高血圧の合併症は日本人の隠れ死因上位。生活を脅かす後遺症の原因にも。
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高血圧の合併症は日本人の隠れ死因上位。生活を脅かす後遺症の原因にも。

高血圧はそれ自体よりも合併症の方がずっと怖い病気です。血管が全身にはりめぐらされているため、高血圧の合併症は脳から心臓、眼、手足と全身に起こる可能性があります。主な合併症とその症状や予後を網羅しました。

高血圧の症状

高血圧の症状

高血圧とは、血液の血管に対する圧力、血圧が正常より高いことを指します。

健診や診察などで高血圧が見つかると注意を受けることが多いのですが、実は高血圧自体は特に症状を引き起こしたりするものではありません。

高血圧で怖いのは高血圧の合併症なのです。高血圧の合併症は日本人の死因でも大きな割合を占めたり、つらい後遺症を残す原因にもなっています。

高血圧の合併症が起こるメカニズム

高血圧は血管にダメージを与えます。高血圧は酸素の多い血液が常に血管の内壁に強い圧力を与えている状態です。そのため、血管が傷ついたり、高い血圧に耐えるために厚みを増して狭く、硬くなったりします。これを動脈硬化と呼び、全身にさまざまな高血圧の合併症を引き起こします。

心疾患

心疾患

心臓の病気は日本人の死因第2位です。このうちの心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患の半数は、高血圧の合併症です。

冠動脈疾患

冠動脈疾患、虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症などの心臓への血流が阻害される病気の総称です。

高血圧になると、心臓に血液を送る冠動脈にも動脈硬化が起こります。動脈硬化で血管が細くなったり、血管にこぶができてつまると、心臓の血液が不足したり、心筋が死んだりして冠動脈疾患の発作を起こします。

心肥大

動脈硬化のみならず、高血圧で心臓の負荷が増えたこと自体による心肥大も引き起こされます。心肥大とは心臓の筋肉が普通の人より厚くなった状態で、スポーツをする人の正常な生理現象としての心肥大もあります。心肥大は心不全になり死につながることもあるので定期的な観察や治療が必要です。

脳卒中

脳卒中

脳卒中は日本人の死因の第4位を占めますが、その原因の実に6割が高血圧の合併症です。また、近年脳卒中は生命が助かることが増えてきましたが、片麻痺や失語症、認知症などの後遺症が増加しています。

高血圧の合併症としての脳卒中は、脳の血管の動脈硬化が進んだり、ほかの部分の血管の血栓で脳の血管が詰まることによって起こります。

腎疾患

腎疾患

腎臓には小さな動脈が集中しています。高血圧が進むと、この小さな動脈がどんどん死に、残った動脈に負荷をかけます。腎臓はだんだん小さく縮んできます。

最終的には腎不全となり、人工透析を続けなければ生きられなくなります。

動脈瘤

動脈瘤とは動脈の一部がこぶのようにふくらむことです。動脈瘤の原因の一つに、高血圧があります。動脈瘤で怖いのが破裂です。大動脈で動脈瘤の破裂が起こるとショック死する可能性もあります。また、動脈瘤からはがれた血栓が心筋梗塞や脳梗塞を起こすこともあります。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症

手や足などの動脈が動脈硬化により狭くなると、閉塞性動脈硬化症という病気を引き起こすことがあります。

閉塞性動脈硬化症では、狭窄が起こった先の手や足に障害を引き起こします。痺れや冷え、痛みを感じることもあります。一定の距離を歩くと痛みで歩けなくなったり、壊死や潰瘍の原因となることもあります。

高血圧性網膜症

高血圧性網膜症

高血圧によって眼の網膜の毛細血管が詰まったり出血したりして網膜浮腫や網膜剥離を起こすことがあります。

高血圧性網膜症は放置していれば失明につながることもありますが、今日は失明することは稀です。ただ、一度低下してしまった視力は戻りませんし、進行するまで症状に気づきにくい病気です。

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