賛否両論の子宮頸がんワクチン、打たせる?打たせない?
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賛否両論の子宮頸がんワクチン、打たせる?打たせない?

20~30代女性のがんでは1位の子宮頸がんから身を守るために。子宮頸がんって経験豊富な女性がかかるもので普通の女性には関係ないって本当?実際は●●%の女性がHPVウイルスに感染しています。そして、接種の呼びかけが中止となった子宮頸がんワクチンの恐ろしい副作用とは。他の予防方法はないの?

子宮頸がんとは

子宮頸がんとは子宮頸がんとは、ヒトパピローマウイルス (HPV) の5年以上の感染によるがんで、女性特有のがんとしては乳がんに次いで2番目に多いがんです。特に20代~30代の女性の中では最も多いがんになります。

性感染症ですが、経験豊富な女性がかかるという偏見は誤った見方です。

子宮頸がんの原因のHPVは性行為経験が一度以上ある女性の8割が感染経験があり、子宮頸がんの患者さんの多くの体験人数も1人~2人程度です。

子宮頸がんは予防できる数少ないがんです

多くのがんと違い、子宮頸がんは明確な予防方法があります。

一つはまめながん検診です。HPVに感染してもすぐに子宮頸がんになるわけではありません。子宮頸がん検診を受けていればがんになる前の異形成から発見でき、がんになる前から治療をすることができます。

しかし、わが国では子宮がん検診は普及していません。受診率は3割を切り、これは先進国ではワーストに近い数字です。

もう一つが子宮頸がんワクチンの接種です。HPV16やHPV18といったウイルスの感染を防ぎ、子宮頸がんを予防することができます。

子宮頸がんワクチンの副作用

子宮頸がんワクチンの副作用しかし、子宮頸がんワクチンには大きなリスクがあり、現在積極的な接種の推奨は中止されています。

よくある副反応は注射部位の痛みや赤み、発熱等です。しかし、重篤なケースではけいれんや全身の強い痛み、疲労、認知力や学力の低下などが残り、通学できなくなってしまった少女など、長年後遺症に苦しめられている多くの女性がいます。

子宮頸がんワクチンでは子宮頸がんは防げない?

また、子宮頸がんワクチンは全ての子宮頸がんを防ぐわけではないという批判もあります。

HPVのうち、16型と18型の感染を防ぐのみで、また、ウイルス性ではない子宮頸がんも存在します。子宮頸がんワクチンは子宮頸がんのうち50%~70%を予防するだけにとどまっています。

そして、ヒトパピローマウイルスに感染しても必ず子宮頸がんになるわけではなく、長年の感染で徐々にがんが形成されるものなので、2年に1度以上のまめな健診でも子宮頸がんが予防できるともいわれています。

批判への反論

子宮頸がんのリスクとワクチンのリスクをしっかりと把握した上で選択しましょう

子宮頸がんワクチンへの批判に対する反論もあります。

一つは、年間9,800人以上が罹患する子宮頸がんのリスクと、子宮頸がんワクチンの副反応のリスクを天秤にかけると、ワクチンを接種したリスクの方が低いのではないかという意見です。

もう一つは、慢性疼痛などの副反応は子宮頸がんワクチンだけではなく、他の注射でも起きるではないかという批判です。
ただし、これには更なる反論もあります。

子宮頸がんワクチンに対してはさまざまな見方がありますが、騒動の背景にあるのはわが国における子宮頸がんへの無知と偏見です。

わが国では年間2,700人もの女性が子宮頸がんで亡くなっています。そして、子宮頸がんになった方や子宮頸がん検診を受ける女性への偏見も強くあります。

望まないセックスを男性に求められても断ること、コンドームを使用することなどの性教育、子宮頸がん検診の積極的な受診などが、子宮頸がんから身を守るために必要なことです。

子宮頸がんワクチンについても、子宮頸がんのリスクとワクチンのリスクをしっかりと把握した上で選択しましょう。

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