人工授精で双子が生まれる確率は高まるって、本当?
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人工授精で双子が生まれる確率は高まるって、本当?

人工授精で双子が生まれやすいという、都市伝説のような噂が評判になっています。双子が欲しいと思っている人には願ってもない話ですが、1人で十分というご夫婦には悩ましい問題ですね。本当に人工授精で双子は出来やすいのか、だとしたら理由はどこにあるのかなどについてお話します。

人工授精で双子ができる確率には、条件あり

人工授精によって妊娠した人が双子や三つ子を産む可能性が高いのは事実人工授精によって妊娠した人が双子や三つ子を産む可能性が高いのは、事実です。しかし、人工授精自体が多胎児を増やす要素となっているわけではありません。

人工授精というのは、女性の排卵日に合わせて男性の精子を人工的に子宮に注入するという治療のこと。男性が出した精子の中でも活動率の高いものを選び、女性の自然な排卵日に合わせて子宮に注入するのが基本の治療方法なのです。つまり、自然な妊娠とあまり変わりがなく、多胎児を妊娠する確率も自然妊娠と同程度です。

しかし、人工授精での妊娠率をより高めようとするために、排卵誘発剤が用いられることがあります。その場合、女性の排卵数に変化が生じ、多胎児を妊娠する可能性も高まるのです。

人工授精では受精卵の数はコントロール不能

人工授精はあくまでも精子を子宮に直接注入するという治療を人工的に行うだけですから、受精卵の数まではコントロールできません。排卵誘発剤を用いたことにより排卵数が増えていれば、受精卵が2つ以上になる可能性もあります。

ただ、多胎児には一卵性と二卵性があり、排卵誘発剤を用いた人工授精で一卵性双生児が産まれることはあまりありません。一卵性双生児は1つの受精卵が2つに割れたことにより産まれるため、2つ以上の受精卵が育つ場合は二卵性になるわけです。

もしも人工授精で双子を妊娠したくないということであれば、排卵誘発剤を使わずに治療を進めてもらえるよう医師に相談するといいでしょう。健康に排卵周期がある女性なら、排卵誘発剤を用いない人工授精による妊娠も少なくありません。

人工授精での双子妊娠にまつわるリスク

人工授精で双子を授かった場合、周囲からは治療の甲斐があってたくさん子供ができてよかったというような言葉をかけられるかもしれません。しかし、双子を授かったご夫婦にとっては、何かと心配事も増えてくるはずです。

生まれてすぐに集中治療室に運ばれお母さんが触れることもできない場合もまず、女性側の妊娠や出産のリスクが、多胎児では高くなります。母体にとっても負担が重く、無事出産できても未熟児として生まれてくるケースも珍しくありません。成長が未熟ということは、体が小さいだけとは限りません。生まれてすぐに集中治療室に運ばれ、しばらくはお母さんが直接触れることもできない場合もあるのです。

もちろん、経済的な面でも、一度に2人以上の子供を育てるのは負担が大きくなります。このような課題があるため、多胎妊娠をできるだけ避ける治療をする医師もいます。

人工授精で双子の妊娠を避けることは可能か

人工授精で双子の妊娠を避けることは可能?母体への負担、赤ちゃんの健康状態などを考えると、人工授精で双子を妊娠するのは避けたいと考える人もいるでしょう。排卵誘発剤を用いなければ、多胎妊娠の可能性を低くすることはできます。ただ、100%防げるとも限りません。人工授精自体は、多胎妊娠の確率が自然妊娠と変わりないためです。

女性の体調や年齢によっても、排卵誘発剤を用いる必然性が出る場合もあります。排卵誘発剤が必ずしも効果を発揮するとは限らず、繰り返し用いる必要が出てくることもあるでしょう。いずれにしても、人工授精では女性に排卵がない限り、妊娠は不可能なのです。自然な排卵が難しいとなれば、排卵誘発剤を用いて人工的に排卵を促す必要もあるわけです。

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