高度肥満の過半数の人が減量に成功!減量手術とは…知られざる実態
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高度肥満の過半数の人が減量に成功!減量手術とは…知られざる実態

高度肥満の患者さんの95%は減量に失敗します。そこで最終手段としてたどり着くのが減量手術です。減量手術とはどんな手術なのでしょうか。美容手術との違いは?また、減量手術ができる条件や、4つの術式もお伝えします。

ダイエットに成功しない…肥満症の最終手段

ダイエットに成功しない…肥満症の最終手段

肥満症の方でダイエットが成功しなかったりリバウンドしてしまうことに悩んでいる人はいませんか。あなたが特別意志が弱いわけではありません。

実は、高度肥満症の患者さんが長期的にダイエットに成功する確率はわずか5%といわれています。これは高校生が国立大学に合格する割合より小さな確率です。

一方、肥満を根本的に解決する方法として減量手術があります。減量手術にはいくつかの術式がありますが、およそ70%以上の患者さんは長期的に減量に成功し、リバウンドすることもありません。

減量手術ってどんな手術?

減量手術ってどんな手術?

減量手術とは、胃腸を外科的に縮小して食べる量や、栄養の吸収量を減らす手術のことです。

体脂肪を除去する脂肪吸引は減量手術には含まれません。

減量手術が可能なのはどんな人?

手術で痩せられるなんて羨ましい、減量手術をやってみたいと思う人は少なくありません。しかし、減量手術は簡単な手術ではありません。大掛かりな手術で合併症の危険もあり、死亡する危険性すらあります。

ですから、通常の肥満症の方には減量手術は適応しません。

減量手術のガイドラインではBMIが35以上の方か、32以上で肥満の合併症のある方で半年以上の減量で効果のなかった方を対象にするとしています。BMI35というと、身長が160cmなら体重は90kgです。

また、BMI35以上でも手術に危険が伴う病気や体質のある方は減量手術ができません。

減量手術の4つの方法と保険適用

減量手術の4つの方法と保険適用

スリーブ状胃切除術

スリーブ状胃切除術とは、減量手術の中で唯一保険適用が認められている手術です。

胃の外側を切除し、細い管状にしてしまう手術で、摂取カロリーが少なくなるだけでなく、ホルモンの働きで食欲も減退します。

この手術のリスクとデメリットは、胃を切ってしまうために元に戻せないことや、手術に伴う合併症の危険があることなどがあげられます。また、手術で小さくした胃がまた拡張してしまう人もいます。

胃バイパス術

胃バイパス術は、世界で最も長く広く行われている減量手術で、成功率も高い手術です。

胃を小さく切り、切った小さな胃と小腸と直接繋ぎます。カロリー摂取と吸収の両面からの減量効果が期待できます。リスクは手術の合併症の他に、切った残りの胃が使わない空置胃として体内に残ることがあります。空置胃が病気になった場合の観察が容易ではありません。
また、消化吸収が悪くなったためにビタミン剤などを補助しなくてはいけません。

食べ物が小腸へ急に落ちてしまうダンピング症候群を引き起こすこともあります。

スリーブバイパス術

スリーブバイパス術とは、スリーブ状胃切除術とバイパス術を合わせた手術です。胃を細く切り取りさらに、小腸と繋ぐバイパス手術をします。

メリットは糖尿病などの合併症の改善率が良いことです。また、胃バイパス術の空置胃が残ってしまう問題もありません。

デメリットは手術が難しいことで手術時間が長くなったり費用が高くなることや、そのわりに意外と胃バイパス術との効果の差がないことなどがあげられています。

胃バンディング術

胃バンディング術は胃腸を切らず、胃をバンドで締め付けて食べられる量を少なくする手術です。

メリットは胃を切らないので元に戻せることや、意外と減量効果は高いことがあります。デメリットとしては胃を縛っていることによる嘔吐や、縛っていることで胃が傷む場合があることです。

また、食べられる量が減るだけで、空腹感や栄養吸収率などに効果がないのでお腹がすいて拷問のようだと表現する患者さんもいます。

胃バンディング術

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