手のひらがヒリヒリするなら手根管症候群かもしれません
3,697views

手のひらがヒリヒリするなら手根管症候群かもしれません

手をよく使う女性に多い手のひらがヒリヒリする感覚。指を曲げ伸ばししたり、手を振ったりすれば 治るから、と放っておく人が多くないですか?でもそのままにしておくと、うまく手が使えなくなる手根管症候群かもしれません。

何とかしたい手のしびれ

手のひらがヒリヒリしびれる、と感じている人が結構たくさんいるようなんですが、意外にもみなさん、違和感があって不快だけれども、放っておいている場合が多いようですね。だましだまし家事をこなしている主婦の方も多いようです。でも何年も放っておくと悪化してしまって、物がしっかりとつかめなくなってしまうことや、単純な「OKマーク」もできなくなるようなんです。

何とかしたい手のしびれ

しびれる場所をチェック

手がしびれるといっても手のひらなのか、手の甲なのか、で病気の種類が変わってきます。もし手のひらなら、手根管症候群かもしれません。この病気は決して珍しいものではありません。

なりやすい人は?

手のひらがヒリヒリしびれる手根管症候群は、中年以降の女性が多くかかり、パソコンのやりすぎなど腕を伸ばした状態で指を使う場合などに発症することが多いとも言われていますが、その原因は不明とされています。透析をしている方や妊娠、出産のときになる場合も多いようですが、自然に治る場合もありますし、放っておくと親指の筋肉が落ちてしまって、元に戻らなくなる場合もあります。

チェック

自分で手根管症候群かどうか簡単調べるにために、次の項目が当てはまるかチェックしてみましょう。

1.手のひらがしびれる(手の甲ではない)
2.両手がしびれる(片手の場合もありますが約40パーセントが両手に現れます)
3.小指はしびれない
4.夜のほうがヒリヒリする、しびれがひどくなる、朝起きたときのしびれがすごい
5.手首を90度曲げ、手の甲同士を胸の前でくってけてみると、1分くらいでしびれがひどくなる
6.指を曲げたり伸ばしたり、手を振ったりするとしびれが軽減する

次の項目が当てはまるかチェックしてみましょう

以上のことがいくつか当てはまるようなら、手根管症候群かもしれませんので、神経内科や整形外科を受診しましょう。手根管症候群は、手首を通っている正中神経が圧迫されることで、しびれを感じるものだからです。

手の神経の仕組み

なぜ先のチェックで、小指はしびれない、というのがキーワードになるのでしょう。それは手の神経には二つの経路があって、親指から薬指の半分までが正中神経、薬指半分と小指は尺骨神経が通っています。手根管症候群は正中神経の神経障害ですから、小指はしびれないのですね。

悪化させないためには?

手根管症候群は、女性に多いことから女性ホルモンが関係してるのではないか、などと言われますが、原因ははっきりしません。しかし関節部の炎症やしこり、骨折などで神経を圧迫して痛みがでている場合も多く、手を酷使しないことが予防と悪化を防ぐことには変わりありません。

手根管症候群の治療法は?

手のしびれがひどくなると、手指の筋肉が動かせなくなり、親指の付け根の母指球筋や指の間の筋肉が痩せてしまい、元に戻すのが難しくなってしまいます。そうなる前に適切な治療が必要ですが、まずは手首の酷使をやめ安静を保つこと。特にサポーターなどで固定するのが望ましいようですね。
でもやはり昼間に手を固定するのは生活に支障が出る場合もあるので、医者と相談の上、症状に合わせて、夜だけ固定する、ということもあります。しかし、昼間も極力、親指や手首を動かさないようにすることが重要です。これだけでも、症状が軽くなることが多いので、しっかり対策しましょう。

腫れや痛みをとる痛み止めや、神経痛を和らげる鎮痛薬も処方される場合があります
また痛みやしびれには、腫れや痛みをとる痛み止めや、神経痛を和らげる鎮痛薬が処方されます。神経の修復を促進させる作用のあるビタミンB12が多く含まれた薬も使用される場合が多いです。ただしこれは即効性のある薬ではないので、処方しない医者もいますし、根気よく服用するものです。

内服で効果が見られない場合は

鎮痛剤や神経再生薬であまり効果が見られない場合は、次のステップとして、ステロイド剤を注射する場合もありますが、効果が高い分、弊害もあるので繰り返しは使用できません。

重度になると外科手術をする場合もあります。正中神経が通っている手根管を被う靭帯を直接切って、神経への圧迫を取り除くものです。また内視鏡を使って、靭帯を切る術式もあります。
手術そのものは20分位で終わり日帰りで済みますし、当日から手を使って作業ができます。むしろ術後からできる範囲で手を使うことにより、神経がまた組織とくっついてしまわないようにすることがリハビリにもなります。しかし痛みはすぐに軽減されますが、痩せてしまった筋肉が回復するには1年程度かかる場合が多いようです。

命にかかわるしびれも

手根管症候群ではない手のしびれ

気になる場合は、病院での受診を心がけましょう
手根管症候群は、あくまでも手のひらがヒリヒリする場合の一つの可能性です。手のしびれは椎間板ヘルニアや頚椎症の場合もありますし、脳こうそくの可能性も否定できません。気になる場合は、病院での受診を心がけましょう。

PR