“とりあえず背中をトントン”は間違ってる?!むせたときの対応
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“とりあえず背中をトントン”は間違ってる?!むせたときの対応

むせたときの対応は今までは背中とトントンと叩くことが主流でしたが、この対応は高齢者や幼児、あるいは粘性の高い食べ物には有効ではないと言われています。専用の掃除機を用意して、もしものときはそれで吸引してあげましょう。また、むせたときには早めに救急車の要請することも大切です。

むせたときの対応、間違っていると窒息死の恐れ

食事中に食べ物が喉につまったり、気管に入ると、その食べ物を出そうとしてむせることがあります。

むせることは食べ物を飲み込む、あるいは、吐き出すために必要なことですが、周囲にいる人が適切な対処ができない場合には長時間に渡って呼吸ができず窒息死する可能性もあるので注意が必要です。とくに高齢者や幼児では咀嚼したり、飲み込む力が弱いため、食事中にむせる可能性が高くなります。

背中をトントン叩くは間違っている?

背中をトントン叩くは間違っている?

むせている人への対応として、もっとも多く見られるのは「背中をトントンと叩いてあげる」というものです。

この対処は、気管の上部で食べ物がつかえている場合に有効ですが、それより下の部分にある場合には飲み込みを阻害することになり、苦しい時間を長引かせる可能性があります。むせたら、とりあえず背中を叩くという人もいますが、あまり良い行為ではありません。

ただ、若くて、健康な場合には背中を叩くことで解消されることが多いことも事実です。それは、体力があり、吐き出す力が強いからです。高齢者や幼児ではうまく力が入れることができずに、ますます気管がつまるというリスクを第一に考えて対応すべきです。

むやみにトントンと叩くことで、最悪の場合には死に至ることもあるので十分な注意が必要です。そのため、むせたときの対応はむせている人の年齢や体力の有無などを考えて行動することが大切です。

むせた原因の食べ物の特性もポイントに

むせた原因の食べ物の特性もポイントに

また、むせた原因の食事がどのような特性があるのかも、正しい対応として重要な手がかりになります。

例えば、水分少ないものや乾いたものなど、比較的粘性が低い食べ物は吐き出しやすいものです。この場合には背中をトントンと叩くことで、吐き出すことを容易にさせます。一方で、お餅や弾力性の高いうどんなど粘性の高いものは叩いてもすぐには吐き出されないものです。この場合にはさする、掃除機で吸引するなどの方法が有効です。

このようにむせたときの対応は、年齢、原因となった食べ物の特性で変わってくることを踏まえた上で、一般的には次のように予防、対応を行います。

むせないための予防と対策

【1】むせることを予防することが第一

むせることを予防することが第一

まずは、介護や子育てなどには食べ物を小さく切る、などして食べ物がつかえないようにすることがもっとも大切です。飲み込むときに、つかえるような大きさにしておかないという予防が原則です。

【2】介護、子育ては吸引用のクリーナーを用意する

介護、子育ては吸引用のクリーナーを用意する

次に、とくに介護の場合には詰まらせたときのために、専用のハンディクリーナーを手元に用意して置きます。高齢者は飲み込む力が弱くなるため、小さく切ったメニューでもむせることがあります。その際、すぐにクリーナーや掃除機で吸引できるようにしておくのです。

【3】むせかたの違いを観察する

実際に、介護や子育てでむせてしまった場合、押し出す力が強い、もしくは上部につまったと感じたら、従来通りトントンと背中を叩きます。たいていの場合、上部につまると勢いよく吐き出そうとしたり、苦しさをオーバーに表現します。

一方、飲み込み困難な場合には、まるで心臓や肺が苦しい感じでむせると同じくらい、もしくはむせるよりも息苦しさを訴えます。

【4】対応に困ったら、すぐに救急車を要請

対応に困ったら、すぐに救急車を要請

むせているときに、息苦しさを感じるような素振りがあれば、さすりながら、すぐに救急車の要請をします。2人以上いる場合にはむせた段階で1人が対応、もう1人が救急車を呼ぶようにします。

最近では軽症での救急車の要請に批判的な声がありますが、この場合には緊急性が高いと判断して、迷わず連絡します。少しでも連絡が遅れると、無酸素状態が6分間以上続く恐れがあるからです。6分間、脳に酸素がいかない状態が続くと、死亡リスクや後遺症のリスクが高まります。これは高齢者や幼児だけでなく、若い人でも同様です。

もし、通報中に掃除機での吸引などで改善されれば、それに越したことはありません。万が一のことを考えて、早めに119番へ連絡しましょう。

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