心不全の症状はむしろ呼吸器系に出る!?心不全を起こす咳の見分け方
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心不全の症状はむしろ呼吸器系に出る!?心不全を起こす咳の見分け方

心不全の症状というと、胸の痛みや動悸を連想します。確かに胸の不調はよくある症状なのですが、わかりやすい初期症状には息切れや咳、痰もあります。心不全を起こす咳や痰の特徴や他の病気との見分け方をお伝えします。

咳が2週間以上続くのは異常です!

咳が2週間以上続くのは何らかの病気が隠れているケースがほとんど

軽く考えがちな咳ですが、風邪や気管支炎の咳は数日で治ります。咳が2週間以上続くのは何らかの病気が隠れているケースがほとんどです。一度医療機関を受診してみましょう。
特に怖いのが心不全を起こす咳です。咳で胸が苦しくなることは少なくありませんが、中には本当に心不全を起こす咳もあるのです。

心不全は気がつかないうちに忍び寄っている

心不全は心臓のポンプの動きが弱って全身に血液を送ることができなくなる病気です。
心不全は放っておいても良い病気ではありません。重度になると死亡率は50%になります。突然死の原因にもなります。
初期段階で気づいて治療をすべき病気です。

心不全はお年寄りだけの病気ではない!

心不全の患者さんは60代以上の人に多いので、ご家庭の高齢者に気をつけてあげたいのですが、心不全が起こるのはお年寄りだけではありません。心不全は赤ちゃんや子供、若者、中高年とあらゆる世代に可能性があります。

こんな咳に注意!

慢性心不全の咳

横になると咳がひどくなり、起き上がると良くなる…

慢性心不全は、ゆっくりと症状が進行してだんだん血液が全身に送れなくなってきます。高齢者に多い病気で、初期症状は風邪や単なる老化現象と似ているので見落としてしまうこともあります。

慢性心不全の咳には特徴があります。
それは、夜間眠ろうと横になると咳がひどくなり、起き上がると良くなるということです。
痰は白い泡状です。よく「泡を吹くとあぶない」といわれてイメージされるものです。

慢性心不全のほかの症状

咳以外の症状でも、気になることはありませんか?
慢性心不全の咳以外の初期症状は、動いた後の動悸や息切れ、むくみやおしっこの増加などです。

急性心不全の咳

若い人に多いのは急性心不全の方です。風邪やインフルエンザなどの後に発症することも多いので、始まりは本当に風邪でも油断は禁物です。

心不全というと心臓に症状が出るものと思いがちなのですが、むしろわかりやすいのは息切れや咳、痰です。
急性心不全の場合は激しい息切れと咳が起こり、血の成分が入ったピンク色の痰が出ます。起き上がって座ると少し楽になります。

喘息に似た咳が出る、心臓喘息も急性心不全のひとつです。

心不全かな?と思ったら

早めに医療機関を受診しましょう

慢性心不全かなと思ったら、風邪や老化現象だろうと放っておかず早めに医療機関を受診しましょう。心臓の病気は循環器科なのですが、識別に迷ったときはかかりつけの内科医に相談してもかまいません。

急性心不全の疑いがあるときには一刻も早く、救急病院へ。呼吸困難や意識障害があるときは速やかに救急車を呼びましょう。

他の病気の咳との見分け方

まず、ピンク色の痰と激しい呼吸困難がある場合は急性心不全を疑いましょう。
それ以外の咳で2週間以内で治ってしまう咳は風邪などの感染症が多いです。ただし、風邪などは心不全の発作のきっかけとなることもあります。心不全を起こす咳のひとつといえるでしょう。

長引く咳にはいくつかの病気があります。

喫煙者や粉塵の多い職場で働いている人で、日中の咳がしつこい場合はCOPDの可能性があります。

喫煙者ではない場合は気管支喘息か咳喘息の可能性が高いです。喘息は心不全同様、夜に咳が強くなります。

身体を起こすと症状が良くなるのが心不全の特徴です。

口呼吸の多い人に咳が出ることがあります。いびきや睡眠時無呼吸症候群を伴うことがあるので、家族に寝ているときの様子を聞いてみてください。

最近増えているのが心因性の咳です。ストレスなどが原因で咳が出ます。心因性なので意識のあるときに咳が出るのが特徴で、昼間の特にストレスのかかった場面や、夜眠れないときに咳が出ます。

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