湿疹も腫れもないのに、夜になると足の裏がかゆいのはどうして?
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湿疹も腫れもないのに、夜になると足の裏がかゆいのはどうして?

一日の活動も終わり、さあ、寝ようと布団に入ったら、なぜか足の裏やふくらはぎがむずむずかゆくなりだして眠れなくなってしまう場合があります。足のかゆみ、といったら水虫。でも足の裏をよく見ても何も見た目には異常がない場合があります。夜に足の裏がかゆいのは、もしかしたらむずむず脚症候群かもしれません。

足の裏がかゆい病気って何がある?

毎年繰り返す異汗性湿疹(汗疱)

水虫以外で足の裏がかゆい病気

足の裏や指に小さな水疱ができ、破れるとともに角質が剥がれたり、魚のうろこのように皮がむけていくのは異汗性湿疹。特に、水疱がたくさんできるものはかゆみをともないます。原因は不明ですが、1か月程度で自然治癒するものがほとんどですが、年ごとに繰り返すのが特徴です。

じゅくじゅくかゆくなる足白癬(水虫)

足の指の間や、足の裏、側面、かかとにじゅくじゅく赤くなって皮がむけたり、水疱ができたり、かさかさになったりして、とにかくかゆいのがこの水虫です。白癬菌(はくせんきん)といわれるカビの一種が原因で、抗真菌薬の内服か外用による治療が可能です。

膿がたまる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

足の裏に小さな水疱ができ膿疱へと変化します。水疱の段階でかゆみが発生します。膿疱が赤くなった後、皮がむけますがまた膿疱ができてしまう、と繰り返すのが特徴です。無菌性で、ビタミンの一種であるビオチンが不足して起こるという説が一般的のようですが、金属アレルギーや他の病気が引き金になっている場合も多いようです。

見た目は問題ないむずむず脚症候群

上記のような、水疱や赤味がないのに足の裏がかゆい、特に夜になると眠れないほどにかゆく感じるのは、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)かもしれません。

夜に眠れないほど足の裏がかゆいなら。。。。

夜にかゆくなるのが特徴のむずむず脚症候群

見た目はなんともないのにかゆい、というが一番不安ですよね。皮膚科に行ってもなかなか診断がつかず、悩む方が多いようです。なぜならこの症状は脳内のドーパミンという物質が関係しており、皮膚科ではなく、神経内科や精神科を受診しなければ、正確に診断されないのです。日本では1997年ころから知られるようになり、比較的新しい病気のため医学関係者でも認知が低いのが問題です。

どんな症状?

眠りかけにかゆくなるむずむず脚症候群

夕方から夜にかけて、特に眠りかけた時が一番強く症状がでるので不眠に悩まされる方が多いですが、リラックスしてじっとしている時にも感じる方もいるようです。症状は、足の裏や甲、ふくらはぎなどに、むずむずする、かゆい、さすような痛みを感じるなど人それぞれですが、とにかく足を動かしたくなるような「不快感」を感じます。

むずむず脚症候群の原因は?

妊婦の2割がむずむず脚症候群になる

むずむず脚症候群の原因はまだよくわかっていませんが、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの分泌に異常が起こり、間違った情報が脳へと伝わり、その実際との不一致が違和感となって現れるのでは、と言われています。このドーパミンは鉄分の不足に影響を受けるとされ、鉄分不足になりやすい女性、特に妊婦では2割の方に起こるとも言われています。また、同一の家系内に症状がみられることが多いので、その遺伝性についても研究がすすめられています。

むずむず脚症候群の治療は?

適切に診断されたならば、ドーパミンの働きを補足するような、かわりをするようなドーパミンアゴニストという薬が使われます。色々な種類がありますが、日本では、ビ・シフロール錠が一般的なようです。この薬は同じようにドーパミン異常が原因とされるパーキンソン病の治療薬として認知されています。

家庭でできる対処法-鉄分の補給

妊婦に症状がみられる場合は、出産後、授乳期間を終えると自然と解消されます。妊娠に関係ない場合は、意識的に鉄分のサプリメントや鉄分を多く含んだ食事を摂取しましょう。

家庭でできる対処法-刺激物を摂取しない

むずむず脚症候群で、不眠になっている場合は、それを加速しないためにも、カフェイン、アルコールの摂り過ぎ、たばこの吸い過ぎにならないようにしましょう。またこれらが、むずむず脚症候群を誘因する場合もあります。

家庭でできる対処法-マッサージ・ストレッチ

寝る前に適度なマッサージやストレッチをすると症状が緩和される場合があります。また、症状がでてしまったときも、無理に寝ようとせず、一度足を動かすようにすると効果的です。

家庭でできる対処法-うつ伏せ体操

足の裏がかゆくなったら、簡単な体操がおススメです。うつ伏せに寝て、両手を脇のおき、グッと背中をそらせます。次に背中の力を抜くように両肩をプルプルと揺らします。ゆっくりと元の体勢の戻り、もう一度行います。これを3セット繰り返します。一時的にですが、不快感が緩和されます。

家庭でできる対処法-ふくらはぎ体操

体操をもう一つご紹介。イスを用意します。仰向けに寝て膝が90度程度になるようにイスの上にふくらはぎを乗せます。少し圧迫するようにぷるぷるゆらしましょう。

むずむず脚症候群は、日本人の2~5%が発生するといわれ、130万人以上が悩まされているようです。慢性的な不眠を引き起こし、うつの原因ともなりうるので、正確な診断と治療が望まれますね。

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