ですが、亡くなってしまうのは本当に悲しいこと。胎盤剥離とは防げないものなのでしょうか。

そのためには早期発見が重要です。

胎盤剥離の状況は軽度、中度、重症に分けられ、軽度は全体の4割ほど。お母さんも赤ちゃんも状態は安定しています。中度は4割から5割の間。お腹がたびたび張り、お母さんも赤ちゃんの心拍に異常が認められます。重症は全体の15%程度。お母さんもショック状態となり、赤ちゃんも亡くなってしまうケースもあります。重症の場合は胎盤の50%以上はがれているということです。。

どのくらいの人がなるの?

ann 4 / springleaves https://www.flickr.com/photos/39757686@N06/5176002209/

赤ちゃんを助けるには?

胎盤剥離とはとても恐ろしいうえに、ゆっくり進む場合もありますが、急激に進む場合もあり、発症から数時間で死産に至るケースも。早期発見のためには、自分のお腹の状態に敏感になりましょう。急な腹痛、多めの出血、お腹の張りが続く、胎動が感じられない、などに注意し、すぐに病院を受診しましょう。軽度を除いて、緊急の帝王切開になる場合多く、受診から1時間で手術になった例もあります。剥離したあとの子宮は止血が難しい場合もあり、お母さんの命を優先し、子宮を摘出する場合もあります。

また妊娠できる?

残念ながら、胎盤剥離で死産された場合も、子宮さえ温存でき、正常に機能していれば、帝王切開の傷がしっかりくっついていれば次の妊娠は可能です。

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