赤ちゃんの生命を守るためにあらかじめ知っておきたい妊娠中期の破水のこと
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赤ちゃんの生命を守るためにあらかじめ知っておきたい妊娠中期の破水のこと

通常の分娩では陣痛のあとに破水が起こりますが、しばしば破水が先に起こってしまうこともあります。緊急で赤ちゃんの生命や予後が危険に晒されることもあります。妊娠中期の破水の対処方法や破水かどうかの見分け方などをまとめました。正しい知識で赤ちゃんを守りましょう。

あらかじめ知っておきたい、前期破水

妊娠中期に前期破水とは

破水とはお産のときに胎児を包んでいた卵膜が破れて中の羊水が出てくることを指します。普通は陣痛が起きて、子宮口が開いてから破水するのですが、破水からはじまってしまう場合もあります。これを前期破水とよびますが、この頻度が意外と高くて全妊娠中の10%~15%にもなるといわれています。
破水が先に起きてしまって放っておくと、赤ちゃんが早産してしまったり、細菌などに感染する危険性があります。

前期破水は炎症の有無によって対応が違う!

前期破水が起こると入院治療を行うことになります。
前期破水で一番多い原因は絨毛膜羊膜炎という病気です。これは膣から卵膜へと細菌が感染して起こる病気で、これがあるかないかによって前期破水の対応が変わります。
絨毛膜羊膜炎がある場合は胎児への感染や合併症が心配されるため、すぐの出産を検討します。
ただし、妊娠中期の破水に関してはこの限りではありません。

前期破水は起こる時期によって対応が違う!

妊娠37週以降の正産期の前期破水はそのまま無事に分娩にいたるケースがほとんどです。
また、妊娠35週以降であれば、ちょっと早いけど赤ちゃんが自分の肺で呼吸はできるので出産を目指すことが多いでしょう。
しかし、それ以前の前期破水の場合はどうしたらよいのでしょうか。妊娠35週未満の前期破水では、母子の状況をみて管理し、NICUなどの準備をしながら、できるだけ遅い分娩を目指します。特に妊娠28週未満の場合は赤ちゃんの予後のためにできる限り妊娠の継続を目指すことになります。

前期破水の原因は?予防できる?

先ほどお伝えしたように一番の原因は細菌などによる炎症です。ほかには、双子以上の多胎妊娠や、羊水過多、ぶつけたり転倒したりしての外傷などがあります。セックスや喫煙がきっかけになることもあるといわれています。
ワクチンなどの根拠のはっきりした予防法はありませんが、膣感染を起こさないように栄養をしっかり摂ったり、よく眠ること、事故や転倒に気をつけることなどが予防方法になります。

破水に気づいたら

妊娠中期に前期破水に気が付いたら行うこと
破水は分娩が近づいているしるしであり、前期破水は胎児の感染や早産、場合によっては赤ちゃんの生命の危険もありえます。
破水に気づいたらためらわずにその場ですぐにかかりつけの医療機関に連絡して診察を受けましょう。
病院に行くときはシャワーを浴びたりせず、生理用ナプキンやタオルなどをあてて、大きめのタオルなどを持参し、安静を保ったまますぐに向かいます。誰かに自動車を運転してもらうか、タクシーを呼びましょう。
破水で救急車を利用することは基本的に適正ではありませんが、大量の出血がある場合など呼んでも良いケースもあります。また、病院に連絡したときに救急車で来るように指示されたり、医療機関からNICUのある病院に救急車で搬送してもらえる手配をしてもらえることもあります。
いずれにしてもまず、医療機関に電話して指示を仰ぎましょう。

破水の見分け方

妊娠中期の破水の見分け方

前期破水をあらかじめ知っておくと、いざというときに対応ができて安心です。しかし、破水をしたらすぐにわかるものなのでしょうか。
妊娠中は尿漏れやオリモノも多いのですが、破水との見分け方はどこにあるのでしょうか。
破水はパチンとはじけたような感じがして大量の水が出てくるとか、羊水は生臭いニオイがするといわれています。たしかに、このような場合はまず破水です。すぐに対応しましょう。
しかし、同じ破水でもちょろちょろと漏れるように少しずつ羊水が出てくるときもありますし、羊水のニオイも人によってはほとんど無臭のこともあります。破水かどうかわからない場合はどうしたらよいのでしょうか。
尿漏れの場合は、お腹に力を入れれば水漏れは止まります。また、尿の場合はアンモニア臭がしますが、これは羊水にはないニオイです。このような場合は除外できます。
どうしても破水かどうかわからない場合は早めに医療機関に電話して指示を仰ぎましょう。もし間違いであっても怒られたりはしませんし、簡単な検査で漏れたのが羊水かどうかわかります。

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