朝から感じる疲労感や、むくみには、甲状腺機能低下症の治療が必要?
296views

朝から感じる疲労感や、むくみには、甲状腺機能低下症の治療が必要?

甲状腺機能低下症とは、40代から50代の女性に多くみられる疾患ですが、どの年代でもかかることがあり、その症状は、倦怠感やむくみ、体重増加や、計算力や記憶力の低下など、様々なものがあります。甲状腺機能低下症の治療は、どのような症状があらわれた時に、どのように行われるのでしょうか。

甲状腺機能低下症って、どんな病気?

症状は?どんな人がかかりやすいの?

甲状腺機能低下症って、どんな病気?甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気で、中でも代表的なものが、橋本病と呼ばれる慢性の甲状腺疾患です。甲状腺は全身の代謝に関わる役割をしていることから、この機能が低下してしまうと、朝から眠気を感じるなど、疲労感やだるさを感じたり、暑い日でも汗をかかない、声がかすれて低くなる、皮膚が乾燥しやすくなる、体温が低下する、顔がむくみやすくなる、など様々な症状が全身にあらわれます。その他にも、便秘や、脱毛、女性では無月経などの症状が出たり、計算力や記憶力が衰えることもあります。患者は、男女で比較すると圧倒的に女性に多く、40代以降では約5%の女性が罹患しているとも言われています。

甲状腺機能低下症の治療方法は?

診断がつきにくいケースも多い。

甲状腺機能低下症の診断は、採血して血液検査を行い、甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの値を測ることによって、行われます。ところが、他の病気が原因となる症状と似ているものも多いことから、なかなか診断がつかず、甲状腺機能低下症と診断されるまで、時間がかかるケースも少なくありません。

どんな治療が行われるの?

定期的に甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの値を測定甲状腺機能低下症と診断されると、多くの場合、薬(チラージンS)の内服により甲状腺ホルモンを与える治療が行われることになります。治療の際、服用する薬の量は、少量から始めて少しずつ量を増やし、定期的に甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの値を測定して、両方が正常値の枠内に入ったら、その量の薬を服用し続けることになりますが、長期間服用するこによる薬の副作用はありませんので、心配は不要です。また、薬の服用は、食事や他の薬からの影響を避けるために、寝る前に行うようにします。ただし、出産後等に起きることがある、一過性の甲状腺機能低下症の場合など、薬の服用が必要ない場合もあります。

普段の食事で気を付けたいこと。

甲状腺機能低下症である場合、海藻などヨードを多く含む食品を摂取するとよいと言われていますが、過剰に摂ると、逆に甲状腺機能低下症を招くことになりかねませんので、かかりつけの医師の指示に従って、摂るようにしましょう。

甲状腺機能低下症と妊娠について。

薬の服用は、続けよう。

妊娠や出産については、問題はありません甲状腺機能低下症の女性でも、妊娠や出産については、問題はありません。ただし、最近になり海外で、妊娠中に母体の甲状腺機能が低下していると、子どもの発達に影響を及ぼすという研究論文が発表されました。妊娠の前から甲状腺線機能低下症の内服をしている場合は、薬による胎児への悪影響はありませんから、薬の服用を中止せずに、妊娠中も続けることが大切です。また、妊娠の週数を経ると同時に、甲状腺機能低下症の薬の量はさらに必要になりますから、甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの数値を定期的に計測して、正常な値になるようにコントロールしておくことが必要です。甲状腺機能低下症の薬(チラージンS)は、産後、授乳をするときも服用することができますし、新生児の成長にも甲状腺ホルモンは欠かせないものですから、赤ちゃんへの影響を心配して、自己判断で薬の服用を中止するようなことは、しないようにしましょう。

PR