「天気のせい」と見過ごしていない?気圧の谷の頭痛は脳卒中の前兆の場合も
299views

「天気のせい」と見過ごしていない?気圧の谷の頭痛は脳卒中の前兆の場合も

「気圧の谷」とは周りより気圧の低い部分を指し、天気が崩れる原因となります。この気圧の谷は頭痛のきっかけにもなります。気圧の谷の頭痛を避ける方法と、脳卒中などの生命にかかわる病気の可能性をお伝えします。

天気予報で聞く「気圧の谷」って何?

天気予報で聞く「気圧の谷」って何?

天気予報を聞いていると、よく「気圧の谷の影響で…」というフレーズを聞きます。
なんとなくわかったつもりで聞き流してしまいがちな言葉ですが、よく考えると「気圧の谷」とは何なのでしょうか。
気圧の谷には3種類あります。

高気圧の凹んだ部分

高気圧は晴天をもたらしますが、富士山のように均一に中心の気圧が高く、周囲がだんだん低くなっているとは限りません。山に凸凹や谷川があるように、一部気圧が低くなっている部分があります。

高気圧と高気圧の間

2つの高気圧の間も気圧の谷となります。
両方の高気圧から吹き出した風で上昇気流がおき、天気が崩れます。

低気圧の張り出した部分

低気圧の形も均一ではありません。低気圧の張り出した部分は周りより更に気圧が低く、早く天気が崩れます。

気圧の谷が通過すると天気は?

どの気圧の谷が低下しても、気圧が下がり、上昇気流の影響で空が曇ったり風が吹き、雨が降ったりしてきます。
特に天気が長く崩れるのは低気圧の気圧の谷です。

要注意!気圧の谷で体調が崩れる!?

要注意!気圧の谷で体調が崩れる!?

気圧の谷に入ると、動物などは敏感に反応しますが、人間の体にもさまざまな影響が出てきます。
気圧の変化に敏感な赤ちゃんが泣き出したり、お年寄りだと古傷が痛んだりします。
喘息などの持病がある人は発作が起こりやすくなるのもよく知られた影響です。虫歯の穴の中の気圧が変わって歯が痛んだり、肩や腰などの関節痛が起こる人もいます。
しかし、特に気をつけなければならないのが気圧の谷の頭痛です。

気圧の谷の頭痛、どうして?

気圧の谷の頭痛の主な原因は2つあります。
1つは気圧が急に下がったことで脳の血管が広がることです。広がった血管が神経を刺激してしまうのです。
もう1つは気圧の変化により自律神経のバランスが崩れることです。特に低気圧の気圧の谷で起こります。
慢性の頭痛を持っている人の約3割が気圧の変化で頭痛の発作が起こるといわれています。

気圧の谷の頭痛を避ける方法は?

気圧の谷の頭痛を避ける方法は?

常に天気予報を見ながら現在地を変えて、気圧の谷に入らないようにすれば気圧の谷の頭痛は防げそうですが、私達には生活があるからそういうわけにはなかなかいきません。
気圧の谷の頭痛を完全に予防する方法は残念ながらありません。
頭痛の発作を避けるには、気圧以外のほかの要因、アルコールや睡眠不足、ストレスなどを気圧の谷に入る日には特に避けることです。
また、慢性頭痛の中には予防薬が効くものもあります。一度頭痛外来で相談してみるのも良いかもしれません。

本当は怖い!気圧の谷の頭痛!?

気圧の谷の頭痛を「天気のせいだから」といつも軽く考えていてはいけません。中には危険なものもあります。
気圧の谷では脳の血管が膨らみます。ですから、天気の崩れる日に、脳内出血やくも膜下出血などの重篤な発作が起こることが少なくないのです。

気圧の谷の頭痛でも、意識が遠くなってきたり、強い頭痛と吐き気の後に意識が薄れてきたり、麻痺などが出てくる時は救急外来を受診しましょう。
また、普段から高血圧や生活習慣病があったり、肥満していたり、タバコを吸う人は脳卒中のリスクが上がります。普段からリスクを下げるよう心がけるとともに、こういったリスクのある方は気圧の谷には用心が必要です。

PR