女性の方がかかりやすいという線維筋痛症の治療とは?
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女性の方がかかりやすいという線維筋痛症の治療とは?

医学的なデータでは立証できないのに、とにかく痛みが全身にあり、ひどくなると日常生活だけでなく、社会生活にも支障をきたす線維筋痛症の治療の現状を調べてみました。主観的な症状しかないために多くの誤解を受けて、なかなか診断が確定せず、つらい思いをする事も多い患者さんが数多くいるようです。

認知度の低い線維筋痛症

線維筋痛症を取り巻く現状

線維筋痛症という名前を聞いたことがありますか?線維筋痛症という名前を聞いたことがありますか?女優さんや元アナウンサーが苦しめられた、という情報を見聞きした方もいるかもしれませんが、医学界でもその認知度は決して高くない病気です。欧米では1900年代初頭に注目されたようですが、日本ではここ数十年で取り上げらる様にはなったものの、いまだ一般的な医師の4分の1は知らない、とも言われています。当然、治療方針が確立されておらず、日本では2009年にようやく線維筋痛症のガイドラインが発表されました。患者は女性の中高年に多いといわれていますが10代で診断される方も。

誤解を生む症状

科学的データで症状が説明できない、立証できない線維筋痛症の認知が進まない一つの理由に、科学的データで症状が説明できない、立証できないということがあります。全身のあらゆる箇所で痛みが感じられるにも関わらず、一般的な血液検査で炎症が確認されなかったり、CTなどの画像でも変化がみうけられないのです。リウマチに似た筋肉痛が見られますがリウマチと違い関節の変形などは起こりません。したがって、患者の仮病ではないか、気のせいではないか、などど言われてしまうのです。命にかかわる病気ではありませんが、日常生活を快適に過ごせないほどになり、入院治療する場合もあります。さらには人生を悲観し、自ら命を絶つ方もいるほど。

脳の問題?

線維筋痛症の原因、メカニズムはまだ解明されていません。しかし脳の誤作動ではないか、という考えがあります。脳がなんらかの理由で、正常に機能せず、本来ならば痛みを感じない程度の弱い刺激、例えば軽く触れる程度でも、激しくガラスでつつかれたような痛みとして感じてしまうのです。このように線維筋痛症の症状は、脳の誤作動だと考えた場合、炎症がデータで証明できない事に納得できます。

具体的な症状は?

具体的な症状は?とにかく全身の広範囲にわたる痛みが特徴的で、痛みは移動することも多いようです。また痛みの強さも人それぞれだったり、同じ人でも日によって、温度、湿度、天気によっても感じ方が違ったり、得体の知れない痛みといえます。また、精神的にも影響を与え、眠れなくなったり、いつも疲れを感じている、うつ気味になったりする人も。また関節痛、頭痛、発熱や腹痛など、一般的な風邪に伴うような症状もみられる場合もあります。とにかく痛みの強弱はあるものの、1日24時間1秒たりとも痛みから解放されることはない、とおっしゃる患者さんもいる一方、日常生活に支障はない、という患者さんも。

少しずつ前進する線維筋痛症の治療

認知度が低い事からも治療法が確立していない線維筋痛症ですが、近年はテレビなどでも取り上げられたりし、厚生労働省も日本では200万人もの患者がいる、と発表したため、研究機関は改めて専門の学会を社団法人として立ち上げ、本格的に線維筋痛症の治療や不明だった原因にもアプローチが進みだしています。

何科にいけばいいの?

とにかく痛い、ということで整形外科や内科、心療内科、と、色々な病院にいくものの診断が確定せず苦労される方が多いようです。線維筋痛症の医療機関が日本に少ないことから、学会では、診療ネットワークを広げ、患者が素早く、線維筋痛症の治療を受けられるように情報を提供しています。

線維筋痛症の治療は?

線維筋痛症の治療は?前述のように、原因が特定されていないために、線維筋痛症の治療は困難を極めています。2012年には線維筋痛症治療薬が承認されましたが、それぞれの症状に適した薬が処方されたり、運動療法、心理療法も取り入られたり、多方面からアプローチして、患者個人に合った治療を処方し、症状を和らげるのが一般的です。薬剤には一般的な非ステロイドの痛みどめは効かないとされていますが、一部の方には効果がある場合もありますし、神経障害性疼痛治療薬は効果が高いという報告もあります。また抗鬱剤、抗てんかん剤、睡眠導入剤なども治療薬剤の候補に入ります。しかし、治療薬としては申請中のものがほとんどで、特効薬はまだありません。

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