生後に気付くよくある脳性麻痺の症状まとめ
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生後に気付くよくある脳性麻痺の症状まとめ

小児脳性麻痺の多くは生後数ヶ月以上経ってからだんだん症状が現れてきます。脳性麻痺は早期発見と治療でQOLをあげられます。脳性麻痺のリスクの高いケースやよく見られる赤ちゃんの脳性麻痺の症状などをまとめました。

脳性麻痺のほとんどは生後数ヵ月後に…

脳性麻痺のほとんどは生後数ヵ月後に…

小児脳性麻痺はよく知られていますが、実際にどういう経過で診断されるのかご存知の方は少ないものです。小児脳性麻痺のほとんどは生後、しばらく経ってから発達に異常が見られてはじめて気付くのです。

脳性麻痺の原因

脳性麻痺は胎児のときと生後4週までの間に脳に損傷があった場合に起こります。原因には、低体重児や胎盤の異常、妊娠中の風疹などの母子感染、分娩中の異常などがあります。胎児のうちに脳に損傷が起こるケースが約70%、出産時の異常が15~20%、産後の怪我や病気が10~15%です。原因不明の脳性麻痺も少なくありません。

脳性麻痺にはいつ気付くの?

脳性麻痺にはいつ気付くの?

脳性麻痺の多くはすぐにはわかりません。多くは成長するに従って発達の遅れや違いから、だんだん可能性が指摘されるようになります。

脳性麻痺には、よく見ると身体の動きが少しぎこちないくらいの軽いものから、自力で全く動けず、呼吸や栄養の管理が必要な重症心身障害児までいます。一般的に重症なほど脳性麻痺の症状に早く気づき、軽症なほどなかなか気付きません。

呼吸管理が必要になるような最も重度な場合は生後直後から、重度の脳性麻痺は生後1,2ヶ月頃、中度の脳性麻痺は生後3ヶ月~7ヶ月くらい、非常に軽度の場合は2歳~3歳くらいで気付くこともあります。診断のためには頭部のMRI検査やCT検査、脳波の検査などが行われます。

脳性麻痺の可能性のある気になる症状

赤ちゃんをお持ちのお母さんは脳性麻痺の兆候があるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
未診断の乳児に見られる脳性麻痺の症状をいくつかご紹介します。

首据わりやお座りの遅れ

脳性麻痺に気付くきっかけとなる症状で多いのが、運動発達の遅れです。お母さんやかかりつけの小児科医、乳児健診などで首据わりやハイハイ、お座りなどが遅いことに気付きます。

健常な子や、ほかの病気でも発達が遅れることはありますが、発達が遅い場合は医師や保健師に相談して様子を見てみましょう。

動きの異常や痙攣

脳性麻痺の一部のタイプでは不随意運動という意思に伴わないふるえなどの異常な運動や痙攣が見られることがあります。このタイプでは、モロー反射などの通常生後4~5ヶ月頃に消えるはずの原始反射が消失しなかったり、左右差があったりします。

てんかん

てんかんは脳性麻痺と異なる病気ですが、脳性麻痺の合併症として現れることがよくあります。特に重度の脳性麻痺の場合は過半数の患児にてんかんが見られます。

精神発達の遅れ

すべての脳性麻痺の患児に精神発達遅滞が起こるわけではありません。脳性麻痺で障害される脳の主な分野は運動に関する部分です。半数近くの患児の知能は正常です。

しかし、やはり健常な乳児より精神発達の遅れのある割合が高く、こちらで気付くこともあります。知能は正常でも思うように身体や口を動かせないためうまく表現できない子供もいます。

目が合わなかったり、なん語などの遅れなど精神発達の遅れも脳性麻痺に気付く症状の一つです。

脳性麻痺と診断されたら

脳性麻痺と診断されたら

脳性麻痺は重度の場合を除いて普通の方と同じくらいの寿命があります。また、社会に出て活躍している方もたくさんいらっしゃいます。

しかし、障害を受けた脳の部分が元に戻ることはなく、逆に進行することもありません。脳性麻痺の患児の生活をよりよいものにするためには早くからの診断や治療、訓練などが大切です。

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