盲腸は不要ではない!実は大切な盲腸の機能とは??
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盲腸は不要ではない!実は大切な盲腸の機能とは??

盲腸は、医学界で長い間「不要な器官」と思われていました。しかし、最近の研究では、盲腸は、人間の健康を維持していくのに、大きな役割を担っていることが分かってきました。そこで、ここでは、盲腸の機能について詳しく解説します。

盲腸とは??

大腸の一部分

盲腸は、大腸の最初の一部分のことを言い、長さは5~6㎝くらいあります。

そして、虫垂は、盲腸の下の部分から出ている突起のことを言います。盲腸の構造や機能は、動物によって異なりますが、一般的に、草食動物では発達し、肉食動物では退化していることが分かっています。

大腸の一部分

よく「盲腸になった」「盲腸を切った」と言う言葉を耳にするかと思いますが、多くの場合は、盲腸から出ている突起の部分「虫垂」のことを指します。ここが炎症を起こして「虫垂炎」と呼ばれる、一般的に「盲腸になった」と言う状態になるという訳です。「虫垂炎」は、女性より男性の方がなりやすいと言われています。

盲腸って本当はいらないの??

盲腸は必要です!!

盲腸や虫垂は、少し前まで、人間の体にとって明確な必要性を認められる組織ではありませんでした。それどころか、盲腸の先端にある虫垂は、急性虫垂炎を頻繁に引き起こすことから、厄介な臓器であると考えられていたのです。

しかし、最近の研究から、虫垂や盲腸が無用な器官ではないということが分かってきました。

盲腸の機能とは??

免疫機能を高める

盲腸の機能として、一番大きな役割は、免疫機能を高めることです。

最近の研究結果では、免疫機能を高めることが明確に分かってきました。特に、胎児から青少年の発育段階では、盲腸の中の内分泌細胞は、成長に欠かすことのできない様々な免疫細胞を作りだしているようです。しかしながら、盲腸の免疫機能は、20歳くらいまでにピークに達して、その後の盲腸の免疫機能は、急激に低下し、60歳くらいになると完全になくなると言われています。

免疫機能を高める

盲腸は善玉菌の宝庫

人の盲腸には、善玉菌を育て、定期的に腸に放出していることも最近の研究で分かってきました。要するに、盲腸は、体に良い菌を作り、倉庫のような役割も担っているのです。さらには、善玉菌の隠れ家にもなっているということで、悪玉菌が優位になっていると避難場所としても使われているようです。

 盲腸は善玉菌の宝庫

盲腸は取ってしまうべき??

盲腸はなるべく残そう!!

盲腸は、少し前までは不要なものなので、虫垂炎にかかるリスクを減らすために取ってしまった方が良いと考えられていました。

従って、南極観測隊や宇宙飛行士など病院に簡単に行けない環境へ行く方々は、事前に盲腸を切除したという話もあります。しかし、現在は、様々な機能があることが分かってきたので、盲腸の病気になってもなるべく温存してもらう方が良いと考えられています。

なぜなら、盲腸の免疫機能は、前述の通り、年齢と共に退化しますが、その他の機能は、私達の体にとって重要なものとなっているからです。

盲腸を切除しても良い時は??

盲腸は、なるべく取らないようにと前に述べましたが、耐えられないような痛みを感じたり、盲腸が原因で合併症が起きたり、盲腸癌などを患ってしまった時は、盲腸を切除した方が良いでしょう。

盲腸は、無いと絶対困るような器官ではありませんが、あったら便利な器官であるということを覚えておいてください。

盲腸を切除しても良い時は??

盲腸の病気や虫垂炎になったら、医師としっかり相談して、最適な手術や治療法を選択するようにしましょう。それほどひどくない場合は、できるだけ盲腸を残すように治療することをおすすめします。

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