口唇口蓋裂の治療にはどれくらいの期間が必要?治療方法まとめ
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口唇口蓋裂の治療にはどれくらいの期間が必要?治療方法まとめ

口唇口蓋裂の治療についてまとめています。口唇口蓋裂は赤ちゃんが産まれてすぐに症状に気付きますが、治療には長い期間が必要と言われています。また、口唇口蓋裂の治療では手術だけでなく、様々な治療法を行わなければなりません。

口唇口蓋裂について

口唇口蓋裂の症状

口唇口蓋裂と聞いても、どんな病気か想像が付かない人も多いかと思います。口唇口蓋裂は生まれつき唇や上顎に表れる症状です。口唇は唇のことを、口蓋は上顎のことを指します。これらの部位が繋がっていない状態を口唇口蓋裂と呼びます。

出典:Cleft Lip (The Royal Children's Hospital Melbourne)

出典:Cleft Lip (The Royal Children’s Hospital Melbourne)

口唇口蓋裂は、特別な検査をしなくても産まれてすぐに症状を見つけることができます。しかし、最近では出生前の超音波検査でも口唇口蓋裂の症状が発見できるようになりました。口唇口蓋裂の発生割合は500人から600人に1人程度です。口唇口蓋裂が見られる場合、副鼻腔炎、虫歯、中耳炎、構音障害のリスクが上がると言われています。

口唇口蓋裂の原因とは?

口唇口蓋裂の原因に関しては、まだまだ不明点が多いのが現状です。しかし、様々な原因が重なることによって発生の可能性が高まるとも言われています。遺伝によって口唇口蓋裂が発症することも考えられます。

母体が喫煙したりアルコールを摂取することによって発症リスクは高まります

前述したように口唇口蓋裂は様々な原因が重なって発症します。その様々な原因の1つとして考えられているのが、妊娠中の環境要因です。例えば、妊娠中に母体が喫煙したりアルコールを摂取することによって口唇口蓋裂が発症するリスクは高まります。他にも、ダイオキシンや薬の服用も原因に含まれると考えられています。

妊娠中の喫煙やアルコールの摂取は禁止されています。それは、口唇口蓋裂を引き起こす以外にも胎児に様々な悪影響を与えてしまうためです。喫煙や飲酒によって流産や早産のリスクも高まりますし、最悪の場合胎児や母体の命が危険にさらされてしまいます。そのため、妊娠中の喫煙や飲酒は絶対に避けましょう。

ただし、妊娠中にたった1本のタバコを吸ったから、たった1杯のお酒を飲んだからと言って、必ずしも口唇口蓋裂が発症する訳ではありません。しかし、あくまでもリスクが高まることを忘れてはいけません。

口唇口蓋裂の治療について

出生時から1歳6ヶ月までの治療

通常、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むことによって成長します。しかし、口唇口蓋裂の場合は吸う力が弱いため、うまく母乳やミルクを飲むことができません。
そのため、赤ちゃんの上顎部分に装置を付けて治療を行います。装置を付けることによって母乳やミルクをうまく吸うことができます。この治療は生後すぐに行うことが望ましいとされています。できれば生後2週間以内に始めましょう。

生後3ヶ月から4ヶ月頃に、唇を形成するための手術を行います。この手術は口唇形成術と呼ばれています。その後、1歳でのどちんこを閉じるための手術を、1歳6ヶ月までに上顎を閉じるための手術を行います。のどちんこを閉じる手術を軟口蓋形成術、上顎を閉じる手術を硬口蓋閉鎖術と呼びます。これらの手術は、全て全身麻酔をして行われます。

手術をすることによってご飯が食べやすくなります

これらの手術は、外見だけでなく様々な目的によって行われます。例えば、手術をすることによってご飯が食べやすくなったり、言葉を正しく発音しやすくなります。

4歳からの治療

口唇口蓋裂の影響から、言葉の発音に支障をきたす場合があります。そのような場合は4歳頃から言語発達の治療が行われます。また、通常ですと4歳から5歳になると乳歯が生えそろうため、このタイミングで今後の治療について話し合われることが多いようです。

その後、6歳から7歳の間に歯並びの矯正治療を行い、8歳から10歳までに骨の移植手術を行います。骨の移植手術は、口蓋裂によって歯茎に骨がない場合に行う必要があります。

このように、口唇口蓋裂の治療には長い期間が必要になると言えるでしょう。

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