盲腸は切らないで治るって聞いたことがあるけど本当?
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盲腸は切らないで治るって聞いたことがあるけど本当?

今は即手術で切るのではなく、盲腸は切らないで薬物療法で治療するという選択肢もあると聞いたことがありますが、本当でしょうか?まず盲腸って何?盲腸について、そしてどのような場合に薬物療法が当てはまるのか調べてみました。

盲腸とは?

盲腸と虫垂

昔から一般的に病気の名前としていう盲腸は、実は虫垂炎のことであるということは、今ではかなり知られていることですね。

盲腸は、右の下腹部にあり、大腸の一部分です。

ここに炎症が起こることが病気の「盲腸」かと思われがちですが、実は、盲腸に垂れ下がるようにくっついている、長さ6~8センチの小さな虫垂に炎症が起こることなんですね。昔は診断が遅れて、開腹した時にはすでに虫垂が化膿や破裂していたりして、盲腸に炎症が起こっているように見えたことからこのように思われていたようです。

盲腸と虫垂

どんな人がなりやすい?

虫垂炎は、10代から20代が発症のピークのようですが、男女、年齢を問わずかかる病気です。

遺伝する、ということも言われますが、解明されてはいません。虫垂が、大腸菌や連鎖球菌などの菌類が原因で炎症を起こし、腹部に痛みを感じ、発熱、吐き気、嘔吐の症状がでることが一般的です。また、みぞおちあたりの痛みから、右下腹部に痛みが移動することが特徴です。

しかし、典型的に進行する虫垂炎は珍しく、なかなか確定診断がしづらいもののようです。

問診で詳しく症状を診て、触診で腹部の圧痛を確認しますが、腹部の痛みがある病気としては、尿路結石や結腸憩室炎、女性の場合は、子宮外妊娠や卵腫瘍茎捻転の場合もあり、医者泣かせの病気です。血液検査や画像診断も行って、見極めていきます。確定できない場合は盲腸は切らないで、薬で様子を見るという選択肢もあるようなんですね。

確定できない場合は盲腸は切らないで、薬で様子を見るという選択肢も

盲腸は切らなくていい?

診断が難しいとはいえ、依然に比べると、診断精度は格段に上がり、急性でなければ「とにかく開腹手術」という方向性ではなく、盲腸は切らないで薬物療法で治療するという選択肢も可能になってきているようです。

しかし、急激に症状が進み、虫垂が破裂してしまうと、細菌を含んだ腸の内容物が腹腔内へばらまかれてしまったり、腹膜炎や敗血症になって生命の危険にもさらされる病気でもあるので、以前では死亡率が60%もあった病気ですので、注意深い診断が必要です。

診察、即入院、というパターンが多いようです。早期に手術すれば死亡率は1%未満です。

盲腸は切らなくていい?

実は大切?な虫垂かも

以前は虫垂は大人にはなくてもいい、なんてことも思われていたようですが、近年の研究では、虫垂には免疫細胞を腸に供給し、腸内細菌のバランスを保つ役割があることが明らかになりました。ですから、切除してしまう必要がなければ、温存することも大切と発表されました。

手術しない場合の治療は

虫垂炎でも切らずに、「薬で散らす」という言い方を聞いたことがありませんか?これは、抗生物質で症状を抑えることです。

初期の虫垂炎なら薬物療法で十分に抑えられるとか。入院して安静にし、点滴で抗生剤を投与されるのが一般的。しかし、開腹しないので腹部に傷はつきませんが、薬物療法の場合は、1割から2割ほどは再発することも多いようです。繰り返す場合は手術したほうが気楽かもしれませんね。今は、腹腔鏡を使った手術も広まってきて、患者の負担は減ってきています。

手術しない場合の治療は

初期の盲腸は切らないで薬物療法を選択することができますが、虫垂炎そのものの確定診断が難しいうえ、急激に進行して腹膜炎になっては危険ですので、外科手術を薦める医師も多いようですね。

虫垂炎は放っておいてよくなる病気では決してありません。腹部の痛み、発熱、嘔吐の症状が見られたら病院へいきましょう。

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