新生児のクラミジア肺炎の原因とは?その驚きの感染経路
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新生児のクラミジア肺炎の原因とは?その驚きの感染経路

肺炎はその原因により、細菌性肺炎・ウイルス性肺炎・非定型型肺炎の3つに分けられます。 肺炎球菌やインフルエンザ、マイコプラズマなどは聞いたことがある原因でしょうが、では非定型肺炎のひとつクラミジア肺炎を知っていますか? 今回は、新生児が注意したいクラミジア肺炎の原因とはなにかをご紹介します。

そもそも肺炎とは、肺の中まで炎症がひろがっている状況のことを言います。
どの年齢でも肺炎にはかかりますが、とくに小さいお子さんと高齢の方は重症化しやすいので注意が必要ですね。
新生児がかかる肺炎もあり、それがクラミジア肺炎です。
一言でクラミジア肺炎といってもその中には、トラコーマクラミジア・肺炎クラミジア・オウム病クラミジアの3種類がヒトに病原性が確認されています。
今回紹介するのは、その中で新生児、乳児期に感染がほぼ限られるトラコーマクラミジアのお話です。

新生児のクラミジア肺炎の原因は

新生児のクラミジア肺炎の原因は?

クラミジアという病原微生物が原因になるわけですが、これはどこからやってくるのでしょう。
新生児の場合、じつは出産時に母親が保有していたことで産道感染することが大半で、母体からの新生児・乳児が発症した割合は3〜20%と報告されています。
生後4~12週(生後3ヶ月)までに発症することがほとんどで、もちろん、3ヶ月までとなればそれ以外の感染経路も考えられますが特定は難しいです。

どのような症状?

特徴的なのは、発熱があまり見られないことです。
そして、咳の症状が出る前に、結膜炎や鼻炎の症状が見られることが多く、続いてたんのからんだ咳や、呼吸の回数が増えるなどの呼吸障害がみられるようになります。
覚えておきたいのが、結膜炎の症状が先行することが多いということ、症状が進むと強く咳き込むこともあり、とても呼吸が苦しくなるということです。

クラミジア肺炎が特徴的なのは、発熱があまり見られないこと

確定診断されないことも

クラミジア肺炎の感染症報告では、年齢では0〜14歳と65歳以上が多いものの、件数は1999年が129例、2000年が178例と少なく、実態の感染者数はわかっていません。
これは多くの場合、クラミジア肺炎だと確定診断されないで治療を受けているからだと考えられています。
マイコプラズマ肺炎の場合はその多くが確定診断されますが、クラミジア肺炎は報告義務のない感染症のため、それ以外の肺炎として扱われて抗生物質で治療されるのが実態だからです。
では気になる診断方法や治療はどうなっているのでしょうか?

クラミジアが自然消滅することはないので、抗生物質による治療は必要

赤ちゃんの気になる検査や薬のこと

胸部レントゲンや白血球数の不変、末梢血好酸球数の増加などの測定、病原体を特定するためにDNA診断法や血清中の抗体などを調べます。
新生児・乳児のクラミジア肺炎では、抗生物質による治療が必要です。
テトラサイクリン系の薬は歯や骨の発育に影響することもあるので使いません。
使われるのはふつうマクロライド系の抗菌薬で、エリスロマイシンの点滴なども行うことがあります。
クラミジアが自然消滅することはないので、抗生物質による治療は必要になってきます。
また、母親が感染している場合には同時に治療を行う必要もありますが、母乳をあげている場合は使用できる薬が限られるので注意が必要です。

ホームケアで気をつけたいこと

他の肺炎とは違ってクラミジア肺炎の場合は、重症でなければ通院することになります。
家庭で安静に過ごしますが、咳のためにおもうようにおっぱいが飲めないこともあり、焦ってしまうこともあるかと思います。
そんな時も肺炎とはいっても落ち着いてケアしてあげましょう。
母子ともに不安にならないようにすることはホームケアの基本です。
また感染力は弱いとはいえ、小さいご兄弟がいる、高齢の方がいるなどの場合には特に家庭内感染を防ぐためにうがいや手洗いは徹底しましょう。

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