弱視や失明となるリスクが高い未熟児網膜症とは?
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弱視や失明となるリスクが高い未熟児網膜症とは?

未熟児網膜症とは目の血管が十分に発達する前に生まれた赤ちゃんに多い病気です。自然治癒する場合もありますが、網膜剥離などを経てやがて弱視や失明となるリスクが高い病気です。失明までしなくとも、視力低下となる人はかなり多くいます。悪化させないためには正しく見ることを意識することが大切です。

早産でリスクが増大する未熟児網膜症とは?

早産でリスクが増大する未熟児網膜症とは?

普通、赤ちゃんは十月十日、お母さんのお腹の中で過ごします。この期間で赤ちゃんは受精卵から新生児まで成長していきます。

しかし、時には出産予定よりだいぶ早く赤ちゃんが生まれてくることがあり、その場合には体が十分に成長していないことがあります。

そのような場合で特に影響が出やすいのは目です。目はお母さんのお腹の中にいる期間の、最後の方にきちんと形が作られると言われています。そのため、あまりに早く生まれてしまった赤ちゃんの場合には、未熟児網膜症になるリスクが増大します。

未熟児網膜症の程度は体重や週数による

未熟児網膜症の程度は体重や週数によります

未熟児網膜症は、網膜の成長がすっかり完成することなく生まれたために、網膜の血管ができておらず、そのために網膜剥離を起こし、視力の低下、もしくは失明してしまう病気です。

この病気は赤ちゃんの生まれた時の体重や週数によってもリスクが変化し、特に通常の半分程度である1500グラム未満で生まれた場合には半数以上、妊娠28週未満で生まれた場合にはほぼ100%が発症すると言われています。

未熟児網膜症には二つのタイプがある

未熟児網膜症にはI型とll型があります。生まれてから検査しないとどちらのタイプはわかりません。

l型の場合には比較的重症度が低く、その後の経過によって自然と治る場合もあります。しかし、l型でも段階が進むと網膜剥離になるリスクがあります。

一方のll型はl型に比べて、より深刻です。急激に病状が進行するリスクが高く、その場合には網膜剥離を経て失明することも少なくありません。生まれるまでの時間が短い場合や、出生児の体重が少ない場合には特にll型になる可能性が高くなります。

レーザー治療で失明リスクは低下

それでも、未熟児網膜症は以前よりもずっと治る可能性が高くなりました。それはレーザー治療のおかげです。レーザーで成長が異常な部分を焼いて、正常な血管の成長を助けてあげることで、失明する赤ちゃんは飛躍的に減ったと言われています。

ただ、失明のリスクは減りましたが、それでも視力低下や弱視となるリスクは高く、それは一生にわたって続きます。そのため、未熟児網膜症になった場合には、長期的に目に負担をかけないように注意することが必要になります。

そのために大切なことは、定期的な眼科検診です。未熟児網膜症の場合には目の病気になりやすく、また、なった場合には進行が早いため、定期的に眼科検診を行って目の異常を早期に発見することはとても重要です。

小さなころから物を正しく見ることが大切

小さなころから物を正しく見ることが大切

一般的に読書や光刺激などは、目に負担となるのでよくないと言われいますが、それよりももっと気をつけるべきなのは、物を同じ距離で見続けることです。

目は近くの物、遠くの物、上下、左右、いろいろなものが見えます。そして、これらを両方の目でバランスよく見ることが大切なのです。

読書やテレビゲームをする時には、こまめに休憩を入れて遠くをみるようにして、目を休ませながら使うようにすることがポイントです。反対に目によくないからと言って、文字や液晶画面をまったく見せないということは現実的ではありません。

また、目は肝臓などの内蔵とも関わりが深く、内蔵の冷えによっても症状が悪化すると言われています。できるだけ、肝臓や腎臓などに負担をかけない食事をして、さらに体を温めることを意識して生活しましょう。

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