若いのに物忘れが激しい・・・その症状「若年性健忘症」かもしれません
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若いのに物忘れが激しい・・・その症状「若年性健忘症」かもしれません

健忘症などの記憶障害は老化とともに進行するものという認識を持っている人は多いと思います。しかし、20代や30代など、若くて物忘れや記憶力の低下による記憶障害の発症は珍しいことではありません。若年者に起こる若年性健忘症の知識を身に着けることで発症にいち早く気づくことができます。

若年性健忘症ってどんな病気?

一般的に「物忘れが激しい」「記憶力の低下」などの記憶障害は、加齢による脳の異常や萎縮とともに進行するとされています。

しかし、若くて物忘れが多いような場合もあり、年配者と同じような記憶障害が現れ「若年性健忘症」と診断されることがあります。
厚生労働省によると、国内において65歳未満の男女を限定とし若年性健忘症と診断された記憶障害の発症者数は、平成18年~平成20年の3年間で3.78万人というデータが発表されています。

人によって程度は個人差があり、物忘れが多くなった、記憶力が低下したというような軽度なものから、自分や周囲の記憶を忘れてしまう記憶喪失のような症状まで様々です。
そしてこのような、若年層による記憶障害の原因はいったい何なのでしょうか?

若年性健忘症ってどんな病気?

若年性健忘症の原因

若年性健忘症が発症するきっかけとして考えられる一番の原因は脳を使わないことです。人間の脳は、年齢とは関係なく使わなければ衰え、さまざまな機能に異常が現れます。

近年、パソコンやスマートフォンなどの普及によって、自分の脳を使って考えたり話を組み立てたりすることが減っています。知りたい情報はキーワードを入力すればすぐに手に入れることができ、漢字は自動で変換され計算は表計算ソフトが瞬時に行ってくれます。

確かに、煩わしさは減り便利な点もたくさんありますが、自分の頭で考えなくてもすべての情報が手に入るため、脳が刺激を受けなくなり物事を記憶したり整理したりする機能が、だんだんと衰えてくるのです。

また、強いストレスによって健忘症が引き起こされる場合もあります。
脳が強いストレスを受け続けると自己防衛機能が働き、嫌な記憶や辛かった記憶を無意識に忘れようとします。その結果、記憶に空白ができてしまったり、記憶をとどめておこうとすることで心身に異常をきたす場合があります。

若年性健忘症の特徴と症状

若年性健忘症の特徴と症状は?

若年性健忘症の大きな特徴は、加齢による若年性認知症や若年性アルツハイマーなどとは違って脳に萎縮や異常が見られないことです。
アルツハイマーや認知症は自分では症状を自覚することが困難ですが、健忘症は「もの忘れが多くなった」などの自覚症状を感じることができます。ただ、若年性健忘症の症状には個人差が大きいため一概には言えないのです。

・話の途中で思うように言葉が出ない、思い出せない

・状況に応じた話や行動ができなくなった

・テレビや雑誌を見ている時、言葉がわからなくなることがある

・電話で話の内容を聞き取れない、理解できないことがある

・間違いや忘れ物を指摘されることが多くなった

・忘れ物を頻繁にする

などの症状が頻発する場合は若年症健忘症の可能性があるかもしれません。

治療方法はあるの?

若年性健忘症の治療は、原因がはっきりと解明されていないことや、人によって健忘症のきっかけとなる出来事や症状が違うため、“これをしたら確実に完治する”という治療法はまだ発見されていません。診断方法は、脳の細密検査を受け異常が認められない場合に、専門家によるカウンセリングやチェックリストによる問診や外傷の有無などをもとに行われます。

基本的に治療は投薬や外科的な施術によるものではなく、原因とされるストレスの軽減や脳に刺激を与え本来の働きを取り戻すことを目的として行われます。

例えば、

・カウンセリングを受け人と話をする機会を多くすること

・スマートフォンやパソコンの使用を制限し、自分の手と頭を使いながら文字や文章を書く

・また、外出する機会を増やし、外の風景や季節の移り変わりを感じ脳に刺激を与える

このように脳に刺激を与えながら脳を活性化させ、脳本来の記憶に関する働きを取り戻していくことになります。
最近物忘れがひどくなって生活に支障が…。そんな場合は脳神経外科などの専門医の受診をおすすめします。

若年性健忘症の治療方法は?

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