粉瘤が化膿した場合の特徴と対処法は?どんな治療法がある?
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粉瘤が化膿した場合の特徴と対処法は?どんな治療法がある?

良性の嚢腫である粉瘤が化膿した場合、強い痛みを感じるようになります。粉瘤のできた場所によっては化膿して初めて粉瘤があったことがわかるケースもあります。化膿した場合、病院で切除する以外に完治の方法はありません。治療は簡単な手術なので日帰りで行えるもので、それほど心配することはありません。

良性の腫瘍、粉瘤が化膿したら?

良性の腫瘍、粉瘤が化膿したら?

Image from page 245 of “Diseases of the ear : a text-book for practitioners and students of medicine” (1900) / Internet Archive Book Images https://www.flickr.com/photos/internetarchivebookimages/14763012531/

粉瘤は皮膚の下にできる袋状の腫瘍です。

嚢腫と呼ばれ、その袋の中には角質や皮脂などが溜まっています。粉瘤は良性の嚢腫であるため、日常生活においてとくに問題がない限りはそのままにしておくのが一般的です。

しかし、腫れや痛みが出た場合、あるいは悪臭がするようになると手術で切除します。

なぜ化膿してしまうの?

なぜ化膿してしまうの?

Bacteria / AJC1 https://www.flickr.com/photos/ajc1/8975675759/

粉瘤が化膿してしまう原因は細菌が粉瘤の「へそ」と呼ばれる開口部に入り込み炎症を起こすためです。この炎症した状態を化膿と呼び、化膿すると粉瘤の周辺が赤く腫れます。

化膿が悪化すると、粉瘤の袋が壊され、そこに膿が溜まるようになります。膿が溜まると、その部分が腫れ上がり膿瘍(のうよう)という強い痛みを伴う状態になります。かなり強い痛みになるため、多くの場合この段階で病院を受診することになります。

粉瘤ができやすい場所はある?

粉瘤ができやすい場所はある?

粉瘤は毛穴の奥でできるものなので、毛穴のある場所ならどこでもなる可能性があります。とくに耳まわりができやすいと言われていますが、鼠蹊部、背中、顔など、どこでも発症する可能性はあります。

そのため、皮膚の下に何かしらのできものができたと感じたら粉瘤であるかも知れません。とくに気にならない限りはあまり触らず、放っておくようにします。刺激によって急激に大きくなったり、雑菌が入って化膿することもありますからね。

化膿した粉瘤の手術法とは?

粉瘤が化膿したあと、治療方法は大きく二つあります。

一つは炎症が引くのを待ってから根治手術するケース

一つは炎症が引くのを待ってから根治手術するケース

Medicine 02 / takacsi75 https://www.flickr.com/photos/13519089@N03/4746013895/

一般的に多いのは粉瘤の炎症を抑えてから手術する方法です。

そのために、粉瘤が炎症を引くように抗炎症剤を処方します。膿の状態が酷ければ、膿を排出する手術だけを行います。これは膿を取り出すことで炎症が引くことが早くなるためです。

その後、炎症が引いたら根治手術を行います。根治手術を炎症しているときにできないのには理由があります。それは粉瘤の切除を完璧に行うためです。炎症している最中に粉瘤の切除をすると一部が体内に残る危険性があります。

粉瘤は一部でも体内に残ると、そこから再発する可能性が高くなるため粉瘤を切除するときには完全に取り切ることが大切です。炎症中の切除は、取り残しのリスクが高くなるためこれを回避するために炎症が治ってから手術を行うのが一般的です。

もう一つは炎症が起きている状態で手術するケース

もう一つは炎症が起きている状態で手術するケース

最近では炎症が起きていても綺麗に手術ができる「くり抜き法」という術法があります。

粉瘤が化膿したときにすぐに手術できるので、患者への負担は少なくてすみます。また、くり抜き法では直径4ミリ程度の穴を開けるだけなので傷口も小さく、回復も早いことが魅力です。

ただし、この方法は小さな穴から嚢腫を全て取り出すという高度なテクニックが必要であるため、どこの病院でも採用しているわけではありません。事前にこの術式で対応できる医師がいることを確認してから受診することをおすすめします。

症例は少ないですが、きちんと手術することで短期間での回復が期待でき、さらに再発の心配もいらないのは体にも良いですし、何よりも経済的なコストもかからなくてすみます。

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