乾燥激しい冬なのに脂漏性湿疹が悪化?脂漏性皮膚炎の原因と対策について
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乾燥激しい冬なのに脂漏性湿疹が悪化?脂漏性皮膚炎の原因と対策について

新生児や赤ちゃんがなるものだと思っていた脂漏性皮膚炎。実は大人も、赤み、かゆみ、ふけに悩んでいたのは、脂漏性皮膚炎だったのかも!さらに汗かく季節だけでなく乾燥の進む冬にもなるとか。大人の脂漏性皮膚炎の原因と対策を調べてみました。

乾燥する冬はお肌の大敵

秋から冬へとだんだん寒くなり、冷たい風が顔に当たるとつらいですね。顔を隠したくなるものです。空気の乾燥や風だけでなく、顔を隠すマフラーやコートの摩擦も女性のお肌にとっては厄介なもの。知らず知らずのうちにかゆくなっていませんか?

マフラーやコートの摩擦も女性のお肌にとっては厄介なもの

冬にひどくなる皮膚炎は?

前述のように、空気の乾燥が進むと、皮膚も乾燥し、皮膚炎が悪化することがあります。例えば、アトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹など。その中で、意外にも、皮脂が過剰なことによっておこる脂漏性皮膚炎も、夏だけでなく、乾燥した冬にも悪化しやすいんですね。これは、皮膚のバリア機能が落ちている脂漏性皮膚炎の方の皮膚が、乾燥によって更にかゆみが増加して、かきむしってしまうなどして症状が悪化するのです。

乾燥によって更にかゆみが増加して、かきむしってしまう

赤ちゃんの脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎と言えば、赤ちゃんがよくなる皮膚炎という印象の方も多くないですか?実は筆者の子どもも、生後すぐからひどい脂漏性皮膚炎になり、初めての子どもということもあり、かなり悩みました。でも赤ちゃんの場合は、母親が食事に気を付けて、おいしい母乳を上げることや、優しく洗浄してあげて、保湿を適切にすれば特に薬の治療が必要なく、自然治癒する場合がほとんどです。それは、赤ちゃんの脂漏性皮膚炎の原因は、赤ちゃんが汗をかきやすいのに対して、汗腺や毛穴が未発達で、皮脂が詰まりやすいからなんですね。

保湿を適切にすれば特に薬の治療が必要なく、自然治癒する場合がほとんど

大人の脂漏性皮膚炎

赤ちゃんがなると思われがちな脂漏性皮膚炎ですが、実は、大人も脂漏性皮膚炎になることがあり、かなりの方が悩んでいるようです。この場合は一時的なものではなく、重症化してから病院にいくことも多く、慢性化してしまうこともあり、環境を整えるとともに、薬による治療が必要です。それは大人の脂漏性皮膚炎の原因は赤ちゃんのそれとは違うからです。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎はどのような疾患でしょうか。この皮膚炎は、皮脂の分泌が多い箇所である頭皮や顔(特に鼻や額)、わきの下に多くみられ(首や背中にできることも)、皮膚が炎症を起こして赤くなり、皮が細かく剥がれ落ちてきます。頭の場合はふけが増えます。大人の脂漏性皮膚炎の原因はこれまで、ホルモンバランスが乱れたり、ビタミンB不足、洗顔や洗髪の際のすすぎ不足や逆に洗いすぎなどが指摘されてきましたが、最近では、健康であれば悪さをしない常在菌がその原因であることが分かってきました。

菌が脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因とされる菌は、マラセチアという真菌(カビ)です。カビと聞いてぎょっとしますが、どこにでもいるもので健康であれば無害です。しかし、このマラセチアは皮脂や汗をエサにしています。皮脂を分解したときに脂肪酸が作られ、皮膚を刺激してしまうのですが、肌が健康でバリア機能が働き、マラセチアの数が正常に抑えられていれば問題ありません。しかし皮膚が弱っていて、皮脂の分泌量が多かったり、マラセチアの数が異常に増加し続けると、この脂肪酸の量も過剰になり、皮膚が刺激され皮膚炎を生じている、とされています。

脂漏性皮膚炎の原因とされる菌は、マラセチアという真菌(カビ)です

脂漏性皮膚炎の対処法

何より、菌が原因とわかっているのですから、菌に対して処方が必要です。外用の抗真菌剤で増殖、活性を抑え、炎症がひどい場合はステロイド剤を使うことも。かゆみがひどい場合は、かゆみを鎮める抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を内服したり、早くから原因の一つと言われてきたビタミン不足を補うためにビタミンBなども処方されます。

生活習慣、食生活の見直し

脂漏性皮膚炎の原因として皮脂の過剰分泌がありますので、できるだけ脂肪分を含んだ食事を減らし、皮脂量そのものを減らすようにしましょう。また脂漏性皮膚炎が慢性化しやすい原因に、免疫力の低下も大きく関係します。過労や睡眠不足の解消に努め、皮膚粘膜の回復に有効なビタミンBやビタミンCを多く摂取するようにしましょう。

程よく清潔に

肌を清潔に保つことは重要ですが、ごしごし洗いすぎて皮膚を傷めたり、洗顔料やシャンプーを使いすぎて流し足りなかったりすると、またそれは原因の一つになります。適度な洗顔、洗髪を心がけましょう。またできてしまったかさぶたは、掻きすぎて傷と作るとまたかさぶたがなってしまったりして慢性化しがち。清潔に保つのと、適度な保湿、そして薬を併用し自然に脱落するまでそっとしておきましょう。

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