四肢にまひの症状が現れる…小児まひの原因となるポリオとは?
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四肢にまひの症状が現れる…小児まひの原因となるポリオとは?

ポリオとは昭和35年ごろに日本で大流行した感染症の一つです。子供が感染すると小児まひという重大な症状が現れる可能性があるため現在ではワクチンの摂取が義務化されています。そんなポリオや小児まひに対する基礎知識を知ることで予防への意識を深めましょう。

ポリオとは?知っておきたいポリオの基礎知識

ポリオとは?知っておきたいポリオの基礎知識

子育て中のママなら、ほとんどの人が“ポリオ”という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

ポリオワクチンは日本国内において、政令で指定されている定期接種ワクチンの一つです。

しかし、ポリオって名前は知っていても具体的にどのような病気なのか?罹患によってどんな危険性があるのか?などを知る人はあまりいませんよね。

ポリオは現在の日本において感染の危険性は極めて少ないですが、小児麻痺ともいわれている低年齢の子供が罹患すると手や足などに麻痺を起こす恐ろしい病気です。

ポリオや小児まひの正しい知識を持ち予防接種の大切さや予防に関する意識を高めましょう。

ポリオの歴史

ポリオの歴史

ポリオとは昭和35年(昭和1960年ごろ)に日本で大流行した感染症の一つです。

当時の患者数は5000人を超えていたのですが、ワクチンが開発されたことによって1980年ごろになるとポリオの流行りは終息。以降、ポリオワクチンの接種が義務化されたことにより現在まで新たな罹患者は発生していません。

しかし日本での流行は終息していてもアフガニスタンなどの南西アジアやアフリカ諸国では今でもポリオが流行している地域があり、この先国内にウイルスが持ち込まれる可能性も0ではないのです。

また、ポリオワクチンの接種人口が減りポリオウイルスに対して免疫を持つ人が減少すると国外から持ち込まれたウイルスは免疫を持たない人を介してあっという間に大流行してしまいます。

ポリオウイルスに感染するとどうなる?

ポリオウイルスに感染するとどうなる?

ポリオの和名表記は“急性灰白髄炎”、小児麻痺とも呼ばれている低年齢の小児を中心に発生する病気です。

ポリオウイルスの主な感染は経口感染によるものです。人の口内から体内に侵入して咽頭、小腸、などを通りながら腸管内で増殖しリンパ腺をとおして血液中に侵入します。

またポリオウイルスは感染したからといってすべての人が発症するわけではなく多くの場合で症状が現れず知らない間に抗体が作られるのですが、感染者10人に1人の割合で以下のような症状が現れます。

・38度を超える発熱
・下痢や便秘などの消化機能の異常
・咳が続くなど呼吸器官の異常
・のどの痛み
・髄膜炎による頭痛や嘔吐、発熱

などです。

ポリオと小児麻痺の関係

ポリオと小児麻痺の関係

また、ポリオにおける症状の中で最も危険な症状は1000人に1人程度の割合で発症するとされている “小児まひ”による手足のまひです。

腸管に到達したポリオウイルスは増殖中に一部が中枢神経系へと到達し運動神経や脊髄前角細胞を破壊します。それにより四肢に麻痺の症状が現れます。

麻痺が現れる場合、解熱後にその症状が現れることが多いといわれていて、発症部分は片足や片腕、両足など人によってさまざまです。

また麻痺症状を発症した子供の役半数に筋肉の硬化や歩行障害など何らかの後遺症が現れたというデータもあります。

ポリオの検査や治療方法

ポリオの検査や治療方法

ポリオの検査は、血液検査でポリオウイルスに対する抗体の状況を観察して判断します。
また、喉の粘膜や便の一部を採取してウイルスの有無を判別します。

それに加え近年は、PCR遺伝子検査という遺伝子を増やして感染の有無を判別する方法も取り入れられています。

しかし、これらの検査によって感染が判明しても現在の段階で有効な治療方法は確立されておらず対処療法が主です。

髄膜炎などを発症した場合、症状を抑える薬や点滴などの投与で症状を抑制、小児麻痺が現れた場合、機能の回復や筋肉の衰えを阻止する目的で理学療法によるリハビリやマッサージが行われます。

このように、ポリオとは低年齢の子供が感染すると重大な後遺症が残る可能性のある恐ろしい感染症です。
しっかりと予防接種を受け予防に努めましょう。

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