今、再び結核が増えている4つの原因とその予防法とは?
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今、再び結核が増えている4つの原因とその予防法とは?

ここ20年の間で日本では結核が増えていることがわかっています。その感染者数は先進国の中ではもっとも高くアメリカの5倍と言われています。この感染の拡大には4つの要因があると言われています。例えば診断遅れとそれに伴う集団感染リスクの増加、そして若年層と高齢者層で免疫力が低い人口割合が増えたことなどです。

結核が増えているって本当?

ここ20年で日本の結核患者の人数は増加しています

結核というと、過去の病気という印象がありますが、実はここ20年で日本の結核患者の人数は増加しています。

この増加は世界的にも注視されており、先進国の中では結核になる人の割合が極めて高く、10万人あたりに対して16人いう数字がでています。この数字はアメリカの5倍以上です。そのため近年、日本は結核中進国と言われています。

結核は感染症の中でも治りにくく、診断されて1年後には半数以上が亡くなるため非常に危険な病気です。

結核が増えている原因とは?

戦後になって結核は一旦は収束していた病気でしたが、ここ20年で増加している原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

【1】診断の遅れ

結核の増加の原因になっていることの一つとして診断の遅れがあります。

結核の増加の原因になっていることの一つとして診断の遅れがあります。

結核は非常に有名ですが、過去の病気というイメージは医療現場でも多く存在し、実際に結核を診断したことのある医師が少ないため、X線での検査で見逃し、結果として重症化するまで結核菌の検査を行わないということがあります。

結核は初期に薬で対処することで半年で完治すると言われていますが、対処が遅れるほどその生存率は低くなります。

【2】集団感染の増加

診断の遅れに伴い、集団感染のリスクが高くなる

診断の遅れに伴い、集団感染のリスクが高くなることも結核が増加している要因になっています。

結核は空気感染をするため、家族に一人感染者がいることで家族全員が危険にさらされます。また、その家族が仕事などの外出をした際、周囲の人への感染範囲は格段に広くなります。とくに都市部では電車などの輸送機関で多くの不特定多数の人と接触することも感染を広げる要因になります。

【3】免疫力の低下した人口の増加

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結核菌が体内に入っても栄養状態がよく、抵抗力が強ければ、感染することを防ぐことができると言われています。

しかし、最近では若い人であっても体力と抵抗力の低下があるため、容易に感染してしまう傾向にあります。

また、高齢化社会と言われるように高齢者も増えています。この高齢者の増加も感染の拡大の要因になります。高齢者は免疫力や抵抗力が弱っているために感染しやすく、また、感染後に亡くなるリスクも高くなります。

【4】結核菌の質の変化

薬に耐性のある結核菌が増えている

結核が増えている背景には人的な対応だけでなく、結核菌自身の変化にも原因があります。それは結核治療に使用するイソニアジドとリファンピシンという薬に耐性のある結核菌が増えていることです。

このように複数の薬剤に耐性のある結核のことを多剤耐性結核、超多剤耐性結核と呼びます。このため、これまでの薬で効果が見られないまま亡くなるケースも少なくありません。

結核はどのように治療するの?

結核は重症化の前に診断され、適切な投薬治療を受けることで半年以内に完治することができると言われています。経過が悪くても遅くても2年ほどで完治します。治療には数種類の結核菌を退治するために薬を飲むことで行われいます。

結核は予防できる?

結核を予防することはそれほど難しいことではありません。

普段から規則正しい生活をして、体力をつけること、栄養のバランスのとれた食事を行うことが大切です。とくに加工品や精製された炭水化物が多い食事ではビタミンやミネラルの不足から体力だけでなく、骨も弱くなると言われています。

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