プロトピックと紫外線の組み合わせは、本当に皮膚がんになりやすいの?
162views

プロトピックと紫外線の組み合わせは、本当に皮膚がんになりやすいの?

プロトピック軟膏は、アトピー性皮膚炎による炎症を抑えるのに効果があり、ステロイド剤よりも副作用が少ないと言われていますが、その反面、プロトピックを塗った部分が紫外線に当たると、皮膚がんのリスクが高くなるとも言われています。プロトピックと紫外線の気になる関係について考えてみました。

プロトピックという薬について

アトピー性皮膚炎の炎症を抑える薬

アトピー性皮膚炎の治療をしたことがある人なら、プロトピック軟膏を処方されたことのある人は多いでしょう。タクロリムスという免疫抑制薬が含まれており、ステロイド剤と並んで、炎症を抑える効果がある薬とされています。

ただし、炎症の症状を抑え、皮膚の状態を良くし、掻きむしったりなどすることによる悪化を防ぐこともできますが、アトピー性皮膚炎そのものを治すものではありません。顔や首などの皮膚が薄い部分に、乾燥やかゆみ、赤みが出た場合に主に用いられる薬です。

アトピー性皮膚炎の炎症を抑える薬

ステロイド剤との違いは?

プロトピックとステロイド剤の違いとしてまずあげられるのは、ステロイド剤を使用した時に見られる皮膚の委縮や毛細血管の拡張による赤ら顔といった副作用が、プロトピックでは見られないということでしょう。ステロイド剤では見られるリバウンドもありません。

また、ステロイド剤と比較すると、分子量が大きいために、正常な皮膚では吸収されず、皮膚が炎症を起こしている場合のみ吸収されます。ステロイド剤では、長期に使用すると、分子量が小さいために正常な皮膚にも吸収されてしまい、副作用がおきることがありますが、プロトピックでは、週から月単位の比較的長期間にわたって使用することができます。

ただし、プロトピックは分子量が大きい為、皮膚の薄い部分にはよく効きますが、手足や体幹など皮膚が厚い場所には吸収されにくい為、効き目が弱く、分子量の小さいステロイド剤の方が効き目があります。

さらに、ジュクジュクした皮膚の状態の際には、プロトピックを使用することはできません。ステロイド剤を使用し、ジュクジュクした状態がなくなってから、プロトピックを使用します。

プロトピックと紫外線の関係と、副作用について

副作用と、使用時に注意したいこと

ステロイド剤と比較して、副作用の心配が少ないと言われるプロトピックですが、副作用がないわけではありません。

プロトピックの副作用として、一番多く出る症状が、塗った時に皮膚にかゆみを感じたり、ピリピリとした痛みに近い刺激を感じるというものです。これは心配する必要はなく、数日たつと治まることがほとんどです。

皮膚に刺激を感じる際は、塗る量を少なくするなどの工夫をしましょう。また、妊娠中や授乳中は、胎児に影響が出る恐れがあるため、プロトピックを使用してはいけません。

2歳以上の子どもであれば、小児用に処方されたものを医師の指示に従って用いることができますが、2歳未満の子どもには使用することはできません。

副作用と、使用時に注意したいこと

プロトピックと紫外線の組み合わせについて

プロトピックを塗った場所が紫外線に当たってしまうと、皮膚がんになるリスクが高まるという話を耳にしたことがある人も多いでしょう。

海外では、プロトピックを使用した患者が皮膚がんやリンパ腫にかかったという例も確認されていますが、プロトピックを使用していない場合との発生率は大きく変わらず、プロトピックの使用との関連性が認められたものではありません。

しかし、安全性についても現在のところ確認されていませんので、プロトピックを塗っている部分は、紫外線に当たらないように注意した方がよいでしょう。

また、アトピー性皮膚炎の紫外線療法も、同時に行うことはできません。

プロトピックと紫外線の組み合わせについて

PR