婦人病に効く漢方、どれを選べばいいの?体質とタイプ、よく処方される薬
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婦人病に効く漢方、どれを選べばいいの?体質とタイプ、よく処方される薬

原因の特定しにくい婦人病には体質改善を図る漢方薬はもってこいです。漢方薬はいろいろあるけど、婦人病に効く漢方薬はどんなものがあるのでしょうか。主に処方される3つの漢方薬とその選び方、漢方で見る体質やタイプについてまとめました。

婦人病と漢方薬の関係

病気の中でも婦人科系の疾患と漢方は密着な関係にあります

病気の中でも婦人科系の疾患と漢方は密着な関係にあります。漢方医学は保険診療でも認められた科学的根拠のあるれっきとした医学です。
漢方医学は中国の中医学を基にして、我が国で大きく発展した医学で、対症療法に寄らない、患者さんの体質に合わせた画期的な治療法なのです。

さて、漢方薬は産婦人科でもっともよく処方されます。理由は2つあります。

1つは、婦人科系の疾患の中には慢性疾患が多く、西洋医学でなかなか改善しないものも多いことです。原因がよく解明されておらず、体質改善が近道である病気も少なくないのです。

もう1つは漢方薬が生薬で、副作用が少なく、効き目がおだやかであるためです。妊娠を希望している方や妊婦、授乳婦にも漢方薬なら比較的安心です。デリケートな更年期の方にも向いています。

それぞれの体質に合わせた処方

漢方薬は生薬で、副作用が少なく、効き目がおだやか

婦人科系の処方では、西洋薬のように病気や症状にあわせた処方ではなく、その人のタイプに合わせた処方をすることが多くあります。

タイプというのは、血と気、水の流れのうち滞っていたり異常がある体質を指し、さまざまなタイプに分けることができます。婦人科系で多いのは血が不足しているタイプ「血虚」、血の流れが滞っているタイプ「お血」などです。

また、体質は3つに分けられます。冷え性で体力の低い体質を虚証、のぼせ性で体力の高い体質を実証、その間をを中間証といい、血、気、水のタイプと3つの体質の組み合わせに合わせた漢方薬を処方するのです。

当帰芍薬散

当帰芍薬散は虚証で血虚の貧血気味で冷え性、痩せ型の女性によく処方される漢方薬です。
PMSや月経不順、月経痛、不妊症、更年期障害などに広く効果があります。
妊娠中の腹痛や妊娠高血圧症などにも用いられます。

加味逍遙散

加味逍遙散は婦人病に一番よく処方される漢方薬かもしれません。冷えとのぼせ両方に効果があり、血が不足する血虚タイプにも、血が滞るお血タイプにも効きます。中間証の方の婦人病に合います。
のぼせが問題になる更年期障害に多く処方されますし、PMS、月経不順にも効果があります。

桂枝茯苓丸

血の流れが滞ったりうっ血を起こす体質をお血といいます。婦人科系の不調で最もよく見られる体質です。桂枝茯苓丸は実証の方のお血に効きます。
子宮内膜症や子宮筋腫の進行を抑えます。出産後に使われることもあります。また、お血タイプの方のPMS、月経不順、月経痛、更年期障害にも対応します。

どれを選べばいいのか難しそう…

漢方薬も扱っている産婦人科は増えています

婦人病でよく処方されるのは上記の3つです。患者さんの体質やタイプに合わせて選択されます。

大まかには、虚証なら当帰芍薬散、中間証なら加味逍遙散、実証なら桂枝茯苓丸となるのですが、タイプや症状にもよりますし、自分が虚証なのか、実証なのか自分で判断するのは案外難しいものです。痩せているから虚証、太めだから実証とは限りません。

漢方薬も扱っている産婦人科は増えています。また、漢方薬局でも体質やタイプをきちんと診てくれます。漢方医学では、その人の顔色や様子を見たり、声の高さや触診、問診などで診察します。

また、ここにあげた3つの漢方薬以外にも、女神散や当帰建中湯など婦人病に効く漢方薬は多数あります。
そして、漢方薬といえども副作用はゼロではなく、飲むべきではない薬もあります。

西洋薬にはない、体質改善を図る漢方薬、一度医師や薬剤師の処方を受けてみることをお勧めします。

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