ヒステリーの治療、薬は効かない?心理療法って?
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ヒステリーの治療、薬は効かない?心理療法って?

ストレスやトラウマによるヒステリー。程度の小さいものだと特に治療の必要はありませんが、生活に支障をきたすようだと困ります。ヒステリーの治療ではどのようなことを行うのでしょうか。治療の内容をご紹介します。

一般的なヒステリーと病気のヒステリーは違う?

こころの病気であるヒステリー

ヒステリーというと、主に女性が、怒りっぽく別人のようにカッとなる現象を指します。しかしこれは、病気のヒステリーとは異なります。

こころの病気であるヒステリーとは、身体表現性障害の転換性障害と解離性障害にわかれます。

転換性障害は、こころの問題で体の一部が麻痺したり、痛みを訴えたり、聴覚や発声などが失われたりする症状が有名です。

解離性障害は、自分の記憶や認知からこころや言動が外れてしまうことを指しています。

どちらのタイプのヒステリーも、ショックやストレスを受けて一時的に、程度の軽いものなら健康な人にも起こりうるものです。そのような場合は治療の必要はありません。ただし、長引いたり、程度が大きい場合は治療が必要になることもあります。

ヒステリーの原因

転換性障害の原因でよくあるのが、ショックな出来事です

Drama / rusty_cage https://www.flickr.com/photos/lsfbs/17758342556/

転換性障害の原因でよくあるのが、ショックな出来事です。精神的に耐えられない出来事があり、言葉や行動で訴えられないと、進退の症状として出てしまうことがあります。歴史的に抑圧の多い女性に多い病気です。

解離性障害の原因で多いのは、幼児期から児童期にかけての強いストレスです。虐待やいじめなどのほかに、事故や事件に巻き込まれた経験などが原因になることもあります。

ヒステリーの治療

ヒステリーの治療は難しいといわれていますが、実際にはどんなことをするのでしょうか。また、治療を行ったほうがよいのでしょうか。

転換性障害の治療

転換性障害は一度起こると慢性化したり、再発することの多い病気です

転換性障害は一度起こると慢性化したり、再発することの多い病気です。

まず重要なのは、本当の身体的な病気との識別と本人の自覚です。中には体に悪いところがないということがわかると、治ってしまう人もいます。

転換性障害の治療では精神分析や認知療法、行動療法などの精神療法がよく用いられます。

治療をする人との信頼関係や、家庭や職場での環境がストレスが少なくなるよう整備することも大切です。

解離性障害の治療

解離性障害も治療の難しい病気ですが、一方で自然に治ったり、別の病気に移行することが少なくありません。

治療としてはやはり心理療法が多く使われます。幼少時のストレスが原因となっていることが多いため、精神分析的な治療が効果的です。

統合失調症やうつ病と一部の症状が似ていることもありますが、薬物療法はあまり効果がありません。ただし、対症療法的に薬物を用いることもあります。

ヒステリーに良い心理療法とは?

心理療法は英語でサイコセラピーともいい、対話や訓練によりこころの問題を解決していく治療法です。薬物が効きにくく、過去のトラウマや強いストレスが原因となることの多いヒステリーの治療法として効果的です。認知のゆがみを認識したり、出来事に対する行動を修正することで治療していきます。

特に若い患者さんの場合は家族の問題を訂正していく家族療法も効果的です。

しかし、わが国では保険診療の関係で安価で充分な心理療法の行える精神科病院や心療内科が少ないのが現状です。

臨床心理士などによる心理カウンセリングはありますが、自費診療でやや費用がかかるのが欠点です。

ヒステリーに効く薬は?

転換性障害、解離性障害ともに、あまり向精神薬の効く病気ではありません。

しかし、ヒステリーによる二次的な不安や抑うつを抑えたり、一部の患者さんは薬が効くこともあります。そのため、抗うつ剤や抗不安剤などが処方されることもあります。

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