高齢者の大腿骨の骨折って寝たきりや認知症ばかりか死亡リスクまで上昇!?
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高齢者の大腿骨の骨折って寝たきりや認知症ばかりか死亡リスクまで上昇!?

若い人にはまれな大腿骨の骨折ですが、高齢者にはよくある怪我で、ちょっとした転倒で起こります。大腿骨の骨折は高齢者にとってはただの怪我ではありません。歩行障害や認知症の原因にもなり、死亡率も低くないのです。予防するにはどうしたらよいのでしょうか。

高齢者に多い大腿骨の骨折

大腿骨、太ももの骨は骨の中で最も頑丈といわれ、若い人が骨折することはまれです。交通事故などの激しい衝突や高いところからの転落で折れることはありますがちょっとやそっとの力で折れるものではありません。

大腿骨の骨折が増えてくるのは60歳を超えてからで、特に80歳を超えるとちょっとした衝撃で折れやすくなってきます。男女比では女性に多く、男性の4倍ものリスクがあります。

高齢者に多い大腿骨の骨折

大腿骨の骨折で亡くなることもある!?

高齢者によくある大腿骨の骨折ですが、死亡につながるケースも少なくありません。1年以内の死亡率はおよそ10%もあり、高齢者の場合はその後の生命予後も骨折しなかった人に比べ生涯にわたって悪化します。

骨折後の歩行能力

従来は、高齢者が大腿骨の特に頚部、膨らんで骨盤にはまっている部分が折れてしまうとその後は寝たきりになってしまうことがほとんどでした。

現在では、手術やリハビリにより寝たきりを回避できることがほとんどですが、それでも骨折前より歩行能力が落ちてしまう人が半数近くいますし、歩けなくなってしまう人も少なくありません。

骨折後の歩行能力は骨折したときの年齢と認知症の有無が大きく影響します。65~79歳での骨折では80~90%の患者さんが再び歩けるようになりますが、80歳以上では55%くらいにとどまります。また、認知症の方が大腿骨の骨折をすると70~80%くらいの確率で歩けなくなってしまうのです。

骨折後の歩行能力

骨折後の認知症

高齢者が大腿骨を骨折すると多くは入院して手術やリハビリを行うことになります。

これまで認知症でなかった方でも怪我のストレスや入院生活、痛みや身体の不自由さでせん妄やうつ病などの精神症状が出てくることがあります。一時的なものもありますが、そのまま認知症を発症してしまうこともあります。

治療に成功して退院した後も、外出が億劫になったりすることなどで認知症を発症したり進行させてしまうことも少なくありません。

骨折後の認知症

大腿骨の骨折をどう防ぐ?

大腿骨骨折のリスクの高い人

できれば骨折する前に大腿骨の骨折を予防したいものです。

大腿骨の骨折のリスクの高い方は、高齢、年齢が上がれば上がるほど骨折しやすくなります。性別では女性、骨粗しょう症のある方です。年齢や他の怪我の後遺症などで既に歩行能力が低下している方や視力が落ちている方、認知症の方もリスクが上がります。

大腿骨骨折のリスクの高い人

大腿骨骨折の原因

大腿骨の骨折の原因のおよそ75%が転倒です。それも高いところからの転落ではなく、むしろ日常でのつまづきが大きな原因となります。カーペットやコードなどの小さな段差はかえって危険です。

続いて階段の踏み外しや落下なども原因となります。

骨粗しょう症の進行した患者さんや認知症の方などはいつの間にか骨折していたというケースもあります。発見が遅れると治癒がますます悪くなりますから、家族の方は気をつけてください。

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大腿骨の骨折を予防するには

大腿骨の骨折の予防対策は3つに分かれます。

1つは骨粗しょう症の予防と改善です。カルシウムやビタミンDを多めに摂り、適度な日光浴と運動を心がけましょう。

2つ目は認知症の予防と改善です。孤独にせず、よく会話をしたり、スポーツをすることも効果があります。パズルやゲームなどの脳トレ、絵画や手芸など指先を使う趣味もいいですね。本人の興味のある趣味を持ちましょう。

3つ目は転倒の予防です。家の中の照明は明るめにして、小さな段差はできるだけ取り除きましょう。足を大きく上げてスタスタと歩けるように日ごろから体操などでトレーニングをしましょう。

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