若者に多い病気、クローン病とは。また、クローン病患者の妊娠について。
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若者に多い病気、クローン病とは。また、クローン病患者の妊娠について。

クローン病とは、10代から20代の若者に多く発症する、原因不明の炎症性腸疾患で、先進国の特に北米やヨーロッパで発症が多く、また、生活水準の高い人に患者が多いという特徴を持つ病気です。クローン病では、どのような症状が出て、どのような治療をするのでしょうか。また妊娠、出産はできるのでしょうか。

炎症性腸疾患である、クローン病とは。

若者に多い病気。

クローン病は、1932年ニューヨークのマウントサイナイ病院の内科医であるブリル・バーナード・クローンらにより、限定性回腸炎としてはじめて報告された病気で、のちにクローン病という病名になりました。

発症率は、10代から20代の若者に高く、男女比では2:1と男性が多くなっており、また、経口避妊薬を常用している場合や、受動喫煙も含む喫煙でもは発症率は上がります。

もともと、先進国に多く、中でも北米やヨーロッパでの発症率が高い病気で、日本でも食生活の変化により患者数が増えているものの、人口10万人当たりの患者数は欧米の200人程度と比べて27人程度となっています。

若者に多い病気。

クローン病の原因とは?

クローン病の原因は、まだはっきりと解明されていませんが、遺伝的な要因が関係しているという説や、細菌やウィルスによる感染症であるという説、食事で摂った成分の何かが、腸管の粘膜に異常反応を起こしているという説などがあります。

北米やヨーロッパの先進国の若者に患者が多いことから、動物性蛋白質や脂質を摂取することと、クローン病の発症には関係があるのではないかとも言われています。

クローン病の原因とは?

クローン病の症状。

クローン病は、小腸と大腸を中心に、口腔から肛門までの全ての消化器官、に炎症や潰瘍を引き起こし得る病気で、特に小腸に発症することが多くなっています。潰瘍性大腸炎と似ていると言われますが、大きな違いは、炎症や潰瘍などの症状が、すべての消化器官に起こりうるということです。

クローン病の症状としては、腹痛や下痢を訴える人が多く、その他にも発熱、全身の倦怠感、体重減少などの症状や、痔瘻や肛門周囲膿瘍などの肛門疾患を併発することもあります。

診断のための検査としては、大腸内視鏡検査、小腸造影検査、上部消化管内視鏡検査などが行われ、また、血液検査を行うと、炎症反応が上昇したり、貧血や低栄養状態などの症状がみられます。

クローン病の症状。

クローン病の治療方法と妊娠・出産。

内科療法と外科療法。

クローン病は、現在のところ完治することは難しい病気であり、寛解状態を維持することを目標として治療が行われます。

治療としては、栄養療法と呼ばれる方法で、栄養状態の改善だけではなく、腸管を安静にさせることと、食事による刺激を受けないようにすることで、腹痛や下痢などの症状を改善させたり、消化器官の病変の改善を目指します。

栄養療法と合わせて、薬物療法を行うこともあり、これらの内科治療が有効でなかった場合には、外科治療を行い、病変部分を取り除くこともあります。

内科療法と外科療法。

クローン病でも妊娠・出産は可能。

クローン病を発症する人は、若い人が多いことから、女性のクローン病患者が妊娠、出産を望むケースも少なくありません。

やや妊娠の確率が下がると言われていますが、症状が落ち着いている状態であれば、クローン病の患者であっても、健康な女性と同様に妊娠・出産は可能で、クローン病自体が胎児に何か影響を及ぼすということはありません。

ただし、クローン病の人は、症状が落ち着いているときでも薬を飲んでいることが多く、その薬が胎児に影響を及ぼす可能性はゼロであるとは言い切れません。妊娠を希望するのであれば、必ず主治医に相談をして、必要があれば薬を切り替えておくなどしておきたいものです。

クローン病でも妊娠・出産は可能。

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