正常な反応?それとも病気?脈が速い原因と特徴
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正常な反応?それとも病気?脈が速い原因と特徴

脈が速い原因には心身のストレスなどの正常な反応であるものと、心臓病などの病気によるものがあります。また、自律神経やホルモンバランスの乱れによっても脈拍は速くなります。女性では更年期障害や貧血などの栄養状態によっても心拍数は上がります。

脈が速い原因とその特徴とは?

脈が速い原因とその特徴とは?

脈は心臓が拍動して起こる血管への圧力です。

首や手首などに触れて感じることができるもので、この脈が速いとそれだけ心臓の拍動が多いことになります。一般的には脈拍は1分間に80回前後とされていますが、持久力のあるアスリートの場合には40~60回と少ない場合もあります。

少ない拍動で血液を送ることができるために、疲れにくいと言われています。一方で、脈が速くなると疲れやすかったり、心臓や神経、ホルモンの病気である可能性もあります。

具体的に、どのようなときに脈が速くなるのか、また、病気の場合にはどのような特徴があるのか解説します。

【1】精神的ストレス

精神的ストレス

脈は興奮や緊張などの精神的ストレスによって速くなります。

これは自律神経のなかの交感神経の働きによるものです。ただし、このようなときに脈が速くなるのは正常な反応です。脈拍が上がることで、恐怖や不安を感じた場面で素早く逃げることができるからです。

狩猟採集の時代には恐怖を感じる場面は命の危険と隣合わせであることが多かったのです。怖いものや不安に感じるものから走って逃げる必要があったので、脈拍をあげるために交感神経が優位に働きます。

現代では命の危険はありませんが、精神的なストレスを感じた場合に走って逃げて解決する問題は少なく、また、脈拍が速くなると冷静な判断や思考ができなるなるため、どのような場面でも脈拍を上げることなく、冷静に対処することが求めらます。

基本的に、このような交感神経が長く優位になることに人の体は慣れていないために、長く興奮や緊張などが続くことで自律神経が乱れやすくなり、そのために体調を崩しやすくなります。

【2】身体的ストレス

身体的ストレス

このことは身体的ストレスでも同じです。

運動や入浴は体に良い行為と言われていますが、過度に心拍数を上げる方法は疲労の原因になったり、自律神経を乱す恐れがあります。最近では運動科学でも運動の強度は個人の心拍数に応じて適切に行うことで心肺機能や筋肉に良い効果を与えることがわかっています。

一方で、負荷の強い運動や熱いお風呂に長時間入ることは心臓に負担をかけ、将来的に短命になるリスクが高くなることが明らかになっています。実際に、運動選手の寿命は一般の人に比べて5〜7年ほど短いこともわかっています。

【3】心臓病

心臓病

心身のストレスとは関係なく、脈が速くなる場合には心臓病である可能性があります。

心臓の病気にとって拍動が速くなったり、安定しなかったり、することは珍しいことではありません。主な心臓病には心筋梗塞、狭心症、心房細動、心筋症、心筋炎や心臓弁膜症などがあります。

中には脈拍の速さだけでなく、胸の強い痛みや動悸があり、そのために生命の危機を感じるような感覚になることがあります。拍動の回数の不安定さとともに心臓に痛みや圧迫を感じた場合には軽度であっても、一度、循環器内科を受診しましょう。

【4】自律神経失調症

自律神経失調症

交感神経と深い関わりのある脈拍は、自律神経失調症によっても現れる症状です。

自律神経失調症は原因不明の不定愁訴につけられることが多い病気ですが、実際に多くの不快症状と自律神経は結びついています。現在では自律神経を整える薬がありますが、その効果は個人差が大きく、また、先天的に自律神経が乱れやすという人も少なくありません。

一般的に、中学生から高校生は自律神経が乱れやすい時期であると言われ、この年代に自律神経失調症や起立性低血圧になる生徒も少なくありません。

おもに女の子に多い症状ですが、最近では男の子にも増えています。夜の寝つきが悪く、朝起きれず、夕方前後に活動が楽になるという特徴があります。多くの場合18歳から20歳ごろに体調は安定します。

【5】その他

その他の原因では貧血や更年期障害、あるいはバセドウ病などで脈が速くなることがあります。これらは女性ホルモンや甲状腺ホルモンのみだれによって生じることが多いようです。

また、血液検査で栄養不良や貧血がわかることもあります。栄養状態を改善したり、ホルモン分泌を整えることで脈拍は正常になります。

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