健診で指摘されたけど症状もないんだけど…脂肪肝を放置したら死ぬ?
88views

健診で指摘されたけど症状もないんだけど…脂肪肝を放置したら死ぬ?

脂肪肝はありふれた病気で成人の20~30%を占めています。そして症状もほとんどありません。健診でいろいろ注意されるけど脂肪肝を放置してはいけないのでしょうか。脂肪肝を放置すると生命を脅かしたり生活の質を下げる結果となりかねませんが、脂肪肝は生活の改善で治せる病気なのです。もう後回しはやめましょう。

脂肪肝はあなただけじゃない!

脂肪肝はあなただけじゃない!

健診や人間ドックで指摘された脂肪肝。

脂肪肝の有病率は高く、成人全体の20~30%を占めるといわれています。

ところで脂肪肝って何?

脂肪肝とは、肝臓の30%以上の細胞が脂肪に置き換わった状態です。健康な人の肝臓にも脂肪はありますが、肝臓全体の1~5%程度です。

肝臓の肥満が脂肪肝であり、食材のフォアグラも人工的に作られた脂肪肝です。

脂肪肝だけど体調は悪くない…

脂肪肝だけど体調は悪くない…

脂肪肝と診断されたけどまったく体調は悪くないし忙しいから何もしないという人がほとんどです。

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、脂肪肝には自覚できる症状はほとんどありません。

症状がないなら脂肪肝を放置してもよいのではないかと考えがちですがそれは違います。

脂肪肝の経過

脂肪肝には過度な飲酒が原因のアルコール性脂肪肝(ALD)と飲酒を伴わない非アルコール性脂肪肝(NAFLDとNASH)があり、それぞれ進行が異なります。

アルコール性脂肪肝の経過

アルコール性脂肪肝の経過

飲酒したときのアルコールの分解の90%は肝臓が担います。

肝臓がアルコールの分解に使われると、肝臓の脂肪を貯め込むはたらきがおこり、脂肪の分解機能が衰え脂肪肝となってきます。

一時的な飲酒による脂肪肝は実は2~3週間の断酒で自然に治ります。

しかし、そのまま脂肪肝を放置して過度な飲酒を続けていると、肝炎をおこすことがあります。激性肝炎の場合はそのまま死に至る可能性もあります。

肝炎を起こさず肝臓が繊維に置き換わる肝繊維症になることもあります。肝繊維症が進行すると肝硬変になり、肝硬変が進行すると消化器の出血や肝不全、肝がんなどに陥ります。

脂肪肝や肝繊維症の段階ではまだ肝臓は回復が可能ですが、肝硬変になって一度変質した肝臓は元には戻りません。

非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の経過

非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の経過

肥満や栄養の偏り、運動不足やストレスによる非アルコール性脂肪間は従来は特に治療しなくても進行することはないといわれていました。NAFLDの90%は肝臓に脂肪が貯まる以外に特に悪さをしません。

しかし、NAFLDの90%は肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を伴っています。NAFLDと診断されたらやはり対処や診察が必要です。

実は怖い非アルコール性脂肪肝(NASH)って?

近年注目されているのがNASHと呼ばれる非アルコール性脂肪肝です。

進行しないといわれていたNAFLDの約10%に肝硬変や肝がんに進行するものが発見されたのです。

NASHはアルコール性脂肪肝以上に肝硬変や肝がんへの進行率が高いうえに進行スピードも速く、数年で死に至ることもあります。

ちなみにアルコール性脂肪肝が肝硬変に進行するまでには約10~20年かかりますからNASHの恐ろしさがおわかりでしょう。

大丈夫!脂肪肝は治せます!

大丈夫!脂肪肝は治せます!

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていますが、非常に回復力の高い臓器でもあります。

アルコール性の場合は断酒、非アルコール性の場合は食生活の改善や運動、過労を避けることなどで脂肪肝から回復することができます。肝繊維症に至っても初期の場合は生活習慣の改善で瘢痕なく治すことができます。

しかし、そのまま脂肪肝を放置し続けると肝硬変や肝がんなどを生じ、生命を脅かしたり、生活の質を著しく下げることになりかねません。後回しにせずしっかり対処を始めることが大切です。

PR