慢性疼痛とは気のせい、甘えというのは古い!本当の原因と治療法
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慢性疼痛とは気のせい、甘えというのは古い!本当の原因と治療法

慢性疼痛とはこころの病気とか気のせい、甘えといった偏見が強い病気です。これと言った所見がないのに痛む、患者さんの心理的要素で痛んだり痛まなかったりするためです。しかし、近年では慢性疼痛は本当に痛い病気だということが明らかになってきました。

持続する痛み・・・慢性疼痛とは

持続する痛み・・・慢性疼痛とは

慢性疼痛とは長期間にわたり持続する痛みのことです。

慢性疼痛は大きく3つに分類することができます。1つは病気や怪我などが回復したはずなのにその後も長く続く痛みです。1つはリウマチや糖尿病などの慢性疾患に伴う長期間の疼痛です。1つは慢性頭痛などの原因不明の痛みです。

慢性疼痛はこころの病気?

レントゲンなどの検査結果に現れない

レントゲンなどの検査結果に現れない
慢性疼痛の場合、患者さんが痛みを訴えてどんなに検査しても傷む部分の異常が見つからないことがほとんどです。

鎮痛剤が効かない

普通の痛みの場合は消炎鎮痛薬がよく効きますが、多くの慢性疼痛では鎮痛剤がほとんど効きません。

その代わり、リウマチなどでの慢性疼痛にはNSAIDs、怪我の後遺症などの疼痛にはプレガバリンといった薬が使われます。

患者さんの心理や感情が症状にかかわっている

慢性疼痛は患者さんの不安や疲労、怒りなどの感情の変化と密接に関わっています。

このため、認知行動療法などの心理療法が改善に役立つことも少なくありません。

明らかになってきた慢性疼痛のメカニズム

明らかになってきた慢性疼痛のメカニズム
これらの特徴からこころの病気、気のせいと思われてきた慢性疼痛ですが、近年の研究で慢性疼痛の発生のメカニズムが明らかになってきました。
また、それに伴い正しい治療法も発達しています。

侵害受容性疼痛

侵害受容性疼痛とは、患部の熱や刺激による痛みで、怪我をした時の急性疼痛もこれに当てはまります。

怪我が治ったあとの瘢痕や、関節炎や腱鞘炎の後遺症、骨の変形などによる神経の圧迫などが慢性疼痛の原因となります。

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛

痛みを感じるのは神経です。

怪我や病気によって神経が傷ついたことで、痛みだけが残ってしまうのが神経障害性疼痛です。神経の傷は怪我や病気が回復したあとでも残ってしまうことが多く、ズキズキヒリヒリしたり、場所によっては痺れを伴います。

混合性慢性疼痛

混合性慢性疼痛とは、侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛が混ざった痛みです。関節リウマチや、腰痛などの変形性関節炎に多く見られます。

慢性疼痛の治療法

慢性疼痛の治療法

薬物療法

慢性疼痛には一般的な消炎鎮痛剤はあまり効きません。

しかし、効く薬がないわけではありません。原因や症状によって効く薬に個人差が大きいのですが、NSAIDs、オピオイド、鎮痛補助薬などを病状を見ながら選択して投与します。

ブロック注射、トリガーポイント注射

ブロック注射もトリガーポイント注射も局所麻酔剤を注射することで痛みを改善する治療法です。

ブロック注射とは障害を起こしている部分の神経を局所麻酔剤でブロックしてしまいます。トリガーポイント注射は、痛みを感じるちょうどその場所に局所麻酔剤を打つ方法です。

物理療法

ホットパックや電気で患部を温めたり、低周波治療や牽引、患者さんにストレッチなどを指導することで物理的に痛むところに刺激を与えて痛みを改善するのが物理療法です。

心理的治療

心理的治療

慢性疼痛は精神疾患ではありませんが、痛みに対するこころの病気である一面も否定できません。

症状によっては心理的治療も大きく功を奏します。「痛み日記」をつけて、痛みの強い日、軽い日でどんな違いがあったかを認識し、患者さん自身の疼痛コントロールを促す方法や、痛みにつながる心理を認識する認知行動療法などがあります。

温泉やヨガなども治療に使われます。

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