結婚、妊活、閉経…女性のライフステージ別に選択したい子宮内膜症の治療法とは。
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結婚、妊活、閉経…女性のライフステージ別に選択したい子宮内膜症の治療法とは。

子宮内膜症は卵巣を取るか閉経しないかぎり完治はしないって本当ですか?妊娠して赤ちゃんを産むと治るって本当でしょうか?年齢や妊娠の希望の有無など、女性のライフステージ別の子宮内膜症の治療方法をまとめました。

子宮内膜症を自覚するとき

月経痛や性交痛で子宮内膜症が発覚する

子宮内膜症とは、毎月の月経で剥がれる子宮内膜、赤ちゃんのベッドがあるべき子宮内膜以外の場所にできてしまう病気です。成人女性に頻度の高い病気ですが、子宮内膜症に気づくパターンは主に次の二つに分かれます。
一つは、激しい月経痛や性交痛などに悩んで婦人科などを受診して発見されるパターンです。
もう一つは、不妊に悩んで婦人科などを受診して発見されるパターンです。
子宮内膜症は月経があるかぎり完治は難しく、また良性の疾患でゆっくりと進行していきます。多くの場合は明確な自覚症状がなく本人も気がつかないのです。

子宮内膜症は完治しない?

子宮内膜症は再発しやすい

子宮内膜症は完治の難しい病気です。治療をして一旦治ったと思ってもまた再発してしまうことが多くあります。
子宮内膜症の根治療法は子宮と卵巣の摘出手術のみです。卵巣を取ってしまうというと、「女性ではなくなるのではないか」と抵抗を示す方がほとんどです。しかし、残りの生涯で妊娠や出産を望んでいない女性で、ほかの臓器に影響するほど進行していたり、月経期間を超えてずっと痛みに苦しめられている場合は、「手術してよかった」と満足される方が多いのです。
一方、閉経を迎えてしまえば、子宮内膜症はだんだん小さくなっていき、完治することも少なくありません。チョコレート嚢胞やひどい癒着などがなければ閉経が近い場合薬物療法で閉経を待つという手段もあります。

出産すると子宮内膜症が完治するって本当?

出産で子宮内膜症は完治するわけではない

松浦亜弥さんの出産でも話題になりましたが、「出産すれば子宮内膜症は完治する」と言われていますが本当でしょうか。嘘ではありませんが本当とも言い切れません。

妊娠中と産後は子宮内膜症が成長する原因となる月経が止まります。月経の停止とホルモンの働きで病変部分の治癒も期待できます。その上、出産の際に子宮内膜は流れてしまいます。出産が子宮内膜症の治療になったという人は多くいますし、その後生涯に渡って子宮内膜症に悩まされることのない人もいます。
ただし、産後しばらくして生理が再開すると再び子宮内膜症になってしまう人も少なくありません。

また、子宮内膜症はしばしば不妊の原因となります。子宮内膜症が治るから妊娠をしようと思ってもうまくいかないことも多くあります。

妊娠を望んでいない場合の治療方法

すぐに妊娠を望んでいないが将来的に妊娠するかもしれない場合の子宮内膜症の治療方法は、月経を止めることが第一です。月経がなければ子宮内膜症は進行しません。
偽閉経薬で人工的に閉経を起こして病変の回復を期待する方法もあります。また、低用量ピルなどで排卵を抑えて進行を止めることもできます。子宮内膜症の不快な症状を抑えてQOLをあげることができます。
進行している場合は卵巣や子宮を温存しながらの外科手術も適応になります。

子宮内膜症だけど赤ちゃんが欲しい

まず子宮内膜症の治療をしてから妊活がおすすめ

妊娠したい場合の子宮内膜症の治療は難しくなります。妊娠のための毎月の月経が子宮内膜症のエサだからです。

一旦妊活は後回しにして病変のみを切り取る保存手術や薬物療法で子宮内膜症の方を改善した方が良い場合もあります。
軽度の場合で女性の年齢が高い場合は、子宮内膜症を後回しにして、排卵誘発や人工授精、体外受精などで先に妊娠を試みた方が妊娠に対しても病気に対しても良い場合もあります。

一人一人の年齢や子宮内膜症の進行度合い、ライフステージによって最善の治療法は変わってきますから、納得がいくまで話し合って治療法を決めましょう。

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