赤ちゃんの泣き声が猫みたい…染色体異常のネコ鳴き症候群なの?
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赤ちゃんの泣き声が猫みたい…染色体異常のネコ鳴き症候群なの?

ネコ鳴き症候群という染色体異常をご存知ですか?新生児期の猫の鳴き声のような泣き声が特徴で、重度の知的障害などの合併症もあります。赤ちゃんの泣き声のチェック方法と、もしネコ鳴き症候群だったら予後はどうなるのかなどをご紹介します。

ネコ鳴き症候群を知っていますか?

ネコ鳴き症候群とは

ネコ鳴き症候群とは染色体異常のひとつで、ヒトの46の染色体のうち5番目の染色体の一部が欠損したり、転座といってちぎれた一部がほかの染色体にくっついてしまうものです。
またの名を「5p-症候群」といいます。新生児期に子猫の鳴き声のような独特の泣き方をする患者さんがほとんどなのでネコ鳴き症候群と呼ばれています。

ネコ鳴き症候群だとどんな症状があるの?

染色体異常全般にいえることですが、症状は染色体がどのくらい欠損しているかによって個人差があります。
ネコ鳴き症候群では精神発達や運動機能が遅れ、IQ30以下の最重度や重度知的障害になることがほとんどです。近年では早期療育により、会話や学習、簡単な作業などが可能になるケースも増えています。
ネコ鳴き症候群の一部の子供は先天性の心疾患や心奇形、腎奇形などの合併症を伴うこともあります。合併症の程度によっては生命にかかわることがあり、その場合は赤ちゃんのうちに亡くなってしまう場合が多いです。
ただし、たいていの場合は生命予後はよく、1歳以内に亡くならなかった場合は健常な子供と平均寿命はあまり変わりません。

産まれた赤ちゃんの泣き声が猫みたい!

ネコ鳴き症候群の泣き声の見分け方

ネコ鳴き症候群が知られるようになって赤ちゃんの泣き声に神経質になるお母さんが増えてきました。新生児の鳴き声が猫みたいに聞こえると不安になって検査を依頼したり、ノイローゼになるお母さんもいます。
ネコ鳴き症候群の泣き声とそうではない泣き声の見分け方はあるのでしょうか。

ネコ鳴き症候群の泣き声の見分け方

赤ちゃんの泣き声と猫の鳴き声は似ているものです。特に盛りの付いた猫の声は普通に赤ちゃんの泣き声にそっくりですね。
健常な赤ちゃんでも子供によって、声が少し高かったり、小さかったり、猫に似ていることはあります。しかし、ネコ鳴き症候群の独特の泣き声に似ているのはそういった少し猫っぽい声ではなく、赤ちゃん猫の「ミャーミャー」という甲高い声です。音声分析でも子猫の声とネコ鳴き症候群の新生児の声の周波数は似ているという結果が出ています。
普通はとり上げた医師や助産師が気づきますし、気になる場合は動画サイトなどで赤ちゃん猫の鳴き声と聞き比べてみてください。
また、ネコ鳴き症候群の半数以上は低体重出生児であることや、中には離れた両目や小さい頭などのほかの特徴が見られることもあります。
ちなみに、ネコ鳴き症候群の子猫のような鳴き声は生後数週間ほどかけてだんだん普通の泣き声になってきます。

ネコ鳴き症候群と診断されたら

ネコ鳴き症候群と診断されたら

染色体異常にはダウン症候群や18トリソミーなどさまざまな種類があります。近年では医療の発達や福祉の向上により、染色体異常を持っていてもより長く生きられたり、よりよく生きられることが可能となってきました。
ネコ鳴き症候群は元々生命予後のよい染色体異常ですし、心奇形などに対しても近年では治療成績が向上してきました。
また、従来は最重度や重度の知的障害のある方とは意思疎通をするのも難しいとされてきましたが、今では半数以上の子供は早期からの療育と支援で会話などの知的活動が可能となりました。ネコ鳴き症候群の子供は性質も穏やかで可愛らしい子が多いそうです。

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