ステージによって選択肢は変わる!食道がんの治療ってどんなものがあるの?
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ステージによって選択肢は変わる!食道がんの治療ってどんなものがあるの?

食道がんの治療はステージによって様々な療法があります。今回は病期ごとに行われる代表的な治療法について紹介します。しかし、治療法は病名だけでなく患者の体力やその他の病状によって最適な療法は異なってきます。医師とよく話し合って納得した療法で治療に臨むことが大切です。

食道がんの治療

食道がんの治療とは?

以前は食道がんは非常に難治性の病気と言われていました。しかし、現在では初期で発見されると、内視鏡治療で比較的容易に完治することができうるものになってきました。

特に日本ではアメリカに比べて、初期の食道がん発見と治療の成績が優れていることでも知られています。ただし、これは早期発見に限ったことです。

一般的に食道がんは初期の段階では自覚症状がないため、この段階で見つかるのは定期健診や人間ドックなどです。食道がんのおよそ2割はこのような健診で見つかると言われて、この段階で食道がんが見つかることは不幸中の幸いです。

しかし、多くの場合は症状が出るほど食道がんが進行するまで気がつきません。進行した場合にはどのような治療があるのでしょうか。

初期の場合、定期健診や人間ドックなどで見つかる食道がんにはいくつかの病期(ステージ)があります。食道がんだけでなく、多くのがんに当てはまることですが、治療方法は病期によって変化しますが、それだけで決定されない複雑さもあります。

それは症状の出方、がんの進行速度、合併症など全身の状態で決定されることが多いためです。今回は食道がんの中でも代表的な治療方針について紹介します。

【1】0期

定期健診や人間ドックで発見され、自覚症状などがほとんどない状態で見つかる食道がんは、内視鏡治療によって治療が可能です。大掛かりな手術も必要がなく、治療期間も短くてすみます。

【2】I~III期

多くの人が何かしらの症状を感じて受診し、発見される場合が多くなるのがI~III期です。I~III期では食道がんのできた場所や進行具合によって幾つかの治療法があります。

もっとも多いのは3つの段階を踏んだ治療です。それは術前療法(抗ガン剤治療、化学放射線治療)、手術、術後療法(抗ガン剤治療、化学放射線治療)という流れです。進行度が上がっている場合には術前療法を飛ばしていきなり手術になることもあります。どの段階でも再発や転移の防止のため、術後の抗ガン剤治療と化学放射線治療が行われます。

【3】III期~IV(a)期

III期~IV(a)期の場合の治療法はI~III期と同じでように術前療法から初めて手術、術後療法を採用するものと、進行具合や体力によって化学放射線療法を選択する場合があります。

さらにがんが進行し、痛みなどの辛い症状が出ている場合には、それらの症状を取り除くことが第一に優先されます。そのような場合の治療としては、抗がん剤治療、放射線治療、化学放射線治療、対処療法としてバイパス手術、食道ステント挿入術、腸ろう、胃ろう造設などが行われます。

【4】IV(b)期

IV(b)期は食道がんでは末期の状態です。このような段階では強い症状が出ており、さらに患者の体力も少ないため、がんを切除するような手術は基本的には行われません。手術で行われるのは対処療法であるバイパス手術、食道ステント挿入術、腸ろう、胃ろう造設などです。その他は抗がん剤治療、放射線治療、化学放射線治療などです。

このようにIV(b)期では、痛みの緩和や不快な症状を取り除くことを優先し治療が行われるのが一般的です。

しっかりと担当医と相談しながら治療を行いましょう

食道がんでは多くの治療法や選択肢があります。現在まで手術よりも化学放射線治療の法が予後が良いことがわかっていますが、個人差が大きいのが実情です。特に食道がんの治療では、食道がんそのものだけでなく、他の臓器の健康度合いによっても適した治療法が変わってきます。

いずれにしても治療法や治療方針についてしっかりと担当医と相談しながら行い、納得できる治療を選択することが大切です。

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