橋本病の症状はどんなもの?予防や治療法は確立しているの?
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橋本病の症状はどんなもの?予防や治療法は確立しているの?

慢性甲状腺炎の名でも知られる橋本病は、非常によく発生する病気として知られています。そんな橋本病の症状や原因、治療の必要性などの他、数が多いことが心配されている合併症などについて詳しくご紹介しましょう。

中高年層の女性に多い橋本病は最も多い自己免疫疾患

中高年層の女性に多い橋本病

免疫といえば、通常は身体を異物などの侵入や攻撃から守ってくれる存在として知られています。ところが免疫に何らかの原因で異常が発生し、自分の身体組織を異物と認識して攻撃を始めるのが自己免疫疾患です。橋本病は自己免疫疾患の中でも多発している病気で、悪化すると代謝に関係する甲状腺ホルモンを十分に分泌できなくなることがあります。

橋本病の特徴として、40代から60代の女性患者の多さがあります。実に、全人口の1割もが女性の橋本病患者だというのですから、他人事と侮れません。羅漢率も女性が男性の10倍から20倍も多いと見られ、家族に橋本病発症者がいたら注意しておくべきでしょう。甲状腺ホルモンは代謝の他、身体全体の機能調節を受け持っている重要なホルモンです。問題なく正常に機能させられるよう、橋本病の特徴を知り、適切な対処をすることが大切です。

橋本病の原因は?どんな症状が出るか

疲れやすい、やる気が出ない、忘れっぽくなった、やたらと眠い

最近身体が冷えやすくなった、急に体重が増えてきた、そんなよくありそうなことが橋本病の症状だったという可能性があります。代謝機能が低下し、体温も低くなるため、身体が冷えるのです。便秘や異常な皮膚の乾燥も、橋本病の症状の一つです。橋本病を発症しやすいのはちょうど更年期にさしかかった女性のため、更年期障害かと勘違いしやすいのも特徴です。

疲れやすい、やる気が出ない、忘れっぽくなった、やたらと眠いといった症状が顕著になる人もいます。むくみが気になる、耳が遠くなった、息切れがするなどの症状を感じたときにも橋本病が疑えます。よくあることと見逃さず、体調不良が続いたら病院で検査を受けてみましょう。

免疫を司るリンパ球は、Tリンパ球とBリンパ球の2種類あります。橋本病では、Tリンパ球が甲状腺の細胞を直接傷つけ、Bリンパ球が甲状腺ホルモンの元となる物質を傷つけるため、結果として甲状腺の細胞が破壊されてしまいます。

橋本病との合併が心配される病気

すぐに治療の必要はなくても、定期健診を受ける必要があります

橋本病の合併症には多くの種類があり、特に悪性リンパ腫や慢性関節リウマチ、シェーグレン症候群、糖尿病などが代表的です。悪性リンパ腫などと知ると、ドキッとする人が多いかもしれません。しかし、橋本病自体は恐ろしい病気ではなく、甲状腺機能低下の症状さえ見られなければ経過観察のみでこれといった治療も必要ありません。

そうはいっても、橋本病は環境ストレスや精神的な変化などから発病することもあり、自分がいつかからないとも言えません。合併症に注意したくても、生活習慣や食生活に問題がないか不安になってしまう人も多いでしょう。橋本病として診断されたら、すぐに治療の必要はなくても、定期健診を受ける必要は出てきます。医師の診断をよく仰ぎ、不安があれば何でも相談するようにして体調管理を行いましょう。

橋本病は治療しないで大丈夫?

橋本病は、必ずしも治療が必要な病気ではありません。橋本病だと気付かずに日常生活を送り、自然に完治することもあります。ただしこれは、甲状腺が正常に機能している場合に限ってです。機能低下の症状が出てきたら、甲状腺ホルモンの投薬治療が行われます。

一度甲状腺機能が低下してしまうと、残念ながら回復することはありません。そのため、治療は一生に渡り続くことになります。ただ、投薬によって甲状腺機能が安定すれば、日常生活に支障が出ることはないでしょう。女性の場合、橋本病で甲状腺機能が低下したら、月経不順に陥る可能性があります。そのままでいれば妊娠しにくくなり、流産しやすくなりますが、甲状腺機能を上げる治療を受ければ妊娠できる可能性が高まり、授乳にも特に問題がありません。

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