妊娠中のトラブル。無脳症胎児の原因とは・・・
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妊娠中のトラブル。無脳症胎児の原因とは・・・

流産以外の妊娠中のトラブルがあるのを知っていますか?その中の「無脳症胎児」って聞いたことある方もいるかもしれません。「無脳症胎児」とは?どんな原因があるのか、気をつけたいことや治療法などを解説していきたいと思います。

「無脳症胎児」って?

「無脳症胎児」って?

無脳症胎児って聞いたことあっても、実際はよくわからないという方も多いかと思います。文字の通り、脳がない胎児のことを言います。何らかの原因で、脳が形成されない、神経管欠損症、頭蓋骨の欠損、などを含め無脳頭蓋症というトラブルの一つのことです。無脳症は、エコー写真に頭部がモヤモヤとしか映らない、頭の部分の丸みが欠けているなど、視覚的な異常から診断されていきます。診断時期は妊娠11~14週目頃。妊娠3カ月から4カ月頃ですが、無脳症胎児は診断が無ずがしく、妊娠12週前後ではわからずに、20~25週頃になってやっとわかる場合や、一度診断され大学病院などで確定診断を受けるように指示される場合もあるようです。無脳症胎児は、生命維持に重要な脳幹の発達にも障害があるため、75パーセントの胎児は死産となり、無事に出産できたとしても、生後1週間以上生存することは難しいのです。また、眼球の突出や欠落、口唇口蓋裂という口が裂けている病気も併せて発症することがあるのです。

無脳症胎児になってしまう原因って?

無脳症胎児になってしまう原因って?

無脳症胎児の原因ははっきりしたことはわかっていません。遺伝子・タバコ・葉酸が原因で障害が出てしまうのではないか。というのが、今の日本の見解です。無脳症は、神経管閉鎖障害の一つとされています。喫煙や葉酸不足が神経管閉鎖障害を引き起こしているのではと考えられているのです。ですが、葉酸をしっかり摂取していれば、多少の喫煙でも無脳症の子は生まれないのか?と言われればそういうわけではありません。遺伝子レベルで問題があり、きちんと脳が形成されないことがありますが、その他の要因として、喫煙と葉酸不足が挙げられているのです。葉酸を摂取していても禁煙しなければ意味がありません。しっかりタバコを断ち切ってください。出産によって発症が確認された割合は1000人に約1人です。中絶を含めたらもう少し多くなると言われています。けして珍しい障害ではないということを覚えておいてください。

無脳症胎児にならない予防は?

無脳症胎児にならない予防は?

残念ながら、現在では治療法や確実な予防法はありません。原因も多因性があるうえ、遺伝子研究もされてはいません。日本厚生労働省が、無脳症胎児の原因となる神経管閉鎖障害の予防として、ビタミンBの一種である「葉酸」の摂取を進めています。最近では、妊娠が分かると胎児の栄養についてわかる冊子をくれる病院が増えてきています。その中に、葉酸について詳しく書かれている冊子をもらえることもありますし、看護師、助産師に聞いてみたり、聞きづらい場合は保健所に保健師さんがいますので、「葉酸」について詳しく聞いてみるのもいいかもしれません。葉酸は、体に蓄積されにくいので毎日の摂取を心がけてください。そのために、タブレットやサプリメントなどで補うのもかまいません。妊娠初期が葉酸が一番必要と言われています。妊娠がわかったら積極的に摂取してください。

もしも無脳症胎児と診断されたら・・・

もしも無脳症胎児と診断されたら・・・

もし、自分の子が「無脳症」と診断されてしまったら、悲しい現実を受け止めて「中絶」を選ぶことがあると思います。妊娠11週の早い段階でわかった場合、「中絶」の母体への負担も少なく、初期中絶で日帰りの処置が可能だそうです。ですが、初期中絶では希望しても子供には会わせてもらえません。死産届や遺体の引き取りもないため、とても悲しいですがきれいなままの母子手帳が残ります。妊娠12週以降になると、「人工死産」の処置に変わります。促進剤を投与し、出産します。この処置は母体への負担が大きくなります。「人工死産」の処置だと、きれいなまま赤ちゃんが出てくるので希望すれば会わせてくれるかもしれません。出産時と同じ処置になるので、最低でも3日の入院が必要となり、死産届や火葬の手続きなども必要となります。
まれなケースで、無脳症のお子さんを出産され、その子が3年生きたという奇跡もありました。ですが、長く一緒に過ごすことはできません。自分を責めたり、いろいろな苦しい思いをすると思います。パートナーとしっかり話し合って後悔のない選択をしてください。

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